思春期の子育て相談~寝た気がしないという中学3年生の女子~
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思春期の子育て相談~寝た気がしないという中学3年生の女子~

2019年07月25日(木)11:17 AM

Q 私の娘は中学三年生の女子です。体がだるいと言い、いつもウトウトと睡眠を繰り返しています。

 

 

 

 

 

一度寝ると 一二時間前後は睡眠時間をとっています。それでも本人は、「寝た気がしない」と言います。

 

 

 

 

 

「今朝は、三時ころからよく眠れなかった」とか言って、昼間もうたた寝をしている状態です。

 

 

 

 

 

寝ているときが一番幸せだと言います。何もやる気がしないとも言います。

 

 

 

 

 

親としては何とか普通の生活をさせたいのですが、どうしたらよいでしょうか?

 

 

 

 

 

A 性成長を遂げた人なら(中学生以上なら)、おおよそ一日八時間前後の睡眠がに普通になります。

 

 

 

 

 

学習時間の都合やスポーツの量や家事の雑用等々によって、緊張や疲労の程度は変わってきます。

 

 

 

 

 

本人の体力も考えてあげなければなりません。

 

 

 

 

 

子供のこれらの状況によって、多少の前後はあるものの、平均的には八時間前後の睡眠がとれていれば、健康にはそんなに問題は生じないものと考えてよいのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

ただし、まだ社会性が十分身についていない子供の場合、睡眠は周囲の状況にかなり影響されます。

 

 

 

 

 

本人の気分による影響は、かなり大きいものと思っていたほうがいいでしょう。

 

 

 

 

 

実際には「起きるのがいやだ」「起きたところでなにも楽しいことはない」「人がざわついて動いているのを見るだけ(感じるだけ)で疲れてしまう」「外の音が気になって仕方がない」などといった思いが強く、慢性的な疲労感から逃れられないでいます。

 

 

 

 

 

動物でいえば猫、人間でいえばご隠居さんのように、一日中ウトウトした睡眠を繰り返している状態にあって他者にはあまり関心を示さない状態を「傾眠性不関状態」といいます。

 

 

 

 

 

対人関係に煩わしさを感じ、自分が成すべき社会的な責任も特別にはなく、「眠っているほうが楽だから寝ている」といった状態になります。

 

 

 

 

 

本当は社会的な責任が何もないのではなく、自分の状態が、社会的な責任に関しては無関心になっているのです。

 

 

 

 

 

または、「自分は他人よりは劣っている」と思い込んでいる本人にとっては、負担になりすぎて、手をつけられない状態になっているのです。

 

 

 

 

 

このような状態が最初からあったわけではないはずです。いつの間にか劣等意識をいだき、このような状態になってしまったのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

それは、たいてい本人が望んでいた夢とか理想とかが、周囲の強い反対でつぶされたときとか、日常的に、本人がなすことに対してことごとく修正が求められていたり、批判がなされていたり、否定されていたような状況の後に引き起こされます。

 

 

 

 

 

または、常に「もっと頑張るように」要求され続けてきた後にこのような状態になりやすいのです。

 

 

 

 

 

「自分がこれだけ頑張ってやっても、だれからも認められない」「こんなに頑張っても、まだ駄目なのか」といった気持ちから、いくら眠っても寝た気がしない状態や、二度寝の状態等々になっていくことはしばしばあります。

 

 

 

 

 

そこで、親としては、「起きる」「起きない」の問題には直接触れずに、また、長時間の睡眠の修正も直接求めずに、起きている間に体験した楽しい出来事に触れることに心がけてください。

 

 

 

 

 

この場合、楽しい対象がマンガとか ゲームとかテレビでもかまいません。

 

 

 

 

 

母親と一緒に絵やイラストを描いたことが楽しかったなら、その話を引き合いに出す(フィードバックする)ことも大切です。

 

 

 

 

 

ペットと過ごした時間が楽しかったら、その話を持ち出すのもよい方法です。

 

 

 

 

 

本人を放っておくと、いやな出来事ばかりを思い出し、ますます睡眠に気持ちが傾いてしまうからです。

 

 

 

 

 

よくできたことや楽しい体験として心に残ったことを、その子供と一緒になってたくさん引き出し、気分を良くしていくことが大切なことです。

 

 

 

 

 

現代社会に生きる子供に、「早起きは三文の徳」とか「いつまでも寝ているものは怠け者」的な善悪説は言わないほうがいいでしょう。

 

 

 

 

 

子供たちは、例えば善悪などの価値観よりは、自分の気分や好き嫌いのほうに優先的に共鳴するからです。

 

 

 

 

 

子供が優先的に共鳴する価値観に相当する言葉を活用してみてください。

 

 

 

 

 

やがて自立の道につけば、ことの善悪もわかってくるはずです。

 

 

 



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