ひきこもりと家族の関わり方
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ひきこもりと家族の関わり方

2019年08月22日(木)5:44 PM

ひきこもりの人たちは自ら相談機関へ行くことはたいへん少なく、ほとんどといってもいいくらい、まずその家族が相談へ訪れるところから動きが始まります。

 

 

 

 

 

言い換えれば、まずご家族だけでも相談に行かれることが、問題解決への大切な糸口になります。

 

 

 

 

 

もちろん、現時点では、ひきこもりの問題はそんなに簡単に解決する問題ではありません。

 

 

 

 

 

それでも、焦らず、あきらめずに根気よく、ときには少し明るい気持ちになったり、ときには悲観的になったりしながら、時にはご家族自身も慰められ、力づけられながら、いろいろな時期を支援する専門家の応援とともにくぐり抜けていくうちに少しずつ展望が開けてきます。

 

 

 

 

 

ひきこもりの問題の解決とは、そのような道筋をたどっていくもののようです。

 

 

 

 

 

ご家族やその相談者、支援者にとって大切なものの考え方、コツのようなことをいくつかここで述べてみたいと思います。

 

 

 

 

 

「ひきこもり」の問題解決を焦らないこと

 

 

 

 

 

ひきこもっているご本人は、心の中ではこのままではいけないと焦っていることが多いものですが、実際、それ以上にご家族の方も早くひきこもりから抜け出してほしいと強い焦りの気持ちをもっていることがしばしばです。

 

 

 

 

 

それも無理もないことなのですが、ご家族の焦りが強ければ強いほど、実際はひきこもりの状態はより強まってしまう傾向があるようです。

 

 

 

 

 

ます、ご家族が一息ついて肩の抜くこと、そこから始めることが大切だと思います。

 

 

 

 

 

ご家族の焦りを本人にぶつけないこと

 

 

 

 

 

ひきこもって、なかなか動こうとしない子供さんを見ていると、次第に不安になったり、焦ったり、何とか本人を動かそうとして、つい強い口調で叱るように言ってしまうこともあるかもしれません。

 

 

 

 

 

例えばよく見られるのは、「いつになったら仕事へ行くんだ?」「親が死んだら将来どうするんだ!」など、ひきこもりの経験者なら一度は言われたことがある言葉かも知れません。

 

 

 

 

 

でも、これは親が決して口にしてはいけない禁句なのです。

 

 

 

 

 

なぜなら、当の子供さん自身が強くそう思って自分を責めていることが多く、親から言われるとよけいに自分を責めて、自分は価値のない人間だという思いを強めてしまいかねないからです。

 

 

 

 

 

ですから、これ以上子どもさんを責めないこと、それもコツの一つです。

 

 

 

 

 

「家族が原因」ではないこと

 

 

 

 

 

時々、ひきこもりは家族の甘やかしや過干渉が原因だとされることがありますが、それは実際にはあまり根拠がありません。

 

 

 

 

 

子供に何か問題が起これば、親としてはご自分の育て方が悪かったのではないかと自責的に考えてしまうのも自然な気持ちです。

 

 

 

 

 

でも、「ひきこもり」はそのような何か一つの要因から生じるような問題ではないと今では考えられています。

 

 

 

 

 

ご家族は、ご自分を責めないこと、これもコツの一つです。

 

 

 

 

 

ご家族自身がひきこもらないこと

 

 

 

 

 

子供さんがひきこもった生活をしていることは、なかなか近所の人や親せきの人などに言いづらいものです。

 

 

 

 

 

その背景には、「親の責任」を感じていたり、近隣から非難されているような気になったりして、つい、子供がひきこもっていることを隠してしまいたくなるようなことがあります。

 

 

 

 

 

でもそうしているうちに、近隣や親せきとの会話が少なくなり、行き来が途絶えてしまうことも起こりやすくなります。

 

 

 

 

 

世間の目を避けて、家族もまた「ひきこもり」の生活に入りかねません。

 

 

 

 

 

だれにも相談できず、ご家族全体が「ひきこもり」のような状態になった時、ひきこもりの問題が長引いてしまうことが知られています。

 

 

 

 

 

ご家族自身が、誰か安心して相談できる人や場所を見つけることがとても大切なのです。

 

 

 

 

 

家族の会、親の会、家族が楽になること

 

 

 

 

 

以上の理由から、ご家族が同じひきこもりの問題を抱える家族会や親の会に参加されることがとても大事です。

 

 

 

 

 

ほかでは聞けない体験談を聞いたり、よそでは言えない悩みを打ち明けたりするのは、やはり同じ悩みを抱えた者同士の方がずっと安心してできるものです。

 

 

 

 

 

ご家族がご自分の気持ちを打ち明けられる場所、悩みを抱えているのは自分だけではないと知ってホッとできる場所、子供はすぐには変わらなくとも、ご家族の気持ちが楽になることができればそれは大きな前進なのです。

 

 

 

 

 

不思議なもので、親御さんのこのような気持ちの変化は、やがてひきこもっている子供さんにも伝わっていくでしょう。

 

 

 

 

 

小さなよい変化を探す

 

 

 

 

 

ひきこもりで悩んでいる最中のご家族にとっては、とても難しいことかもしれません。

 

 

 

 

 

不安な時というのは、つい先のことばかりを考えて心配してしまうものなのです。

 

 

 

 

 

でも、ご家族が気持ちのゆとりを取り戻せるようになると、ふとしたことから現在の子供さんの日常の中にささやかな、それもおそらく良い変化に気づくことができるようになるものなのです。

 

 

 

 

 

仮にそれが、親から見るととるに足らないことであったり、無謀で非現実的な試みであるように見えても、決してそれを否定したりせず、そっと見守ることが大切になります。

 

 

 

 

 

それがどんなことかはもちろんわかりませんが、ご家族の気持ちにゆとりが生まれてきて初めてそれは見えてくるもののようです。

 

 

 

 

 

このように、ひきこもりの問題に悩むご家族にとって、ご自分たちだけで悩まず、まず、お近くの相談機関や専門機関などへ相談に行かれることがとても大切です。

 

 

 

 

 

もし、運が悪く期待に沿わない結果であったとしても、決してそこで懲りずに、もう一度ご自分たちに納得のいく相談機関を探してゆかれることも大切です。

 

 

 

 

 

また、これまで述べたことから自然と導かれることだとは思いますが、支援するスタッフの側にとって家族支援の目標は、仮に「ひきこもり」の問題はなかなか解決しなくても、家族が気持ちのゆとりを取り戻し、問題解決への意欲を持ち続けて、粘り強くひきこもっている子供にかかわり続けていけるように援助することにあるといえるでしょう。

 



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