乳幼児のさまざまな障害について
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乳幼児のさまざまな障害について

2019年09月29日(日)1:20 PM

 

 

 

乳幼児の気になる様子

 

 

 

 

 

もともと赤ちゃんには生まれもった気質があります。育てやすい子、育てにくい子など、個性は千差万別だからこそ子供は面白いのです。

 

 

 

 

 

また、子供は、子供自身が持っている生物学的な要因に加え、親とのかかわりを中心とする家庭環境、周囲との人間関係、経済状況、教育、社会状況など複雑な要因の中で揺れながら育っていきます。

 

 

 

 

 

その揺れは、時として子供の表情やしぐさなどの変化としてあらわれることがあります。言葉で表現しきれないとき、子供は、「体があらわす言葉」(ボディランゲージ)を使ってアピールしていると理解できます。

 

 

 

 

 

体があらわす言葉は、それぞれの年齢なりの表現の仕方があります。つまり、三歳ごろまでは、泣いたり笑ったりイヤイヤをするなど、だれにでも気づかれやすいような比較的単純な行動としてあらわすことが多く、三歳を過ぎるとしだいに心の中の不安を、遊び、絵、文字などで表現するようになるといった具合です。

 

 

 

 

 

こうした「体があらわす言葉」の中には、発達障害の症状が隠れているかもしれません。乳幼児期の子供の気になる様子をあげてみましょう。

 

 

 

 

 

あやしても反応がない

 

 

 

 

 

一歳までの赤ちゃんの場合、親がまず気づくのは「反応の乏しさ」です。赤ちゃんは生後二、三ヶ月ごろから、親があやせば笑ったり、泣きやんだりするのが普通ですが、親が顔を近づけて声をかけても親の顔を見ない場合があります。

 

 

 

 

 

視線を合わせようとしないのです。また、抱っこをしても、体を反らせるようにして抱かれるのを嫌がることがあります。このような場合、何らかの発達障害、例えば自閉症が疑われます。

 

 

 

 

 

自閉症の場合、生後四、五ヶ月くらいになると人に対する無関心がみられ、ロッキング行動といって体を揺する行動が目立ちます。生後六ヶ月から一歳ごろには、人見知りをせず、バブバブという喃語が少なく、手指をくねらせたり、手をひらひら振るような奇妙な動きがあり、親の姿が見えなくてもおとなしくしているといった特徴があります。

 

 

 

 

 

あやしても反応しない子には、自閉症のほかにも言語の発達に関する障害や、耳や目に障害がある可能性も捨てきれません。また、もともと普通に反応していた子供が、ある時期から急に反応しなくなった場合は、子供の抑うつ状態が最も考えられます。

 

 

 

 

 

幼い子供でもうつ状態がみられます。親が突然亡くなったような別離体験や、虐待のような親の養育態度が原因となっていることがあります。

 

 

 

 

 

怒りっぽく、かんしゃくを起こしやすい

 

 

 

 

 

泣き声が大きく、かんしゃくもちで、好き嫌いが激しい子供は三つの可能性があります。一つは、子供の気質です。これは「扱いにくい」気質のように思えますが、別のとらえ方をすれば、元気で反応が早く、主体性があり、個性的で、好奇心が旺盛なのです。

 

 

 

 

 

そう考えると、好ましい気質ととらえることができます。小さい時の気質は、将来もずっと続くのではなく、親子関係や環境の影響を受けてさまざまに変化していきますから、これからどうなるのか楽しみです。

 

 

 

 

 

二つ目は、心理的な原因がある場合です。親から拒否されていたり虐待を受けていたり、両親が夫婦げんかばかりしているなどの環境で育つ子供は、精神的に不安定で、ささいなことでもカッとなることがあります。

 

 

 

 

 

叱られたり注意されると、極度の不安状態になり、その人との関係を回復することができず、自分の殻に閉じこもってしまったりひがみっぽくなり、時には自分の体を傷つけることもあります。

