高校生の声~進学校でのプレッシャーを察してほしい~
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高校生の声~進学校でのプレッシャーを察してほしい~

2019年07月12日(金)2:01 PM

高校2年生のA君(17歳)

 

 

 

 

僕は、世間で進学校と呼ばれている高校に行っています。

 

 

 

 

 

中学のときは今の高校に入るために必死に勉強しましたが、高校に入ってから勉強へのパワーは下がる一方です。

 

 

 

 

 

周りがみんな自分と同じか自分以上の学力のある人ばかりです。なんかこう、いくらやっても勝てないって感じがしてどうしてもやる気になりません。

 

 

 

 

 

でも、友だちもいるし、つき合っている彼女もいるし、小・中と続けているサッカーもそれなりにやっているし、まあまあです。

 

 

 

 

 

今いちばんうざったい(うっとうしい)のは、おやじと母親の僕への暗黙の期待です。

 

 

 

 

 

中学のときに成績が良かったから高校でも上位に入れると思っていることです。そして、大学進学は確実だと思っていることです。

 

 

 

 

 

勉強面での両親の期待が、バンバンこっちに伝わってきます。

 

 

 

 

 

おやじの場合、その期待が質問攻撃となって現れるんです。友だちと遊んで帰ると、どこで、誰と、何してきたんだといちいち確認します。

 

 

 

 

 

質問というより、これはもう詮索です。

 

 

 

 

 

友だちとファミレス(ファミリーレストラン)で話して帰るか、カラオケ行くぐらいがせいぜいなのに、それ以上のことをしているのではないかと言わんばかりに、ネチネチしつこく聞いてくるわけです。

 

 

 

 

 

「もっと早く帰れ」といっぱつ怒鳴ってくれたほうがよっぽどいいです。

 

 

 

 

 

おやじは勉強っぷりがパッとしない僕に対して、遠まわしに圧力をかけているわけです。

 

 

 

 

 

まわりは敵ばかりの進学校のプレッシャーに耐えながら、それでも明るく!元気に!学校に通っているこっちの気持ち・・・・・おやじにわかるわけがないかなあ・・・・・。

 

 

 

 

 

親は途中で降りられない

 

 

 

 

 

中学生や高校生を持つ親が子どもの将来を考えるとき、いちばん手っ取り早いのが「今の成績」ということになり、「この成績で入れる高校や大学」ということになります。

 

 

 

 

 

しかし、成績に基づく輪切りの進学指導は、望んだ高校を受験させてもらえなかったり、望まない高校に仕方なく進学させられたりと、別の意味で学校への違和感や不満に悩む高校生も多いといいます。

 

 

 

 

 

中学で成績がトップクラスだった子どもは、それにふさわしい有名進学高校へと行くわけで、ここに登場したA君もその一人です。

 

 

 

 

 

A君も一流校に入ったがゆえのプレッシャーと挫折感を味わっているようです。

 

 

 

 

 

そんな気持ちを理解しようとせず、中学のときと同じように高校での華々しい成果を期待するA君のお父さんの姿があります。

 

 

 

 

 

これも決して珍しい話ではありません。A君と同じ立場にあった引きこもりの青年が言った「中学でダイヤモンドだった僕は、高校へ入ったら石ころになっていた」という”名言”を思い出します。

 

 

 

 

 

一度、子どもがエリートコースに乗ってしまうと、親はそのエリートコースを死守するのは当然だと思い、さらに上のコースへ上がってほしいと期待します。

 

 

 

 

 

そして、これまでどおりに、親の自分もいっしょに上へ上がろうとします。

 

 

 

 

 

ところが、子どもにとっては現実には現状維持もままならず、下に降りるしかない場合がおとずれることがあります。

 

 

 

 

 

しかし、そうなって子どもが苦しい作業をして下へ降りるための涙を流していることには親は気づかないものです。

 

 

 

 

 

 

気がついていても、子どもが神経症にでもならないかぎり、気がつかないふりをして親は下へ降りようとはしません。

 

 

 

 

 

なんとも悲しく切ないものです。親は現実を見ようとはせず、過去の成果にすがります。

 

 

 

 

 

A君のお父さんも子どもが上がっていくときは嬉々としていっしょに上がったに違いありません。

 

 

 

 

 

しかし、子どもがプライドを降ろすときに、お父さんはいっしょに降りようとはしないのです。

 

 

 

 

 

今、有名進学校に退学者が多いという背景に、いっしょに上がったのに降りるときは別行動という親の姿が、わたしにははっきりと見えるのです。

 

 

 

 

 

先日、神奈川県の有名進学校で生徒を対象に講演をしましたが、そのなかで彼らにもっとも共感を呼んだ言葉がこの「降りられない親」に対するメッセージでした。

 

 

 

 

 

先にふれたダイヤモンドが石ころになった青年が父親に対して言った言葉、「いつまでもいい子の俺にアグラをかくな」。

 

 

 

 

 

これを聞いてわたしは体育館に集まってくれた千人近くの子どもたちに、「あなたなら、この同世代の若者のつぶやきを何と置き換えて言いますか」と、たずねました。

 

 

 

 

 

するとしばらくざわつきながらも、一人の高1の少年がこう答えてくれました。

 

 

 

 

 

「僕ならこう親に言います。”いつまでもいい子の俺に踊らされているなよ”」会場は一瞬静まり返りました。

 

 

 

 

 

そしてその少年が、文武両道の生徒であるだけに先生方も驚いていました。

 

 

 

 

 

つらい受験勉強を乗り越え、親の期待どおりの一流高校に入った子どもたちだからこそ、この言葉に込められた苦しい胸のうちに共感を覚えるのでしょう。

 

 

 

 

 

いっしょに上がったら、降りるときもいっしょに降りてやる、これは学校や塾の先生にはなかなかできないことです。

 

 

 

 

 

立場がそうさせるのかもしれません。それができるのは親だけなのです。

 

 

 

 

 

「せめて親なんだから、○点のときくらい叱らないでほしかった」そう言った不登校をした少年のつぶやきを思い出します。

 

 

 

 

 

でも、その親御さんはこう言いました。「親だから○点を叱るんですよね」切ない話ですが、お互いの気持ちを大切にしたいものです。

 

 

 

 

 

そのポイントは「見捨てない心」がそこにあるか・・・・・だけだと思います。

 

 

 



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