ひきこもりの相談事例
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ひきこもりの相談事例

2019年07月18日(木)11:04 PM

相談

 

 

 

 

息子はひきこもり始めて5年近くになりますが、食事のときも家族と会話をしていますし、わたしとの交流もうまくいっています。

 

 

 

 

 

しかし、父親をはじめ、外の人とはほとんど交流がありません。コンビニなどには出かけるのですが、そこでもいっさい口を開かず下を向いたまま会計をすませています。

 

 

 

 

 

夫に相談しても、「単なる甘えなのだから放っておけ」と、言うだけで何もしようとしません。

 

 

 

 

 

家族だけの交流でこのまま頑張れば、何とかなるものなのでしょうか。それとも他に誰か助けてくれる人を頼んだほうがよいのでしょうか。

 

 

 

 

 

回答

 

 

 

 

 

家族以外のサポートして考えられるのは、専門相談機関、そして友人や近所の方などでしょう。しかし、ひきこもる若者のほとんどが、そういった外部との関係を一切絶ち、状況によってはほとんど外部の人とは接触しないという状態に長い間入ってしまいます。

 

 

 

 

 

また、一見すると外部と適当に接触を持ったり、日常のことは自分でこなすひきこもりの若者も多くいます。

 

 

 

 

 

しかし、そういったひきこもりの方に面接等で気持ちを聞くと、ほとんどといっていいほど内面的な交流、つまり情緒的なコミュニケーションを拒否したり苦手に感じ、外部の人に声をかけられず苦しみ悩んでいます。

 

 

 

 

 

なかなか交流を持てない理由としては、単に雑談が苦手で緊張しているだけでなく、声を掛け合える自分になるには、もっと自分を磨いてからにしようと考えていたり、本来の人間交流とはもっと違うものだと思っている場合等があります。

 

 

 

 

 

そこをゆっくりとひも解くかかわりを続けることに、専門的な第三者の役割があるといっても言いすぎではありません。

 

 

 

 

 

ここで大切なことは、放っておいて改善していくということが非常に少ないということです。これはひきこもる本人が、「そのうち何とかなるだろう」とか、「これは自分の問題だから、自分ひとりで解決しなくてはならない」と強く思い、自分の内面で苦悩する悪循環から抜け出せなくなっていくからです。

 

 

 

 

 

誰とも関わりを持とうとせず、一人で考える時間ばかりが過ぎ、自問自答の渦に巻き込まれていると言えます。

 

 

 

 

 

そこで家族としても、本人に第三者のサポートを受けるようにアドバイスしようと努力します。

 

 

 

 

 

しかし、そのことを素直に受け入れてくれることは稀で、なかなかうまくいかないのが実情です。ここで足がかりとなることは、まずはご家族自身がサポートをしっかりと受けながら、対応を進めていかれることです。

 

 

 

 

 

これが大切な理由は、家族自身が第三者のサポートを受けることにより、家族の雰囲気が周囲に広がり、外に結びつくゆとりが生まれる点にあります。

 

 

 

 

 

さらには、ひきこもっている本人がカウンセリングを活用するモデルとなる点にも大きなメリットがあります。

 

 

 

 

 

そしてご家族が子どもの回復を見守る、心のやわらかさを保つきっかけになる点も重要な意味を持ちます。

 

 

 

 

 

関東自立就労支援センターへの相談でも、相談の半数ぐらいがご両親との面接になっています。実際にご両親との面接だけでも、かなりの効果をあげています。

 

 

 

 

 

ご両親との面接だけでひきこもりの本人が回復していくことは不思議に思われるかもしれませんが、実はそこにひきこもりの回復への鍵があります。

 

 

 

 

 

ご両親の面接を通じて、家庭内での対応が変化することによって、ひきこもりからの回復の足がかりが得られるのです。

 

 

 

 

 

ご両親としても、専門家との面接など活用できるものがあれば、そういった第三者の風をうまく使いながら回復へのきっかけにされることをお勧めします。

 

 

 

 

 

相談

 

 

 

 

 

つい最近、ひきこもりの人たちが集まる場所に、息子がお世話になり始めました。23歳になる息子(大学時代からひきこもって4年になります)を、最初は無理やり説得して連れて行きました。

 

 

 

 

 

今では何とか週一回定期的に通っています。しかし、幼い頃から無口な子どもで家の中でもほとんどしゃべらず、もちろん集まりの様子もいっさい話してくれません。

 

 

 

 

 

そんな息子のような人たちが集まるところで、見知らぬ人同士がうまく交流していけるのかどうか不思議でなりません。ひきこもりの人たち同士が仲良く遊んだりできるのでしょうか?

 

 

 

 

 

回答

 

 

 

 

 

ひきこもる人たちの多くは、集団でのコミュニケーションを苦手としています。

 

 

 

 

 

関東自立就労支援センターが実施しているひきこもる若者たちが集うグループ交流の場でも、皆といっしょにいてもほとんどしゃべらない若者もいます。

 

 

 

 

 

またそうかと思えば、初参加の日から積極的に皆の前で話をしたり、何かの手伝いをしたり、忙しく動き回る若者もいます。

 

 

 

 

 

自分を出すことを恐れる若者がいる一方で、無理をしながら精一杯受け入れてもらおうと全力を尽くす若者もいるのです。

 

 

 

 

 

もちろん、その場その場でのサポートスタッフの配慮も回復の重要な鍵を握っています。しかし、もっとも大切なことは、集まりの後での対応なのです。

 

 

 

 

 

若者自身が集団の中で感じた気まずさや違和感、うまくいかなかったことや我慢したことなど、さまざまな思いを丁寧に聞いていく援助者の存在です。

 

 

 

 

 

そういった人間関係のしんどさを、まずはアドバイスなしに受けとめてくれる人が重要な意味を持ちます。そのようなサポートを活用しながら、集団の中を行きつ戻りつ、しだいに回復へのステップを踏んでいくのです。

 

 

 

 

 

こういったところに、ひきこもりの回復の難しさがあり、また集団で交流できる場を持つ意味が生まれてきます。

 

 



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団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
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理事:
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TEL
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メール
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活動内容
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 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援