ありのままを認めるだけで、子供は強くなれる
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ありのままを認めるだけで、子供は強くなれる

2019年08月13日(火)11:07 AM

小学校四年生のS君は、ちょっぴり涙もろくて、テレビアニメやドラマで悲しい場面になると涙を流すような気持ちのやさしい男の子です。

 

 

 

 

 

人の気持ちがわかってやさしいことはいいことだと思うものの、小学生にもなったことだし、お母さんとしては、もう少し強くなってほしいと願っています。

 

 

 

 

 

ある日、S君は学校から帰ってくると、「今日はいなやことがあった」と泣きながら話し始めました。

 

 

 

 

 

休み時間に、お友達三人で遊んでいたときのことです。ほかの二人がコソコソ話をはじめて、S君のことを無視したというのです。

 

 

 

 

 

お母さんは、「そんなことがあったの。悲しかったのね」と、いつか本で読んだことを思い出しながら、共感して聞いていました。

 

 

 

 

 

しかし、S君があまりにいつまでも泣き続けているので、「そんなにいやなお友達なら、ほっといてほかの子と遊べばいいじゃない」とアドバイスめいたことを口にしました。

 

 

 

 

 

するとS君は「でもみんな僕のことが嫌いで遊んでくれないかもしれない」と言って、いっそう激しく泣きじゃくりはじめたのです。

 

 

 

 

 

お母さんはイライラしてきて、「いつまで泣いているの!いい加減にしなさい!」と、つい大声を出してしまいました。

 

 

 

 

 

するとS君は、泣きやむどころか、「お母さんも僕のことが嫌いなんだ!」と、ますますはげしく泣いてしまったのです。

 

 

 

 

 

ここで、お母さんはハッとしました。余計なことを言わずに、ただ子供の涙を受けとめて抱きしめてやればよかったのだと後悔しました。

 

 

 

 

 

そして、気を取り直して、泣きじゃくるS君を抱きしめながら、こう言いました。

 

 

 

 

 

「きついこと言っちゃってごめんね。お母さんはあなたのことを励ますつもりだったの。本当はあなたのことが大好きなのよ。あなたのやさしい気持ちをお母さんもとてもすてきだと思うし、学校では泣かないで我慢できてえらかったわね。お家に帰ってきたら、いくら泣いてもいいのよ。お母さんはいつだってあなたの味方だからね。誰が何と言おうと、お母さんはあなたのそばにいるからね」

 

 

 

 

 

お母さんのこの言葉を聞いて、S君は泣きながら「お母さん、お母さん」とお母さんにしがみついてきました。

 

 

 

 

 

お母さんもS君をしっかりと抱きしめました。

 

 

 

 

 

お母さんの心と体のあたたかさが伝わったのでしょう。しばらくするとS君は泣きやみ、「仲直りできるよね、きっと」と言いました。

 

 

 

 

 

お母さんはS君に対して、「もっと強くなってほしい。たくさんのお友達と、仲良く元気に遊んでほしい」という理想像をあてはめようとしていたのかもしれません。

 

 

 

 

 

そして、お母さんの理想どおりに行動してくれないS君にいら立って、つい強い言葉を投げかけてしまったのでしょう。

 

 

 

 

 

でも、すぐそのことに気づき、ありのままのわが子を丸ごと受け入れました。

 

 

 

 

 

S君にも、そのお母さんの愛情が伝わったのだと思います。

 

 

 

 

 

わが子を丸ごと受け入れるということは、その子をあるがままに認めることです。

 

 

 

 

 

それは、”子どものどんな話でもよく聞くということ”と言ってもいいかもしれません。

 

 

 

 

 

話の内容によって、否定的なことを言ったり、批判したり、無関心な態度をとったりしてはいけないのです。

 

 

 

 

 

たとえば、子どもが学校で先生にひどく叱られ、しょんぼりして帰ってきたときに、「また先生に叱られたの?」と、子どもの痛みをさらに突くようなことを言っていないでしょうか?

 

 

 

 

 

「何やったの?だめねえ、お母さんの言うことをちっとも聞いてないから叱られるのよ」などと追いうちをかけていないでしょうか?

 

 

 

 

 

子どもはただでさえ、先生に叱られたことで落ち込んでいます。そのうえ、お母さんに叱られたのでは、余計しょんぼりしてしまいます。

 

 

 

 

 

親も一緒になって叱るのではなく、まずは、先生に叱られて悲しんでいる子どもに共感するような言葉をかけてください。

 

 

 

 

 

そうすれば、子どもはどうして叱られたのかを話す気になるでしょう。

 

 

 

 

 

「先生に叱られて悲しかったのね」このひと言で子どもは心を開きます。

 

 

 

 

 

そして、今後、どうしたら同じ失敗をしないですむのか、といった親からのアドバイスにも、耳を傾ける気持ちになります。

 

 

 

 

 

いきなり叱ってしまえば、「そんなことわかっているよ」「お母さんは、自分のことをちっともわかってくれない」と、子どもは親に心を閉ざしてしまいます。

 

 

 

 

 

親が指導者的、批評家的な立場でものを言っていると、子どもはすぐにそれを感じ取ります。

 

 

 

 

 

そうなってしまうと、親が何を言っても子どもの心には届かなくなるうえに、子どもは話を選ぶようにもなります。

 

 

 

 

 

「こんなことを言ったら、またお母さんに叱られる」と思うと、子どもはお母さんの気に入るようなことしか話さなくなるのです。

 

 

 

 

 

子どもが正直に話してくれたら、「よく話してくれたわね」と話した勇気をほめてあげてください。

 

 

 

 

 

こうした感情や情緒の交流が、いい親子関係をつくる第一歩です。

 

 

 

 

 

「ああしなさい」「こうしなさい」と指示をしたり、お説教をしたりするのではなく、子どもが本来持っている成長する力を親が信じて共感すれば、子どもはその能力を十二分に発揮して成長していけます。

 



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