学業不振と不登校
ホーム > 学業不振と不登校

学業不振と不登校

2019年09月30日(月)6:33 PM

 

 

 

 

不登校によって学習の機会が減ることは、学業不振を生み出します。学業不振とは、本来の能力ほどに学業を達成していないことです。

 

 

 

 

 

したがって、不登校の子どもへの学力補償の目的は、不登校の結果、学業不振の状態を回避するためのものです。しかし、学力の補償という場合、学業へのこだわりがストレスとして作用する場合も考慮しなければなりません。

 

 

 

 

 

学力への適応感は、子ども自身が理想とする学業達成と、現実の達成との落差によって生じます。たとえば、「人並みでよい」と思う子どもにとっては、人並みであることはストレスを感じません。

 

 

 

 

 

しかし、「人よりも優れていなければならない」と思う子どもには、人並みであることがストレスになります。往々にして起きることですが、学力補償に熱心である場合ほど、また、学歴にこだわる場合ほど、不登校によって生じる学業の遅れに敏感になります。

 

 

 

 

 

学歴上、不利益を被るのではないかという恐れが、緊張や不安を生み、問題の解決を遅らせるからです。したがって、子どもが学力補償に積極的であっても、それを単純に補償すればよいというものでもありません。

 

 

 

 

 

むしろ、学力をつけなければならないと強迫的になる事例では、学力補償を媒介としながら、学業達成への不安やそのことで起きる強迫性を軽減するように工夫します。

 

 

 

 

 

そして、学習本来が持つ「学ぶ」体験の心地よさを味わえるようにするのです。このことが、子どものストレスに対処する力、すなわちコーピング・スキルを育むことなのです。

 

 

 

 

 

就業技能の獲得支援

 

 

 

 

 

一方、就業技能の獲得でも、ソーシャル・スキルやセルフ・コントロールの力を高める工夫が必要です。このことは、学習補償と同じです。

 

 

 

 

 

わたしは、自動車免許やバイクなどの免許取得を積極的に勧めます。これは就業の機会を広げるだけではなく、資格取得のプロセスが少し先の目標のために、「したくないことをあえてする」機会を与え、対人的な関わりを広げる機会として作用するからです。

 

 

 

 

 

資格の取得そのものが、一つの成功体験をもたらし、セルフ・コントロールとソーシャル・スキルの双方を向上させ、自信を獲得させていくように作用するのです。

 

 

 

 

 

非行傾向のある事例で、逸脱行動との関連が心配されることが多いです。そのため、免許取得が学校復帰との交換条件にされたりすることがよくありますが、免許取得と登校とは関連づけません。

 

 

 

 

 

免許取得は、一つの挑戦、チャレンジなのです。登校とは無関係であり、どのような非行親和性のある事例でも、わたしは免許取得を保護者に応援するように勧めます。

 

 

 

 

 

家庭の金銭的な余裕にもよりますが、原則として免許証の獲得は保護者が手伝ってもよいと考えます。ですが、バイクや自動車は、極力自力で購入するように促します。

 

 

 

 

 

もちろん、就業に関しても同様で、アルバイトも負荷の少ないものから開始し、仕事に見合う金銭的な対価を得る成功体験を重ねられるようにします。

 

 

 

 

 

就業日数が少なく、就業時間が短く、短期間の集中的なアルバイトから始めるようにします。そして、就業の成功体験を重ねることが、先々の社会への再適応にも学校への復帰にも大きな踏み台となります。

 

 


メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援