不登校を乗り越えた子どものお母さんの対談
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不登校を乗り越えた子どものお母さんの対談

2019年07月07日(日)11:05 AM

子どもが不登校になったときに、多くの保護者はかなり大きな不安を抱えます。

 

 

 

 

 

ここではお子さんが不登校になった保護者の方(母親)お二人にいろいろ話していただきました。

 

 

 

 

 

登場人物

 

 

 

 

 

「Aさん・40代・中学生時代に次男が不登校を経験」

 

 

 

 

 

「Bさん・50代・小学校・中学生時代に次男が不登校を経験」

 

 

 

 

 

お子さんが不登校になったきっかけは何でしょうか?

 

 

 

 

 

Aさん「一番下の子が中学2年のときに仲の良かった友だちとクラスが別になって、「僕だけなぜ、みんなと離れてしまったの?」という気持ちから不登校になりました。

 

 

 

 

 

ただ、たまに行けるときには保健室に登校して、特に試験の時には必ず行っていました。

 

 

 

 

 

中学卒業後は普通の高校に入学しましたが3日で登校しなくなり、翌年に退学しました。このときには「この子がそう決めたのだから、受けとめよう」という気持ちにわたしもなっていました。

 

 

 

 

 

あの子は不登校になるまで、ノーと言いたくても我慢して、心の中で悲鳴をあげたくても飲み込んでいたようでした。

 

 

 

 

 

わたしなりに丸ごとあの子を受けとめてきたつもりだったのですが、子どもにしてみれば、「もっと自分を見て欲しい」という気持ちがあったようです。

 

 

 

 

 

Bさん「うちの子の場合は、先生と合わなかったことがきっかけでした。小学5年生のときの担任が厳しい先生で、頭ごなしに怒鳴られることに耐え切れず、2ヶ月で不登校になりました。

 

 

 

 

 

はじめは学校に行かせることしか考えませんでしたが、「お母さんには僕の気持ちなんて分からないよ!」とかえって心を閉ざしてしまい、それからは焦らずに子どもの成長を見守ることにしました。

 

 

 

 

 

6年生になって、担任が変わっても集団生活のストレスから休みがちになっていきました。思い悩んだ末、自立心を育むために全寮制の学校に行かせました。

 

 

 

 

 

子どもにとってはつらい半年間だったかもしれませんが、親以上に真剣に関わってくださった教職員の皆様にはほんとうに感謝しています」

 

 

 

 

 

学校の対応で何か感じたことはありますか?

 

 

 

 

 

Aさん「先生とは必ず接点を持つようにしていました誰にでもあることだから、様子を見ましょうと先生方もおっしゃり、ありのままの息子を受けとめて普通に接してくれたことに感謝しています。

 

 

 

 

 

他の子が帰る時間に登校しても担任の先生は「いいんだよ」と言って勉強を見てくれました。先生方の温かい対応があったおかげで、本人も少しずつ気持ちが変わっていったんだと思います」

 

 

 

 

 

Bさん「保健室の先生がいい先生だったので、保健室登校から始めて、先生の雑用・バザー・音楽会などの手伝いを通して、徐々に子どものやる気を引き出すようにしてくれました。

 

 

 

 

 

また、うちの子どもと同じ理由で3人が不登校になったときには、教頭先生が学習室で勉強を教えてくださり、校長先生は子どもといっしょになってバスケットボールで汗を流してくれるなど、学校を挙げて対応していただきました。

 

 

 

 

 

家族や先生以外の人との接触はありましたか?

 

 

 

 

 

Aさん「小学校時代からの友人がいて、今でも付き合っているようですが、不登校のときからいっしょに遊んだり、「学校に行かないのを考え直そうか?」と、親の知らないところで話したりしていたらしいです」

 

 

 

 

 

Bさん「小学校のときは、毎日、家に遊びに来てくれる友だちがいましたし、中学校のときは週1回、大学生の家庭教師をつけました。

 

 

 

 

 

一人っ子なので、勉強のためというよりは相談相手になってもらいました。それと、週1回学校の体育館でPTAのビーチバレーボールをやっていましたので、子どもといっしょに参加していました」

 

 

 

 

 

Aさん「それから、前の高校を辞めてから仕分けのアルバイトを始め、今でも続けています。外からの刺激があるとずいぶん変わります。

 

