父親と娘の関係修復
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父親と娘の関係修復

2019年07月14日(日)10:47 AM

多くの面接を通して感じることなのですが、父親は口数が少ないほうがいい・・・・などと考えている父親は多いかもしれません。

 

 

 

 

 

でも、よくよく聞いてみると、本当は「しゃべるのが面倒くさい」、「それくらいいちいち言わなくたってわかるだろう」などと思っているようなところがあります。

 

 

 

 

 

要するに、しゃべり不精なのです。それを少々格好をつけて「無口なほうがいい」なんて言うのです。

 

 

 

 

 

無口も多弁も性格のうえからくるものであるならば仕方がないのかもしれませんが、意識して「無口」である必要はないと思います。

 

 

 

 

 

「何か、言葉をかけてほしい」という思いは、お母さん方からもよく耳にします。

 

 

 

 

 

無口であっても、やはりここぞというときの肝心な「ひと言」は大切です。きっとお父さんの心の中には家族に対しての”ありがとう”の気持ちは多くあると思います。

 

 

 

 

 

でも、それをなかなか素直に言葉で言えません。これは日本のお父さんの特長でもあり、欠点でもあるかもしれません。

 

 

 

 

 

奥さんに、「愛しているよ」と照れてなかなか言えないのといっしょかもしれません。

 

 

 

 

 

それはともかくとして、学校や友達関係で傷ついた心を癒すのは、家庭です。

 

 

 

 

 

お父さんも、疲れた心を家族の笑顔で救われることも多いと思います。

 

 

 

 

 

お父さんから、温かい言葉をかけてほしいと子どもはもとより家族は思っています。ひと言でいいのです。

 

 

 

 

 

特に子どもたちがなんとなく寂しさを感じたとき、お父さんの何気ないひと言は心を温めてくれるものなのです。

 

 

 

 

 

 

お願いだからただひと言、「ありがとう」って言って、お父さん。

 

 

 

 

 

 

この言葉は、ある日面接に来た少女のものです。お父さんの照れの向こうにある本当の気持ちを。言葉として聞きたいのです。

 

 

 

 

 

 

 

高校を中退し、今後の進路に悩んでいる少女が面接室を訪れました。

 

 

 

 

 

自分でもそれなりに両親に迷惑をかけていることを申し訳なく思っているのですが、なかなか素直になれないのは、学校に行かないことを父親はことあるごとに責め立てるからです。

 

 

 

 

 

父親への強烈な反抗心があるようです。少女の父親は子育ては母親に任せていたといいます。

 

 

 

 

 

ですからわが子が学校に見切りをつけたとき、かなりショックを受けたようです。

 

 

 

 

 

「どの子にも起こりうる不登校」といくら世間で言われていても、父親にとっては”青天の霹靂”なのです。

 

 

 

 

 

まさかわが子にそんなことが起きるなんて・・・・・・、という思いが強くて、そこに至るまでのわが子の悩みのプロセスが”知的”には理解できても”実感”できないのです。

 

 

 

 

 

彼女をついつい責めるのも”人並みになってほしい”、という焦りからだということははっきりしていました。

 

 

 

 

 

でも、その焦りが子どもの心を突き刺す言葉を生み出し、人間性を否定していくことは多いのです。

 

 

 

 

 

この少女はこう言いました。

 

 

 

 

 

お父さんは、何でも不登校を持ち出して関係ないことまで結びつけて我を通そうとする・・・・・。お父さん、学校に行ってなくても、わたし、人間なのよ。悪いと思ったときは素直に謝ってよ。

 

 

 

 

 

わたしには、娘を前にして戸惑っている父親の気持ちが痛いほどわかりました。でも、非が少女にあるわけではないのです。

 

 

 

 

 

父親の我を通しても、少女の心は癒されないのです。まず、父親自身が素直になって「すまんな、ちょっと言いすぎた。謝るよ」と、折れてほしいのです。

 

 

 

 

 

父親が素直になれば、娘さんも素直な気持ちになれるからです。

 

 

 

 

 

怒りからは怒りが、優しさからは優しさが生まれることをわかってほしいのです。

 

 

 

 

 

次は、母親といっしょに面接に訪れた25歳の女性の話です。対人関係がうまくいかず、どうすればいいのかという相談でした。

 

 

 

 

 

話を聞いているうちに、女性の心に強い父親への不信感がたまっていることがわかりました。

 

 

 

 

 

「お父さんはどう思っているんですか?」そうたずねたときにかえってきた言葉が、次のようなものでした。

 

 

 

 

 

「女のくせに帰りが遅い」「生意気な女は好かれない」たまにお父さんが話しかけてくれるとき、決まって最初の言葉は「女のくせに」だった。そして何を言っても信じてもらえなかった・・・・・・。

 

 

 

 

 

「何を言っても信じてもらえなかった・・・・」という言葉に、彼女の絶望と苛立ちがにじみ出ていました。

 

 

 

 

 

今は少なくなった気もしますが、「女のくせに」とは、男性ならば安易に口にしてしまう言い方です。

 

 

 

 

 

でも、それを耳にする女性がどう思うのかまで男性は考えません。

 

 

 

 

 

女性は弱いもの、それを守るのは男性の役割で、その”見返り”として男性に優しく従順であってほしいという”勝手”な願いは父親の中にまだ根強くあるようです。

 

 

 

 

 

問題は「女のくせに」ではなく、それを理由に「何を言っても信じない」という姿勢だと思います。

 

 

 

 

 

父親から話しかけられるときは、きまって小言と否定・・・・・・というのではあまりにも寂しいことだと思います。

 

 

 

 

 

うちのお父さん、自分のことは一生懸命なんだから・・・・と面接室にやってきた22歳の女性は言いました。

 

 

 

 

 

家族のことは知らんぷり、小言も多く、煙たがられている存在だといいます。

 

 

 

 

 

太り気味の父親が、あるときから熱心に減量に取り組んでいるのを見て、その熱心さに女性は驚きました。

 

 

 

 

 

ところが、その熱意が「みんな努力が足りない、なにごとも努力が大切」と「父親の権威を振り回す傲慢さ」に変わっていきました。

 

 

 

 

 

面接室で、女性がわたしに愚痴をこぼしました。

 

 

 

 

 

お父さんに、心のダイエットもしてほしい・・・・。彼女の言う「心のダイエット」とは、人を決めつけないでもっと脇の甘い柔らかで、しなやかな”スリム”なお父さんという意味です。

 

 

 

 

 

そうなってくれたらいいのにな、という願いが伝わってくるようです。

 

 

 

 



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