家庭における二つの愛
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家庭における二つの愛

2019年07月27日(土)10:27 PM

家庭の中には、二つの愛が必要だと言われています。

 

 

 

 

 

一つは母性性に代表されるやさしい愛、「包み込む愛」です。

 

 

 

 

 

家族のメンバー一人ひとりを「ありのままでいいのよ」と受け入れ、やすらぎやくつろぎを与える愛です。

 

 

 

 

 

もう一つは、父性性に代表される厳しさのある愛、「切り離す愛」です。

 

 

 

 

 

規則・規律・義務・役割などを教える論理性をもった愛です。

 

 

 

 

 

二つの愛はどちらも大切です。

 

 

 

 

 

この父性性と母性性は一人の中に両方ともそなわっているので、単親家族でも二つの愛をもって育てることは可能です。

 

 

 

 

 

また、必ずしも、母親が母性性で、父親が父性性とは限りません。逆の場合だってあります。

 

 

 

 

 

母性的情緒の世界というのは、家族はみんな仲良しで平等ということです。

 

 

 

 

 

だから、仕事や家事をして働いているお父さんお母さんも、学校へ行って勉強しているお兄ちゃんも、家で遊んでいる妹もみんな平等、働いている人も遊んでいる人も同じように食べることができます。

 

 

 

 

 

弟がお兄ちゃんの自転車を黙って借りてケンカになっても、「ごめんなさい」の一言ですみます。これが母性的な情緒の世界です。

 

 

 

 

 

けれど、一歩家を出て、駅に置いてある自転車に勝手に乗ってしまったら、これは泥棒です。

 

 

 

 

 

法律での処罰の対象になってしまいます。こうした世の中のルールを教えるのが、父性的な論理の世界です。

 

 

 

 

 

この二つは、バランスを保って与えられることも大切ですが、それ以上に大切なのは、「与えられる順序」です。

 

 

 

 

 

生まれてから幼児期にかけては、母性性にもとづいた情緒的な触れ合いをたくさんするようにしてください。

 

 

 

 

 

そして、親子の間で、愛情と信頼をもとにした結びつきをしっかり確立しましょう。

 

 

 

 

 

幼児期を過ぎたあたりから、父性性にもとづいた規律・義務などの論理の世界を教えていきます。

 

 

 

 

 

この順序を間違うと、生涯にわたっていろいろな問題が出てきます。

 

 

 

 

 

あなたは、自分が好きですか?欠点も含めて自分を丸ごと好きだと思える人は、自己肯定感をしっかりと持っている人です。

 

 

 

 

 

小学生に同じ質問をすると、半分くらいの子が自分を好きでないと答えると聞いたことがあります。

 

 

 

 

 

高学年になるほどその傾向は強くなり、中学生では七割くらいの子が、自分が好きではないと答えるそうです。

 

 

 

 

 

自分が好きでなければ、他人を好きになるないし、やさしくもなれず、いい人間関係が築けません。

 

 

 

 

 

自分が好きでなければ、前向きに努力する気力も生まれません。

 

 

 

 

 

これは、母性性の欠如にほかなりません。

 

 

 

 

 

幼児期にかけて、「ありのままのあなたでいいのよ、そういうあなたが好きなの」という母性的愛情がないまま育てられた子供は、自分を肯定し、好きになることができにくくなります。

 

 

 

 

 

さらには、生きようとする力まで弱めてしまうのです。

 

 

 

 

 

最近の子育てを見ていると、どうも母性的な「包み込む愛情」よりも、父性的な「切り離す愛情」に重きが置かれている印象です。

 

 

 

 

 

親の思うとおりに育てようとして、子供をありのまま受け入れる姿勢が欠如しているように思えるのです。

 

 

 

 

 

こうしたことが、現在、子供たちの間で起こっているさまざまな問題の背景にあるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

「おはよう」の一言で伝えられるこんな愛情

 

 

 

 

 

人間が成長し、健康に生活するためには、栄養分である「食べ物」が必要です。

 

 

 

 

 

でも、それだけでは健全な成長はできません。

 

 

 

 

 

心の成長のためには「心の栄養物」が必要なのです。

 

 

 

 

 

「心の栄養物」とは、ほかの人からの暖かい、理解に満ちた、親密な働きかけです。

 

 

 

 

 

これは「肯定的ストローク」と呼ばれています。ストロークの本来の意味は、テニスやボート用語の「ストローク」でおわかりのように、「打つこと」「オールのひと漕ぎ」のことです。

 

 

 

 

 

また、「なでる、さする」「過程、道のり」などの意味もあります。

 

 

 

 

 

つまり、人間関係でいうと、他人から受ける接触です。

 

 

 

 

 

「軽く肩をたたく」「なでる」「話しかける」など、その人の存在や価値を認めるための働きかけです。

 

 

 

 

 

ただし、ストロークには、マイナスの「否定的なストローク」もあります。

 

 

 

 

 

これは、「あなたはだめだ」というメッセージを送ることです。

 

 

 

 

 

否定的なストロークを受けると、人は不愉快になり、自分はだめな人間だと感じ、自信を失ってしまいます。

 

 

 

 

 

そのため、親はできるだけ子供を認め、いい点ををほめるなどの肯定的なストロークを与え、子供を伸ばすように仕向けることが大切です。

 

 

 

 

 

肯定的なストロークには、身体的なものでは、「さする」「握手する」「抱きしめる」などのスキンシップがあります。

 

 

 

 

 

心理的なものとしては、「ほほ笑む」「うなずく」「相手の言葉に耳を傾ける」となるでしょう。

 

 

 

 

 

言葉では、「挨拶をする」「ほめる」「慰める」「励ます」「語りかける」などがあります。

 

 

 

 

 

ここで、あいさつを例にとって肯定的なストロークについて見ていくことにしましょう。

 

 

 

 

 

私たちは、初対面の人にはもちろん、毎日顔を合わせる人にも挨拶をします。

 

 

 

 

 

それはとても大事なことです。

 

 

 

 

 

朝起きたら、夫婦、親子、兄弟がお互いに「おはよう」のあいさつを交わしますが、これは「ああ、起きたのね。あなたが起きてるってこと、お母さんはちゃんとわかってますよ」というシグナル、つまり「あなたの存在を認めていますよ」というサインを発していることなのです。

 

 

 

 

 

これは家庭の中だけではなく、学校でも、仕事の場でも同じです。

 

 

 

 

 

ほかの人に会ったら、まず声をかけることが、相手の存在を認めていることにつながります。

 

 

 

 

 

朝、挨拶しそこなうと、その後の話がうまく進まないことはよくあります。

 

 

 

 

 

何かしてもらった時に言う「ありがとう」も、相手に「感謝しています」「あなたの価値を認めていますよ」というメッセージを伝える大事な言葉です。

 

 



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