 

 

 

 

 

三つ目は、ADHDの場合です。子供は落ち着きがないものですが、それが度を超えていること、注意が散漫であること、かんしゃくがあることの三つの特徴が七歳までに見られると、ADHDと診断されることがあります。

 

 

 

 

 

ADHDは、親のしつけや養育態度が原因ではなく、子供の行動をコントロールする脳の働きが成熟していないために起こる行動障害なので、叱りつけるのは逆効果です。精神遅滞やLD(学習障害)、自閉症スペクトラムの子供でも、脳の機能の成熟が遅れているのでADHDの子供と似たような行動をします。

 

 

 

 

 

一人遊びが好き

 

 

 

 

 

子供の遊び方は、成長とともに変化していきます。最初は、指しゃぶりや寝返りを打ったりして、自分の体をおもちゃにして遊びます。

 

 

 

 

 

やがて手の届くところにある人やモノに興味を示すようになり、母親の顔を触ったり、どのような声を出すと母親が来てくれるかといったことを確かめようとして、甘えて泣いてみることもあります。

 

 

 

 

 

保育園や幼稚園に行く頃になると、「遊び方」を学び始め、友達と遊び始めます。そして、友達とのかかわりの中で、何が許されることなのかを理解していくのです。

 

 

 

 

 

しかし、保育園や幼稚園に行ってもなかなか友達と遊ぼうとしない子供がいます。いつも部屋の隅でぽつんとしているのですが、本人は何かに夢中になっていて平気そうです。

 

 

 

 

 

最初は友達も声をかけたりしますが、いつものことなので、やがて放っておかれるようになっていきます。その場合は、二つの可能性が考えられます。

 

 

 

 

 

一つは、親子の心のきずなが不安定で、友達という未知なる世界に踏み出せない場合です。親の養育態度が拒否や過保護である場合によく見られます。

 

 

 

 

 

もう一つは、発達障害が隠れている場合です。自閉症の場合は、多くの子供が興味を持つようなおもちゃには関心がなく、カレンダーの数字や広告のマークなどに興味を持ち、ほかの子供が一緒に遊ぼうとすると手を払いのけたり大声を出して拒否します。

 

 

 

 

 

また、アスペルガー症候群の子供は「興味限局児」ともいわれるように、特定のものばかりに興味を持ち、自己流の遊び方をします。集団行動がとても苦手なので、結果的に友達と遊ぶことが少なくなります。

 

 

 

 

 

言葉の遅れ

 

 

 

 

 

言葉の発達は個人差がありますが、だいたい一歳ごろから「マンマ」などの単語が出始め、二歳前くらいには「マンマチョウダイ」などの二語文が出現します。

 

 

 

 

 

言葉の遅れが目立つ場合は、言葉を話すことができるか、言葉を理解できるか、またその時の状況の理解の仕方、対人関係の取り方などを見て精神遅滞や難聴、言語に関する何らかの障害がないかを判断していきます。

 

 

 

 

 

自閉症の場合は、言葉の遅れと併せて人見知りをしない、友達と遊べない、こだわり行動などが見られるので区別できます。アスペルガー症候群の場合は、言葉の発達が遅くても、言葉が出始めると急速に発達し、ほかの子供に追いついてしまうことが多いという傾向があります。

 

 

 

 

 

また、家庭では普通に話しているのに、保育園や幼稚園や特定の場では一言も話さない子供もいます。これは「緘黙症」といって自閉症の言葉の遅れとは少々違います。

 

 

 

 

 

緘黙症は、言葉を話す能力はあるのに、家族以外の人と話すのを拒否し、比較的長期にわたって沈黙し続ける状態です。恥ずかしがり屋で引っ込み思案の子供に多く、祖母などから溺愛されていたような子や、完全主義的な母親だったり、父親の存在感が乏しいために母親との結び付きが過剰に強いといった心理的な要因があるとして注目されています。

 

 



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