父親への娘の気持ち~23歳の女性のケース~
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父親への娘の気持ち~23歳の女性のケース~

2019年07月13日(土)5:24 PM

いじめが原因で、不登校を繰り返したという現在23歳の女性がいます。今も対人関係がうまくいかずに苦悩しています。

 

 

 

 

 

友だちがいない寂しさに、身も心も疲れきっているようでした。その彼女が中学時代を振り返って、父親への思いをこんなふうに語りました。

 

 

 

 

 

「友だちはテストで70点でも褒められていたのに、わたしは90点取っても褒められたことは一度もなかった。」

 

 

 

 

 

子どもたちは親には見えないところで、一生懸命に多様な努力をしています。子どもたちはそうした自分の努力を両親は知っている、見てくれていると信じています。

 

 

 

 

 

だから、一生懸命に努力するのです。それは親や先生など、大人の期待に応えて「おまえはよくがんばっているじゃないか」と褒められ、認められたいという実に素朴な願いでもあるのです。

 

 

 

 

 

なのに、「90点とっても当たり前」といった顔で、父親から接しられたら、やはり空しさしか残りません。

 

 

 

 

 

努力が報われなかった悲しさ、相手にされなかった寂しさは、なかなか消えるものではありません。

 

 

 

 

 

学校や友だち関係でいろいろあったとしても、家に帰れば温かく迎えてくれる・・・・・・そんな家族がいれば、たいていの”試練”には耐えていけるものだと思います。

 

 

 

 

 

父親のひと言が今も彼女の心に深い影を落としているのを見て、わたしはあらためて家族の絆の大切さを痛感しました。

 

 

 

 

 

その子どもの努力と願いを軽んじたとき、子どもの心は父親から遠ざかっていきます。

 

 

 

 

 

親から認められないことほど寂しいことはないのです。

 

 

 

 

 

面接に訪れるのは、圧倒的に母子のパターンです。父親もいっしょというのはまれです。そのせいでしょうか、母子の会話の中に、頻繁に父親に対する不満が出てきます。

 

 

 

 

 

その不満に、「お父さんは、口先だけの約束しかしない」というのが目立ちます。

 

 

 

 

 

日ごろから家族との触れ合いが少ない父親の中には、自分だけ取り残されている感じを持っている人が意外と多いようです。

 

 

 

 

 

「俺は家族の中に入れてもらえないから」というわけです。

 

 

 

 

 

その照れ隠しからあえて、”家族サービス”を口にしますが、やはり休日になると疲れが出てしまい、のんびりしてしまいます。

 

 

 

 

 

これはある意味仕方がないかもしれません。ただ極端なために、結果的に子どもはいつも”仕事に追われて疲れているサラリーマン」を見ることになり、「ほんとうの父親」が見えません。

 

 

 

 

 

ですから、生身の「お父さん」と接してみたいと、子どもたちは心のどこかで願っているのです。

 

 

 

 

 

よく今度徹底的に家族と付き合ってみよう、来週は家族サービスだと言っておいて、その日になると「今週は疲れたな。お母さんといっしょに行ってきて」と簡単にすませてしまうお父さん、もうリップサービスは聞きたくないの。

 

 

 

 

 

そんなふうに言った少女がいました。会社の約束を守るように、少しでもいいから家族との約束も守ってほしいというわけです。

 

 

 

 

 

お父さんがいて、はじめて家族なのです。お父さんは、家族から期待されていることを忘れてはいけないとわたしは思います。

 

 

 

 

 

妻から夫への伝言

 

 

 

 

 

深夜、駅まで迎えに行って帰る途中、酔ったあなたは運転するわたしに言いました。

 

 

 

 

 

「何やってるんだ。おまえがしっかりしないからこんなことになるんだ」

 

 

 

 

 

2日に1度その言葉しかかけてもらえないわたしの気持ち、少しは考えてほしかった・・・・。

 

 

 

 

 

毎日、もうこれ以上いっしょにやっていけないと・・・・・。

 

 

 

 

 

夫の帰宅の電話を待って、深夜うたた寝する妻。深い眠りにつけないのは、途中で起こされるかもしれないという思いがあるからです。

 

 

 

 

 

「途中で何かあったんじゃないかしら。仕事がたいへんなのかしら」と、さまざまな心配が胸をよぎります。

 

 

 

 

 

そういう思いを抱いて駅に迎えに行くと「ありがとう」の代わりに「なにやってるんだ」のひと言、家に着けば「おい、水くれ」・・・・・・。

 

 

 

 

 

子どものことでいろいろ相談したいのに、結局妻である自分のせいにされてしまう・・・・・。

 

 

 

 

 

「子どもの教育はおまえに任せてあるんだぞ」と、ひと言のもとに切り捨てる夫。

 

 

 

 

 

母子の面接を通してわたしは、家事や子育てが夫が思うほど”気楽”なものではないことを教えられます。

 

 

 

 

 

だからこそ、妻は「父親に相談に乗ってもらいたい」と希望しているのです。

 

 

 

 

 

アドバイスや優しいいたわりの気持ちや言葉を待っているのです。その気持ちや言葉が妻にとってどれだけ大きな励みになることか。

 

 

 

 

 

ところが、唯一の夫婦の時間が早朝と深夜の車での送迎のみの生活です。

 

 

 

 

 

互いの気持ちをいたわりあう大切な時間のはずが、まるで説教されているような時間になったとき、妻は寂しさとやりきれなさをいやというほど実感していくことになってしまうのです。

 

 

 

 

 

夫婦として、家族としていっしょに生きていたらこんな気持ちはわかってくれてもいいはずなのに、との思いばかりが募っていくのです。

 

 

 

 

 

母子の面接なのに、いつしか夫婦の問題が浮きぼりになり、やがては「妻からの捨て身の台詞」を夫である父親は聞かされることになる場合もあります。

 

 

 

 

 

子どもも妻も父親から癒されたいと願っていたのに、それに少しも気づかなかった父親の呻吟する姿がそこにあります。

 

 



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