子供とのコミュニケーション~「考える力」を育てる言葉~
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子供とのコミュニケーション~「考える力」を育てる言葉~

2019年08月23日(金)2:45 PM

会話はキャッチボールと同じです。いいボールを投げれば、相手は受けやすいし、いいボールを投げ返してくれます。

 

 

 

 

 

反対に、悪いボールを投げれば、つまり叱ったり怒鳴ったりすれば、子供も反発し、反抗します。

 

 

 

 

 

では、親がどんな言葉をかけたら親子の間でいいラリーが長続きするのでしょうか。

 

 

 

 

 

会話というのは、一方が話して他方が聞いているという関係ではなく、お互いの話し合いです。

 

 

 

 

 

でもどうしても、親は子供に対して一方的に命令したり、指示したりすることが多くなってしまいがちです。

 

 

 

 

 

しかし、それでは会話は長続きしません。子供は黙って言われたことにしたがうか、反発するだけです。

 

 

 

 

 

そうならないためにも、子供が答えられるような形で親が問いかける必要があります。そうすれば、親子の会話は長続きします。

 

 

 

 

 

では、子供が答えやすい「問いかけ」とは、いったいどのようなものでしょうか?

 

 

 

 

 

「問いかけ」には、実は二つの種類があります。

 

 

 

 

 

一つは、「ごはん食べる?」「今日出かけるの?」といった、「はい」「いいえ」で答えられる「閉じた質問」というものです。

 

 

 

 

 

これだと、子供は「うん」とか「ううん」と答えてしまい、会話はそこで終ってしまいます。

 

 

 

 

 

一方、「晩ご飯、何が食べたい?」「今日はどこへ出かけるの?」などは「はい」や「いいえ」では答えられない問いかけで、話が広がっていくので、「開かれた質問」と言います。

 

 

 

 

 

お子さんとの会話では、ぜひ、この「開かれた質問」で問いかけてください。

 

 

 

 

 

その際、まず、「どんなことがあったのか」という事実関係を聞きます。

 

 

 

 

 

その後、「あなたはどう感じ、どう考えたのか」、あるいは「どういうふうにしたかったのか」といった、子供の感情や思いを述べさせるような問いかけをします。

 

 

 

 

 

さらに、「もしそうしていたら、どうなったと思う?」とか、「これからどうなってほしいの?」といったことも聞いてみましょう。

 

 

 

 

 

小さい時から、こういう問いかけをされていると、子供は筋道をたてて考え、話すことができるようになります。

 

 

 

 

 

つまり、どういう順序でどんなふうに話したら、自分の感情や体験を正しく伝えられるかがわかるようになるのです。

 

 

 

 

 

説明する能力、聞き取る能力を育てる秘けつ

 

 

 

 

 

私が関係している幼児教室では、次のような話し方と聞き方の訓練が行われています。

 

 

 

 

 

子供が二人一組となり、小さなつい立てを真ん中に置いて向い合って座ります。

 

 

 

 

 

それぞれが同じ色と数のブロックを持ち、まず片方の子が好きな形を作ります。

 

 

 

 

 

そして、それをつい立ての向こう側の相手の子に 見せないで、どうやって作ったかを言葉で説明し、相手にも同じものを作ってもらうのです。

 

 

 

 

 

出来上がったところで、つい立てをはずし、両方で同じ形のものができていたら説明する方も的確だったし、聞く方も相手の説明をきちんと受け取れたことになります。

 

 

 

 

 

やってみると最初のうちは、ほとんどの組で同じものは作れません。そしてそんな時は、どの部分がわからなかったのか、どう言えばよかったのかを話し合います。

 

 

 

 

 

相手にわかってもらうために、どう言えばいいのか工夫する、これは日常会話でも大人になってからのビジネスの場でも非常に大切なことです。

 

 

 

 

 

私たちはつい、家族なんだから、友達なんだから言わなくてもわかってくれるだろうと思ってしまいがちです。

 

 

 

 

 

でも、いくら夫婦だって、親子だって、言わなければ相手にわかってもらえるはずがありません。

 

 

 

 

 

いろいろな民族が混ざり合って暮らしているアメリカでは、話すこと、聞くことを非常に大切にしています。

 

 

 

 

 

幼稚園や小学校では、「ショウ・アンド・テル」という授業もあります。

 

 

 

 

 

子供たちが順番にクラスの友達の前で、ものを見せながら話す時間です。

 

 

 

 

 

当番になった子は、何について話すか、そのために何を用意するか、どういう言葉でどう話せばみんなにわかってもらえるのか、といったことをじっくり検討し、何日も前から準備を始めます。

 

 

 

 

 

たとえば飼い犬について話すのなら、写真を撮ってくるとか絵を描くとかしてそれを見せながら、その犬の名前やどうして飼うようになったのか、世話はだれがどのようにしているのか、どんな所がかわいいのかなどいろいろな面から話します。

 

 

 

 

 

聞いている子供たちも、質問をしながら話の内容をよりよく理解するためには、どんなところに注意して聞くのがいいかなどを学んでいきます。

 

 

 

 

 

子供がどんどん話し上手になる相槌の打ち方

 

 

 

 

 

日本の学校では、話し方・聞き方の授業はほとんどありません。

 

 

 

 

 

ですから、家庭で親が教えて伸ばしていく必要があります。

 

 

 

 

 

子供の自己表現力を育てるために、ご両親にぜひしていただきたいことは、「聞き上手」になることです。

 

 

 

 

 

子供は、幼稚園や学校でさまざまな体験をします。

 

 

 

 

 

それを早くお母さんやお父さんに聞いてもらいたいと思って帰ってきます。

 

 

 

 

 

家に着くなり、お母さんが用事をしていようとおかまいなく、「ねえねえ、お母さん。今日ね、こんなことがあったんだよ」と話しはじめるでしょう。

 

 

 

 

 

そんな時はぜひ、お子さんの方を向いて話を聞いてください。ご飯の支度で忙しくても、面白いテレビを見ていてもちょっと中断てください。

 

 

 

 

 

はじめのうち、子供はつっかえたり、たどたどしかったりするかもしれません。

 

 

 

 

 

でも、決して「何を言っているのかわからない」とか「忙しいんだから、さっさと言って」とせかしたり、話を途中でさえぎったりはしないでください。

 

 

 

 

 

「そう、それでどうしたの?」とか「あそこって、パン屋さんの角のこと?」と、あいづちを打って質問を入れながら話しやすい雰囲気をつくってください。

 

 

 

 

 

このような聞き方をしてもらえると、子供は「人に何かを話すときは、こういう順序でこんなふうに話していくとわかってもらえるんだ」ということを少しずつ学んでいけます。

 

 

 

 

 

お母さんとの間でこういった会話を交わして成長した子供は、表現力の豊かな子供に育っていくでしょう。

 



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