学力不振と不登校
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学力不振と不登校

2019年07月09日(火)7:23 PM

世の中には「学校の勉強なんて役に立たないからどうでもいい」という人がたくさんいます。

 

 

 

 

 

確かに中学、高校、大学と10年間も英語を学んでおきながら、簡単な英会話もまともにできないという人が当たり前にいる現実を目にすると、その通りかなと思ったりもするのですが・・・・・。(確かに10年間も学んで簡単な会話もできないというのは問題があると思います)。

 

 

 

 

 

しかし現実として世の中を生きていくためには、最低限の知識は身につけておきたいものです。

 

 

 

 

 

「不登校・ひきこもり」になる人の中には、勉強についていけないのが原因であるという人がけっこういます。

 

 

 

 

 

平成16年度の文部科学省の調査では、「不登校」になった人の約30パーセントが”学力の不振が原因”という数字が出ています。

 

 

 

 

「不登校・ひきこもり」の人はナイーブな人が多く、勉強ができないということを認めたくないがために、「勉強をやらない」という選択をする人がいます。

 

 

 

 

 

「ほんとうはやればできるんだけど、勉強は好きじゃないし、興味もないからやらないだけ」という論法です。

 

 

 

 

 

特に「ひきこもり」の人は、そういった傾向が強くて傷つくことを恐れるあまり、外には出ないという人がいます。

 

 

 

 

 

人と会わなければ、人に傷つけられることもなく、自分が失敗して恥ずかしい思いをすることもないというわけです。

 

 

 

 

 

しかし、将来のことを考えるとやはり基本的な知識を持っていたほうがいいのです。

 

 

 

 

 

勉強はある程度独学でできるものもありますから、興味のあるところからはじめていけば、かなりの知識を得ることができます。

 

 

 

 

 

歴史に興味があれば、歴史の教科書ではなくてもマンガや映画、小説を読んだり観たりすることでも相当の知識を得ることができます。

 

 

 

 

 

その後、少しずつ興味の幅を広げていけばいいのです。先にあげた英語も、海外の音楽から入っていってもいいし、英会話の塾に行くことで、わずか半年くらいで中学高校大学と10年間も英語を学んだ人よりも話せるようになった不登校経験者もいます。

 

 

 

 

 

数学なども、小学校低学年程度の学力があれば、生活に不便することはありません。もし数学に興味がある人なら、どんどん自分で勉強をしていけばいいだけのことです。

 

 

 

 

 

あとは人として最低限のエチケットや受け答え、他人への思いやりなどがあれば、「不登校・ひきこもり」の人が、外へ出られるようになったときの力となってくれるでしょう。

 

 

 

 

 

「いい子」=「勉強のできる子」、「勉強のできない子」=「悪い子」という構図

 

 

 

 

 

ある調査によると、親御さんが子どもの養育で一番気になっていることは、就学前、つまり小学校に上がる前までは、健康の問題、偏食とか体が弱いというものが多いです。

 

 

 

 

 

ところが、小学校にあがるようになってからは一変します。一番気になることが学校の成績・進学になるのです。

 

 

 

 

 

これは小中高で、年齢が上がるほどそうなっていきます。そしてこれが現代日本の親子像における常識になっているのが現実です。

 

 

 

 

 

つまり、「いい子」=「勉強のできる子」という構図です。逆に言うと「勉強のできない子」=「悪い子」ということになります。

 

 

 

 

 

この豊かな時代において、たいていの親は子どもに有り余るほどの食事、有り余るほどのお菓子、有り余るほどのゲーム等のおもちゃを与えることができるようになりましたが、数少ないプレッシャーとなっているのが学校の成績と進学ということができそうです。

 

 

 

 

 

「親が子どもの成績や進学を気にする」なんてことは至極当然のことで、けっしておかしなことではありません。

 

 

 

 

 

子どもの成績で一喜一憂するのは極めて健康的な家族像だといえると思います。

 

 

 

 

 

ただ、成績や進学が親子のすべてになってしまっているとしたら、それはちょっと問題があると思います。

 

 

 

 

 

「不登校」のきっかけで一番多いのが「いじめ」など友だちとの問題ですが、次に多いのが「学校での成績不振」となっています。

 

 

 

 

 

中にはけっして成績が悪くないのに、一時的に調子が悪く少し成績が落ちてしまったりしただけで、絶望して学校へ行きたくなくなったりする子どももいます。

 

 

 

 

 

学校が成績中心の競争社会になっている場合、成績がトップクラスの子どもたちにとっても、たいへんなストレスとプレッシャーがかかってきています。

 

 

 

 

 

成績がいいというのはすばらしいことですが、成績が子どもの評価すべてになってしまったときには、人としてもっとも大切な”何か”を失ってしまう恐れがあります。

 

 

 

 

 

それは大人にだって言えることなのです。

 

 

 

 

 

悲しみの連鎖

 

 

 

 

 

「不登校・ひきこもり」の子どもを持つ親御さんと話しをしていて、ひとつ気づいたことがあります。それは親御さん自身もご自分の親とうまくいっていなかったり、なんらかのわだかまりがあったりする場合が少なくないということです。

 

 

 

 

 

中には、「子どもがこうなったのも、自分の親がわたしをこう育てたのが原因だと思うんです」などとおっしゃる方がいます。

 

 

 

 

 

つまり、祖母、自分、子どもの3世代にわたって、なんらかの軋轢やわだかまりのようなものがある場合があったりするのです。

 

 

 

 

 

子どもを虐待してしまう親の中には、自分自身が虐待されて育ってしまった人が多いといいます。

 

 

 

 

 

また、境界型人格障害といわれる、行動や人間関係が非常に不安定になる症状に悩む人も、親の育て方に問題があり、自分の子どもにもうまく愛情をかけられなくなるといいます。

 

 

 

 

 

ごくたまにですが、不登校に悩む親御さんと話していて、問題があるのはお子さんではなく親御さんのほうではないかと思ってしまうような方もいたりします。

 

 

 

 

 

わたしはこういった親子間に続く連鎖を”悲しみの連鎖”と呼んでいます。

 

 

 

 

 

悲しみの連鎖を断ち切る一番近くにいる人は、悲しみの連鎖に気がついたその人であると思います。

 

 

 

 

 

もし、これを読んで「自分もそうかもしれない」と感じる方がいらっしゃれば、子どもを変えようと思う前にご自分が変わってみたらいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

親が変われば子どもも変わるといいますし、自分がよい方向に変わるのなら、子どもだけではなくほかのご家族はもちろん、何よりもご自分に一番のメリットがあるのですから。

 

 



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