職場不適応・出勤拒否におけるひきこもり
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職場不適応・出勤拒否におけるひきこもり

2019年07月26日(金)7:02 PM

最近、私がひきこもりやニートの支援の現場で危惧している現象として、不登校など学校現場での問題は見られなかった、あるいは軽度の問題があったものの無事にクリアしているにもかかわらず、社会人として就労後、ひきこもり状態にあるケースの相談の増加があります。

 

 

 

 

 

成人のひきこもりの事例において、不登校を経験している割合が高いことは経験的に間違いないと考えます。

 

 

 

 

 

しかし、社会人になってからはじめて問題発生する事例もあり、学校精神保健の問題のみではないことをに認知する必要があります。

 

 

 

 

 

こうした職場不適応・出勤拒否の事例の症状としていくつか共通点が見いだされます。

 

 

 

 

 

①意欲低下、集中困難がある。

 

 

 

 

 

②不安緊張感、時にパニック障害を伴う。身体症状として動悸、呼吸困難、過敏性腸症候群等が合併。特に通勤途中に症状を呈することが多い。

 

 

 

 

 

③強い対人緊張感、ときには対人恐怖症状を呈す。

 

 

 

 

 

④強い挫折体験を有すことが多く、自信喪失感を持つ。将来に展望を持てない。

 

 

 

 

 

うつ状態、うつ病、パニック障害、強迫性障害などとクロスする傾向が強くあるように感じています。

 

 

 

 

 

一度社会生活に参加しながらも、何らかの困難性を生じてひきこもり状態に陥っています。

 

 

 

 

 

学生時代とは異なり、親元から離れていることも多く、家族同居の場合でも社会人である以上、家族の介入はしにくいため、なかなか早期の対応が難しいようです。

 

 

 

 

 

一方で、雇用者側からのひきこもり状態に関しての理解を得ることも難しく、最終的には自己退職や解雇に至る事例も少なくありません。

 

 

 

 

 

これでは、本人にとっても社会にとっても不利益といえます。

 

 

 

 

 

早期の対応、専門相談機関の受診が望まれます。

 

 

 

 

 

職場不適応・出勤拒否のひきこもりの原因要因は各ケースでさまざまですが、上記に挙げた症状の共通点として、対人関係の困難感と仕事における自信の喪失感を強く持っているようです。

 

 

 

 

 

過去に最初にひきこもり事例を多く経験したときと同じように、今後の社会的問題になり得る課題だと「出勤拒否におけるひきこもり」事例の対応をしているのが現状です。

 

 

 

 

 

職場におけるメンタルヘルスケアを考える場合、職業性ストレスが起きる仕組みをきちんと理解する必要があります。

 

 

 

 

 

仕事上のストレス(職場環境、人間関係、仕事の質・量、役割責任、仕事における葛藤など)に、個人要因(性格傾向など)と仕事外の要因(家庭環境、家族からの要求など)が関与してストレス反応が起きます。

 

 

 

 

 

仕事への不満、抑うつ反応、身体的反応、そして欠勤・出勤拒否などといった症状が代表的なものとなります。

 

 

 

 

 

その具体的な対策としては、まず自分のストレスに早めに気がつくことが非常に大切な第一歩です。

 

 

 

 

 

ストレスがたまっていても耐えているばかりでは、やがて力尽きてしまい、心身にゆがみが生じてきます。

 

 

 

 

 

欠勤・遅刻・早退が増えた、仕事の効率が低下した、ミスが多くなった、イライラしている、他人の言動がすごく気になる、周囲の人との折り合いが悪くなった、などの初期サインは「これ以上、心身に負担をかけると病気になりますよ」「心身を休めなさい」との体からのメッセージですので、素直にそれに従う必要があるのです。

 

 

 

 

 

また、仕事や職場でのストレス軽減のために、以下のような心がけも重要です。

 

 

 

 

 

①一度に多くのことを考えずに、優先順位をつけて重要な事柄から順番に処理をしていく。

 

 

 

 

 

②理想や完璧さを追求しすぎない。「80点でいい」という気持ちで取り組む。

 

 

 

 

 

③何もかも自分で処理しようとせずに、ほかの人に任せられるものは相手を信用して任せてしまう。

 

 

 

 

 

④仕事が立て込んでいるときは、小休止をしながら進めていく。

 

 

 

 

 

⑤周囲の人を責めたり怨むより、自分の働きかけ方を変えてみる。

 

 

 

 

 

⑥昼休みを気分転換に活用する。

 

 

 

 

 

⑦気がかりなことはメモに残し、頭のなかに抱え込んだままにしない。

 

 

 

 

 

⑧仕事を離れた人間関係を大事にする。

 

 

 

 

 

⑨休日は仕事を忘れて過ごす。

 

 

 

 

 

⑩自分なりに仕事へのやりがいや満足度を見いだしていく。

 

 

 

 

 

⑪入浴や睡眠で十分な休息をとる。

 

 

 

 

 

⑫食事は一日三食、栄養バランスに気をつける。

 

 

 

 

 

⑬趣味を持つなど、気分転換やストレス解消の方法を見つける。

 

 

 

 

 

⑭気楽に話せる話し相手を作る。

 

 

 

 

 

前に述べたように職場不適応・出勤拒否からひきこもり状態になってしまうケースが増加しています。

 

 

 

 

 

職場におけるメンタルヘルスケアが十分に配慮されていれば避けられる問題も多いようですが、現実はかなり厳しいものがあります。

 

 

 

 

 

「出勤拒否におけるひきこもり」に関しても、まず十分に気持ちを和ませて、身体症状や精神症状を聞き出すことが重要になります。

 

 

 

 

 

うつやパニック障害、強迫性障害、心身症の合併が多いことは先にも書きましたが、早期に専門医に相談することが問題の解決につながるものと考えます。

 

 

 

 

 

合併している身体症状や精神症状が長期化するほど、その症状が重症化してさらに改善が困難になる傾向があるからです。

 

 

 

 

 

社会参加を一度しているものの、逆に挫折体験も強く自信喪失感や対人緊張感が明確で、再度の社会復帰に抵抗性を示すことが多く見受けられます。

 

 

 

 

 

カウンセリングにおいての人間間の信頼回復、自己の自信の回復、多くの症例では薬物療法によりうつ状態の改善、強迫性障害や不安症状の軽減・解消が必要となっています。

 

 

 

 

 

もしあなたが、職場不適応・出勤拒否をきっかけに不幸にして現在、ひきこもり状態にあって悩んでいるようでしたら、ぜひ一度勇気を持って精神科・神経科専門医を訪問してみてください。

 

 

 

 

 

必ず適切なアドバイスが受けられるはずです。

 

 

 

 

 

適当な医療機関が不明な場合は、各地域の精神保健福祉センターに相談すれば、各種の情報を取得することが可能です。

 

 

 



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