父親の忠告どおり演じた強さ
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父親の忠告どおり演じた強さ

2019年07月15日(月)11:46 AM

おっとりタイプの僕に両親は、「強い子」に育つことを願っていたようです。兄に泣かされると父親は「男の子なんだからやり返せ」と怒鳴りました。

 

 

 

 

 

幼稚園の年長のとき、乱暴な友だちに勝ち目はないと思いましたが、ウーッとうなって何度も飛びかかり、泣き虫から男になろうとしました。

 

 

 

 

 

でも、ひっかき傷を負ったのは僕でした。母親は勇気を褒めてくれましたが、父親は「おまえは弱いやつだな」と吐き捨てました。

 

 

 

 

 

小学生になって、父親の口癖を思い出しては”不正”に挑んでいきました。一(僕)対多人数でしたが押さえられても何十回と立ち上がって闘いました。

 

 

 

 

 

そうすると「からかうと面白いやつ」という噂が上級生の間にすぐに広がってしまいました。担任は僕の行動を”極端な性格”と言い、「もうケンカはやめなさい。からかわれるだけだから」と言いました。

 

 

 

 

 

いじめの原因が相手にあるのに、自分だけが叱られる矛盾に納得できませんでした。親には心配かけまいと、家では楽しい学校生活の”作り話”に花を咲かせました。

 

 

 

 

 

僕は学校という言葉の響きを聞くだけで、吐き気がしてくるのです。

 

 

 

 

 

学校が嫌いというよりも、友だちの作り方がよくわからないのです。最近は仲間の輪からはぐれてしまって・・・・・・・。

 

 

 

 

 

僕は父や担任に「おまえは何も悪くない」ただそれだけ言ってもらえばいいのです。

 

 

 

 

 

そして母にはこう言いたいのです。「お母さん、いつも僕をかばってくれてありがとう」

 

 

 

 

 

B君は、いつもやんちゃな兄と比べられ、やさしいがあまり元気のない子に見られて育ちました。

 

 

 

 

 

B君が”男の子”であることを最初に意識したのは、幼稚園の年長さんのときでした。

 

 

 

 

 

ブロック作りに夢中になっていると必ず壊しに来る友だちに、ある日立ち向かっていったのです。

 

 

 

 

 

それから「弱いくせに、よくケンカをする子」になってしまいました。悲しいことですが、不正を許さないB君の正義感は、相手の体格の前に通用しませんでした。

 

 

 

 

 

いや、それ以上に悲しかったのは、B君の”努力”を誰も評価してくれなかったことです。彼は、友だちや上級生、そして理解を示さない大人たちを無視することにしました。

 

 

 

 

 

すると彼の周りには、誰もいなくなってしまいました。中学1年になると、友だちが挨拶がわりに「おまえ、暗いぞ」と声をかけてきました。

 

 

 

 

 

孤立感は限界に達し、自己防衛として不登校をし、母親以外の人間関係から引きこもっていきました。

 

 

 

 

 

2歳で父親を亡くし、3歳で養子に出されたB君の父親は、父性のモデルがなかったために”強く、厳しい父親”になるしか術がありませんでした。

 

 

 

 

 

また父親自身、”強い男”になろうとその境遇を突っ張って生きてきたのです。これを「防衛」といいますが、父親はこのことをまだB君に話せないでいます。

 

 

 

 

 

心のくせ(防衛機制)

 

 

 

 

 

わたしたちの心は傷つきやすく、些細なことで自信をなくしたり、不安を抱え込んでしまいます。

 

 

 

 

 

でも、人から見たら些細なことでも本人には傷つくだけの何かが必ずあるのです。

 

 

 

 

 

そこを気づいてもらえないと、心は人に対してさまざまな方法で守りに入ろうとします。これを防衛機制といいます。

 

 

 

 

 

何が起こるかわからない現実にも、この防衛機制が働くので向き合っていけるのです。

 

 

 

 

 

幼いころから失敗に対して厳しく怒られて育った子どもは、ときに「石橋を叩いても渡れない」子になる場合があります。

 

 

 

 

 

言い訳や責任転嫁も心が何かに怯えている表れです。でも、人はしんどくても、人と共に生きるため防衛機制という知恵を持っているのでしょう。

 

 

 

 

 

ところが、ときにこの防衛が「心のくせ」となって人間関係のうえで素直さを邪魔してしまうこともあります。

 

 

 

 

 

プライドが高いのも、自信のなさを見抜かれないための「防衛」なのです。

 

 

 

 

 

友だちは70点でも親や先生からほめられるのに、わたしは90点取っても相手にされませんでした。その寂しさの裏返しが”理屈っぽい、生意気な子”とクラスの女子からシカト(無視)される対象となりました。

 

 

 

 

 

「いい子」のわたしがいじめを受けているなんて誰にも言えなかったし、また言っても誰にも信じてもらえず、何の助けにもならないと思いました。

 

 

 

 

 

家族を悲しませたくないから、両親にはほんとうのところだけ口を閉ざし、嵐(いじめ)が通り過ぎるのをジッと静かに耐え忍ぶしかありませんでした。

 

 

 

 

 

もう不登校するしかなかったのです。わたしは神様(いい子)じゃないの、人間なの。わたしは何も悪いことをしていないのに、どうして醜い心(復讐心)を持たされなければならないのでしょうか。

 

 

 

 

 

3人姉妹の長女として育ったD子さんは、有名国立大学出身の両親の願いにかなって、成績優秀で垢抜けた感覚は友だちの間でも人気の的でした。

 

 

 

 

 

そしてD子さんは学校でも家庭でもいい子であり、そうあり続けることを期待されていました。

 

 

 

 

 

しかし、いい子は自分の気持ちを抑圧し、ストレスを高めていきます。D子さんは弱音をはかないいい子を維持しすぎて、報われなかったのです。

 

 

 

 

 

いじめの痛みがなかなか消えないとき、復讐心を抱くことはけっして珍しいことではありません。

 

 

 

 

 

しかし、傷つけたのが友だちなら、癒してくれたのも友だちでした。

 

 



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