 

 

 

 

そんなにまじめなのに、なんで高校に行かないの?ってバイト先のおじさんやおばさんに散々言われたそうです。

 

 

 

 

 

きつい仕事ですが、もう3年も続けているので周りからも頼りにされ、達成感を味わったり人との付き合い方も学んでいるようです。

 

 

 

 

 

生きているってこういうことかなと本人も言っていました」

 

 

 

 

 

Bさん「生活リズムを崩さないように朝には必ず起こして、中学1年生のころから新聞配達を手伝わせています。

 

 

 

 

 

最初のころは、近所の人と顔を合わせることも声をかけられることも嫌だと言っていましたが、今年で5年目で、「継続は力なり」を実感しています。

 

 

 

 

 

積極的に外へ出るようになるにはもう少し時間がかかりそうですが、心のエネルギーが満杯になれば黙っていても出て行くようになると思いますので、忍耐強く見守りたいと思います」

 

 

 

 

 

同じような立場の保護者の方に伝えたいことはありますか?

 

 

 

 

 

Bさん「子どものことで悩み苦しんだぶん、親も成長できるのだと思います。この子が不登校になったおかげで、自分もより深い人生を生きることができる、そんな思いで、傷ついた子どもの心を親や周囲の人は受けとめて、子どもの可能性を信じて伸ばすようにしていただきたいと思います」

 

 

 

 

 

Aさん「そうですよね。それに、親より子どものほうがしっかりしていると思うこともあります。それと、あまり親が心配しすぎていろいろ無茶をしても、かえって子どもに対してプレッシャーになると思います。

 

 

 

 

 

親もリラックスして、とにかく子どもを褒めて自信をつけさせてその子の持つ良いものを発揮させてあげたいですよね。

 

 

 

 

 

先に進めないときには親が何をしても無理ですし、回り道をしたことなんて人生の中ではほんのいっときのことですから、その子を信じて丸ごと受けとめて見守ってあげたいですよね」

 

 

 

 

 

Bさん「いくらでもやり直しがききますしね」

 

 

 

 

 

Aさん「はい。子どもは行動に直接現れなくても日々成長していますし、それにそのように信じることができるのは親しかいないとわたしは信じています。

 

 

 

 

 

ですから、あまり深刻に悩まないでほしいですね」

 

 

 

 

Bさん「わたしは公的機関の教育相談にも行きました。現状を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になりますよね。

 

 

 

 

 

それと、父母の会で役員をしていたので子どもよりも学校に行くことが多く、同じ不登校の子を持つお母さんを見るとわたしから声をかけていました。

 

 

 

 

 

不登校が特別なこと、恥ずかしいことだと親が思い込み、不安を心にしまいこんだまま、孤立することがあってはいけないと考えていました」

 

 

 

 

 

Aさん「わたしも先生にはよく相談したり、不登校関係のNPO法人や塾の先生に話を聞きに歩きました。わたしも父母の会の役員をしていたこともあり、ひとりでは悩みを抱えきれなくなったお母さんから「どうしたらいい?」と相談も受けました。

 

 

 

 

 

お互いに話しながら「でも絶対にいい方向に行くから大丈夫」と、人に言いながら自分にも言い聞かせていたんでしょうね。

 

 

 

 

 

お母さんが小さくなってしまうと、子どももどんどん自分の殻の中に入ってしまうんだと思います。子どものために何かしようとしている姿を親が見せることで、子どもも少しずつ感じとるものがあると思います」

 

 

 

 

 

最後に、お子さんにひと言お願いします。

 

 

 

 

 

Aさん「彼もいろいろ資格を取っているようですから、自分の人生は自分で作り上げてください、と伝えたいですね。

 

 

 

 

 

自分が思ったように、自分の心に偽りなく生きてほしいです。わたしは子どもを信じていますし、何かあったらいつでも相談にはのります。

 

 

 

 

 

この先、歳を重ねてどんな息子に会えるのか、それが楽しみです」

 

 

 

 

 

Bさん「石橋を叩いても渡らない慎重すぎるところもあるので失敗を恐れず、勇気を出して何事にもチャレンジしてほしいと思います。思いやりと感謝の心はけっして忘れないでください」

 

 



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