素直な子に育てようという親の間違い
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素直な子に育てようという親の間違い

2019年08月17日(土)10:29 AM

「理想の子供とは?」「いい子のイメージは?」といったアンケート調査をすると、三位以内に必ず入るのが「素直な子」という回答です。

 

 

 

 

 

しかし、素直というのはそんなにいいことなのでしょうか?

 

 

 

 

 

中学生、高校生になって問題を起こした子供の両親に、小さいころのことをたずねると、「素直ないい子だったのに、どうして・・・・・」とおっしゃることが多いです。

 

 

 

 

 

もちろん、素直というのは悪いことではありません。

 

 

 

 

 

しかし、いつでも、何でもほかの人の言うとおりにするというのはちょっと問題です。

 

 

 

 

 

子供が親の言ったとおりにしなかったり、反発したりすると、「黙って言うことを聞きなさい!」とか「子供のくせに生意気な事を言うんじゃないの!」と叱る親が多いようです。

 

 

 

 

 

子供が言うことを聞かなかったり、反抗したりするのは自己主張なのです。

 

 

 

 

 

子供を自分の思う通りにさせようとする親に対して、「私は、お父さんやお母さんとは違う人間なんだ。私にだって、私の考えがあるし、やりたいことだってある」と訴えようとしているのです。

 

 

 

 

 

私は、それができるお子さんはとてもすばらしいと思います。

 

 

 

 

 

以前に、中学生が同級生から5000万円もの大金を脅し取られるという事件がありました。私のやっている電話相談にも、ここまでの金額ではないにしても、似たような問題で悩んでいるお母さんからの電話が多数寄せられます。

 

 

 

 

 

例えば、高校生の息子が同級生から「時計を貸せ」と言われてそれっきり返してもらえないとか、新しい財布を先輩に古くなったぼろぼろの財布と交換させられてしまったとか・・・・・・・。

 

 

 

 

 

いずれも言われるがままになっている点が共通しています。もちろん、代金や物品を脅し取った側が悪いのは当然です。

 

 

 

 

 

しかし、被害にあっている側が、「いやだ」とか「やめろ」とか言えない点にも問題があるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

また、親のほうも相手の子がだれなのかわかっているにもかかわらず、学校の父母会などで相手の親に会っても何も言えないといいます。

 

 

 

 

 

「私も息子と同様、仕返しが怖いのです」と涙ながらに話してくれたお母さんもいました。

 

 

 

 

 

この話しをうかがいながら、いやなことをされたらはっきり「いや」と言えるしつけを小さい時からきちんとすることがどれだけ大切かを痛感しました。

 

 

 

 

 

親の「聞く耳」が自己主張できる子供を育てる

 

 

 

 

 

「いや」をきちんと表現できる、自己主張のできる子供に育てるためには、まず、子供の言い分に親か聞く耳を持つことです。

 

 

 

 

 

初めは、その言い分も幼く、自分勝手かもしれません。しかし、それを頭から押さえつけないでください。

 

 

 

 

 

そして、お子さんが自分の頭で自分の意見を考え、それを表現できたことを認めてください。そのうえで、どこがどう間違っているのかなど親の考えを話すのです。

 

 

 

 

 

子供が、一度言って納得しなければ、どこがどうこちらの考えと違うのかを聞いてください。

 

 

 

 

 

お互いの意見を聞いたり話したりすることによって、相手がどんなことを考えているかがお互いにわかるようになります。

 

 

 

 

 

私たちは、人とかかわらずに生活することはできません。

 

 

 

 

 

そのため、自分の考えや気持ちを相手にきちんと伝える、困った時には助けを求める、いやなときにははっきり「いや」と言う・・・・・・、といったことが必要になります。

 

 

 

 

 

逆に、相手の気持ちや考えを正しく受け止める力も必要です。

 

 

 

 

 

その力を育てるためには、お子さんと意見をたたかわし、親子の会話を楽しんでください。

 

 

 

 

 

「できることを伸ばす」で、苦手なこともできるように!

 

 

 

 

 

以前、テレビで車いすのバレリーナのいるバレエ団を紹介していました。アメリカにあるそうです。

 

 

 

 

 

この女性は、当時四十九歳、そのバレエ団の現役のプリマバレリーナであり、団長でもありました。

 

 

 

 

 

彼女は、子供のころからプリマを夢見て、毎日厳しいレッスンを受けていました。

 

 

 

 

 

そして、二十歳のときにチャンスがやってきました。バレエ団の公演で、主役に選ばれたのです。

 

 

 

 

 

もしその公演が成功したら、ブロードウエイ進出も夢ではありません。

 

 

 

 

 

彼女は毎日毎日、一番熱心に練習を続けていました。ところがある夜、練習の帰りに階段から足を踏み外して落ちてしまったのです。

 

 

 

 

 

救急車で病院に運ばれた彼女は、生死の境をさまよいましたが一命は何とかとりとめました。

 

 

 

 

 

しかし、彼女には過酷な運命が待ちうけていました。

 

 

 

 

 

「今の状態ではバレエを踊るどころか、歩くことも難しい。一生、車いすの生活になるだろう」と担当医に告げられたのです。

 

 

 

 

 

嘆き悲しんだ彼女は、そばに置いてあったナイフで自殺を図ろうとしました。

 

 

 

 

 

しかしそれを、それまで献身的に看病してくれていた男友達に見つかってしまいました。

 

 

 

 

 

その男友達は、彼女にこう言いました。

 

 

 

 

 

「できないことを嘆くのではなく、何ができるかを考えよう」

 

 

 

 

 

彼はある日、ラジオから聞こえてくる音楽に合わせて、上半身だけで躍っている彼女を見ました。

 

 

 

 

 

音楽を聴いた途端、彼女の体の中に眠っていたものが無意識のうちに目覚めたのでしょう。

 

 

 

 

 

長年の間、バレエの練習で培われた体や腕の美しい動き、リズム感、バレエに対する熱意は失われていなかったのです。

 

 

 

 

 

「君は踊れるじゃないか!」

 

 

 

 

 

彼女は彼のこの言葉によって、生きる気力をとり戻したといいます。

 

 

 

 

 

やがて二人は結婚し、彼女は車いすのバレリーナとなりました。

 

 

 

 

 

私たちは、つい「ないものねだり」をしてしまいがちです。

 

 

 

 

 

でも、なくしてしまったものを嘆くのではなく、自分にできることを考え、残されているものを生かすよう前向きに考えることのほうが、幸せに生きるためにはずっと大切なことではないでしょうか。

 

 

 

 

 

子供が上手にできないこと、不得手なところを責めて、「もっと上手にやりなさい」「頑張りなさい」と言うよりも、子供が得意なこと、好きなことを認めて、ほめて、励ましたほうがずっと子供のためになると思います。

 

 



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