ひきこもりに伴って起きやすい症状
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ひきこもりに伴って起きやすい症状

2019年07月21日(日)3:54 PM

Q 長時間手を洗い続ける(同じことを何十回も確認する)のですが、どのように対処すればいいのでしょうか?

 

 

 

 

 

A ひきこもりに伴って起きやすい症状に、「強迫症状」があります。

 

 

 

 

 

ある調査では、ひきこもり状態にあると思われる人の半数以上に強迫行為を主とする強迫症状が見られたというデータもあります。

 

 

 

 

 

強迫行為が原因でひきこもっているケースもありますが、長期間にわたるひきこもりの結果、二次的に強迫行為が起こっていることが多いようです。

 

 

 

 

 

ひきこもりの場合は、ひきこもっている状況そのものが将来に対する不安や恐怖の原因になります。

 

 

 

 

 

強迫症状は、こうした不安や恐怖を少しでもやわらげるために生じてくると考えることもできます。

 

 

 

 

 

ですから、ひきこもりに付随して二次的に起きている強迫症状の場合には、その症状だけに注目するのではなく、本人の置かれている状況全体を見据えながら、包括的に対応していく必要があると思われます。

 

 

 

 

 

また、両親とのコミュニケーションに問題があることのサインである場合も多く、会話が回復することで状況が改善することもあります。

 

 

 

 

 

強迫症状の中で一番多いのは「不潔恐怖」です。

 

 

 

 

 

洗面所にこもりきって 20回も30回も手を洗い続けるとか、何時間もお風呂から出てこられないといった強迫行為が見られます。

 

 

 

 

 

「確認強迫」というものもあります。

 

 

 

 

 

例えば会話しているときにつばが顔にかかったのではないかとか、鍵をかけたかどうかといったことを気にして、何度も同じことを人に確認するといったものです。

 

 

 

 

 

やめたくてもやめられないだけに、本人も相手もくたくたになってしまって、それでも終わらないという大変苦しい症状です。

 

 

 

 

 

このような症状が強くて困っている場合、「困っている」という意向は伝えてもいいでしょう。

 

 

 

 

 

そして、強迫症状をどこまで受け入れるかという一定の枠組みを保持することが大切です。

 

 

 

 

 

例えば、トイレやお風呂の使用時間を設定して段階的に短くするように協力してもらうとか、確認行為につきあってあげるにせよ、答える回数を設定して、それを本人にも告げたうえでその回数以上は答えないようにするといったことです。

 

 

 

 

 

ただし、その伝え方には注意が必要になります。

 

 

 

 

 

それが「症状」である以上、家族がやめるように「注意」したり「説教」したりしても無意味です。

 

 

 

 

 

風邪をひいて咳をしてる人に「うるさいから静かにしてくれ」と言うようなものです。まずは本人のつらさを理解する必要があります。

 

 

 

 

 

ただし、あまりに程度が激しい場合は、家庭内だけで対応する限界を超えているかもしれません。

 

 

 

 

 

そのような場合には、むしろ、強迫症状の苦しさに焦点を当てて、治療に結びつけていただくことも大事です。

 

 

 

 

 

強迫症状は、さまざまな疾患に伴いやすい症状でもあり、統合失調症やうつ病はもとより、てんかんや器質性の精神疾患などでもよく見られます。

 

 

 

 

 

「強迫性障害」という疾患の場合など、服薬治療が有効なことも多いため、できるだけ早い時期に医療機関に相談されることをお勧めします。

 

 

 

 

 

Q 何週間もまともに入浴しておらず、ほとんど着替えもしないのですが、どう考えてどう対処すればいいのでしょうか?

 

 

 

 

 

A ひきこもっていることで生活リズムが乱れ、数日に一回しか入浴しなくなるとか、何日も着替えず不潔にしているというような事例はしばしばみられますが、何カ月もということになってくると、「強迫性障害」や「統合失調症」である可能性も考えられます。

 

 

 

 

 

先述したとおり、強迫性障害に「不潔恐怖」が伴うと、洗面所にこもりきりで何十回も手洗いを繰り返してしまうといった強迫症状がみられますが、これが高じてくると、おふろに入っても自分が納得できるまで洗うには何時間も費やす必要が出てくるため、逆に全く入らなくなり、今度は異常に不潔な状態で生活するようになってしまうことがあります。

 

 

 

 

 

あるいは「統合失調症」を発病している場合、自発性の低下や、身なりや外見に対する無関心などから入浴や着替えをしなくなっている可能性もあります。

 

 

 

 

 

また、「誰かに見られているのではないか」「何か起きてしまうのではないか」といった不安が強く、入浴や着替えができなくなっている可能性も考えられます。

 

 

 

 

 

いずれにしても、入浴の困難は外出の困難に直結してしまうため、非常に重要な症状です。

 

 

 

 

 

こうした症状がある場合、やはり御家族だけでも医療機関への相談をなさることをお勧めします。

 

 

 

 

 

Q 子供返りして甘えてくるのですが、どう考えてどう対処すればいいのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

A 「子ども返り」「幼稚化のことを「退行」と言います。

 

 

 

 

 

長くひきこもっていると、特に母親に四六時中まとわりついて、体をべたべた触ったり、一緒に寝てほしがったりするなど、子供っぽい言動が目立ってくることがあります。

 

 

 

 

 

度が過ぎた退行は、しばしば家庭内暴力につながるので注意が必要です。

 

 

 

 

 

DV(ドメスティック・バイオレンス、配偶者間の暴力)にも共通することですが、退行している人は、暴力の対象を自分の所有物のように錯覚してしまいます。

 

 

 

 

 

子供が母親に暴力をふるっている場合にも、母親に対してそうした錯覚があります。

 

 

 

 

 

「自分の持ち物」なのに言うことをきかないのは許せないと、ものすごく腹を立てて大暴れするのですが、しょせんは「自分の持ち物」だと思っているのですから、暴れた後は非常に後悔します。

 

 

 

 

 

反省して涙ながらに、「もうしません」と誓ったりします。

 

 

 

 

 

しかし、しばらくするとまた腹が立ってくるということの繰り返しです。

 

 

 

 

 

逆に言えば、ここに家庭内暴力を予防するヒントがあるといえます。

 

 

 

 

 

つまり、一番重要なのは退行を防ぐことなのです。

 

 

 

 

 

退行をさせないためには、親子間に適度な距離感を取り戻すことが必要です。

 

 

 

 

 

まず、思春期を過ぎた子供の場合、基本的に「スキンシップ」は避けた方がいいでしょう。

 

 

 

 

 

「握手」「肩たたき」程度の常識的な範囲のものはともかく、過度のスキンシップを許してしまうと、そこから退行がひどくなり、家庭内暴力などを誘発する結果になることが多いからです。

 

 

 

 

 

べたべた触られたり、同じ布団で眠ることを求められたりしたときは、「お母さんはそういうことはしたくない」「お母さんはいやだ」といった返し方で、きぜんと断ることが必要です(「やめなさい」という言い方は、ある意味、相手を子供扱いしてるのでお勧めできません)。

 

 

 

 

 

また、「甘えさせてくれたら勉強する」といった取り引きに応じる必要は一切ありません。

 

 

 

 

 

ただ、これまで許してきたスキンシップを、突然すべて禁止するのが難しい場合もあるでしょう。

 

 

 

 

 

その場合も、同じ部屋で寝ることまでは認めるが、同じ布団で寝るのは断る、など徐々に距離をとっていくように努力してください。

 

 

 

 

 

本人の訴えに十分耳を傾け、家族の会話を充実させることで、こうした欲求は十分にカバーできるはずです。

 

 

 

 



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