いじめで受けた心の傷
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いじめで受けた心の傷

2019年07月26日(金)6:53 PM

Q 過去のいじめから受けた心の傷が、いまだに尾を引いているようなのですが。どのように対応したらいいでしょうか?

 

 

 

 

 

A 「いじめ」だけが原因で、何年もひきこもるケースはそれほど多くはありません。

 

 

 

 

 

しかし、非常に過酷ないじめを受けた場合、PTSDの症状がみられることがあります。

 

 

 

 

 

この疾患は、人が非常に強いショックやストレスを経験した結果として、その後さまざまな症状を呈するようになるものです。

 

 

 

 

 

例えば、学生服の集団を見るとパニックを起こす、いじめられた場面がありありと脳裏によみがえる(フラッシュバック)などの症状があるために、社会生活を送ることが難しくなり、「ひきこもり」にいたることはあり得ます。

 

 

 

 

 

激しい自分の被害者がいだく人間不信は、ほかの精神疾患にはあまり見られないほど深いとも言われます。

 

 

 

 

 

また一般に、他人からの非常に強い攻撃と暴力にさらされた人は、その人自身も攻撃的になることがあります。

 

 

 

 

 

その攻撃性が人に向かうと家庭内暴力となり、自分に向かうと自傷行為や自殺に至ることもあります。

 

 

 

 

 

こうした症状がみられる場合には、早期に専門機関に相談することが重要です。

 

 

 

 

 

非常に強いトラウマの記憶というものは、すっかり消してしまえるものではありませんが、家族だけでなく専門家による援助や治療を受けつつ、有意義な人間関係を重ねていくことで、過去のトラウマからの影響を弱いものにしていく作業が必要だと言えるでしょう。

 

 

 

 

 

Q 「憂うつだ」「やる気や自信がなくなってしまった」とひきこもっている子供がよく言っています。自信をつけさせたいのですが?

 

 

 

 

 

A 「憂うつだ」「やる気や自信がなくなってしまった」「感情がなくなってしまった」というような気持ちが強く、死にたいという気持ちや絶望感をはっきりと口にする場合、うつ状態やうつ病の可能性も考えられます。

 

 

 

 

 

「自分の人生はもう終わりだ」「生きているのが非常に苦痛だ」「死にたい」といったうつ気分を訴えるひきこもりの人は多く、両者の区別は結構難しい場合があります。

 

 

 

 

 

しかし、うつ病のみによるひきこもり状態というのはそれほど多くありません。

 

 

 

 

 

一般にうつ病は、ごく生真面目で責任感の強い 中年以降の人が罹患しやすいものだからです。

 

 

 

 

 

うつ病と診断するうえで重要な症状は、不眠や食欲不振、また朝に抑うつ気分が強く午後になると回復するといった身体的な症状です。

 

 

 

 

 

また、自分の状態についての考え方も、微妙に異なっていることが多いようです。

 

 

 

 

 

同じようなうつ気分を訴えていても、ひきこもりの人の訴えの多くは、空虚感とか、むなしさ、後悔という感じに近いようです。

 

 

 

 

 

典型的なうつ病の人の根底にあるのが、「もう自分の人生は絶対に取り返しがつかない」という「後の祭り」感だとするならば、ひきこもりの人の場合は、「中学生に戻ってやり直したい」といった「やりなおし願望」だといえるかもしれません。

 

 

 

 

 

通常のうつ病であれば、抗うつ剤の服用によって、症状はかなり確実に改善します。

 

 

 

 

 

最近では新薬も開発されて、一定の成果をあげています。

 

 

 

 

 

また、ひきこもりに伴って二次的にうつ状態になっている場合などでも、気持ちを楽にしたり、ちょっとした行動を起こすきっかけに薬の力を借りるということも一案だと思います。

 

 

 

 

 

いずれにしても、早期に医療機関に相談に行かれることをお勧めします。

 

 

 

 

 

Q 摂食障害(拒食、過食)があるのですが、ひきこもりと関係があるのでしょうか?

 

 

 

 

 

A 特に女性の場合、ひきこもりと同時に拒食、過食といった摂食障害がみられることがしばしばあります。

 

 

 

 

 

その場合は、摂食障害の治療を第一に考えるべきでしょう。

 

 

 

 

 

ひきこもり状態に焦点を当てて対応するよりも、「摂食障害の治療」として対応するほうが、本人の治療意欲にもつながりやすいでしょう。

 

 

 

 

 

また、摂食障害ならば対応してくれる治療機関もずっと多くなるはずです。

 

 

 

 

 

心療内科などで専門の外来を設けているところもあります。

 

 

 

 

 

一方、男性の場合は、ひきこもりに伴う一時的な過食、いわゆる「ストレス食い」のパターンが多く、これは疾患としての摂食障害とは異なった問題と考えてよいでしょう。

 

 

 

 

 

こちらの場合は、むしろひきこもり状態に焦点を当てて治療的対応を考えた方がいいでしょう。

 

 

 

 

 

いずれにしても専門家による治療相談は不可欠です。

 

 

 

 

 

摂食障害の程度によっては、入院治療も検討されるとよいでしょう。

 

 

 

 

 

もし入院に踏み切れれば、どちらの治療も並行して可能になるからです。

 

 

 

 

 

Q 医師によって診断名がバラバラなのですが、どう考えればいいのでしょうか?

 

 

 

 

 

A ひきこもりは事件の知見が少ない分野であるだけに、かかる医師によって「思春期危機」「統合失調症」「うつ状態」あるいは「人格障害」など、異なった診断を受けるケースもまれではありません。

 

 

 

 

 

精神科の診断は、身体的な検査ではわからないだけに、内科や外科などの他科に比べるとどうしても確実性が低くなりがちです。

 

 

 

 

 

明らかな精神疾患が背景にある場合には、それほど診断もわかりませんが、そうでない場合は、どうしても医師の立場や専門領域によって診断が異なってくることがあるようです。

 

 

 

 

 

どうも診断に納得がいかないという場合は、他の医師に「セカンドオピニオン」を求めてみるのもいいでしょう。

 



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