子育て相談~学校より塾を優先する子ども~
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子育て相談~学校より塾を優先する子ども~

2019年07月01日(月)10:42 AM

高校受験に備えて、ほとんど毎日学習塾へ通っています。本人もよくがんばって勉強し、塾へ行くのが楽しいようです。

 

 

 

 

 

それは喜ばしいことなのですが、逆に学校へは行きたくないと言い出しました。要するに学校の授業は受験の役に立たず、学校にいる間が時間の無駄だというわけです。

 

 

 

 

 

今も週に2日は休んで家で勉強をしています。これでよいのか悪いのか判断がつきません。

 

 

 

 

 

中学3年生くらいになると、クラスの中でも自然にグループ分けができてきます。勉強がよくできて進学校を受験するグループ、運動に一所懸命になっているグループ、あるいは共通の趣味で結束するグループなどです。

 

 

 

 

 

趣味や志向性が一致すれば仲良くなりやすいです。これは大人の人間関係も同じで、これくらいの年頃になると万人と仲良くする関係はなくなってくるものです。

 

 

 

 

 

塾が楽しいというのは、おそらく勉強だけのことではないと思います。そこに分かり合える友だちがいるからこそ楽しいのです。

 

 

 

 

 

同じような目標を持って互いにがんばる、同じ悩みを分かち合って励ましあう、おそらくそんな人間関係があるのでしょう。

 

 

 

 

 

これは別に悪いことではありませんし、楽しく過ごせる場があるのはとてもいいことです。

 

 

 

 

 

少し話は違うかもしれませんが、不登校になった子どもが家に引きこもるのは、心の拠り所にする帰属の場所がないからです。

 

 

 

 

 

たとえ学校へ行かなくても近所の将棋教室に通っている、あるいはサッカーチームに所属している、このような子どもはどこかで仕切りなおすきっかけをつかみやすいのです。

 

 

 

 

 

どんな形であれ、人間関係を持つことがまず大切です。人間関係をまったく失ってしまうから、家に閉じこもらざるを得なくなるのです。

 

 

 

 

 

ある高校1年生の男の子が不登校になりました。人間関係がうまくとれないうえに、カッとしてすぐケンカをしかけてしまいます。

 

 

 

 

 

やがてクラスのみんなから無視されるようになり、完全に孤立してしまったのです。

 

 

 

 

 

そこで担任の先生は、彼一人のためにボクシング部をつくりました。授業は出なくていいから、クラブだけは毎日出てこいと彼を引っ張り出しました。

 

 

 

 

 

彼は毎日学校の授業が終わるころに登校し、先生と2人でボクシングに打ち込みました。メキメキと腕を上げた彼は、2年生のときに関東でも十本の指に入るくらいの実力をつけました。

 

 

 

 

 

それが自信となって、普通の学校生活へと戻っていきました。

 

 

 

 

 

このように自分の居場所、自分が何か打ち込めるものがあることはとても有意義なことです。勉強でもスポーツでも趣味でも何でもいいのです。

 

 

 

 

 

自分の居場所があるからこそ、人間は強くなれるのです。塾が楽しいというのも結構なことです。たとえ受験という目先の目標でも、自らの意思でがんばっているのであればとても喜ばしいことです。

 

 

 

 

 

しかし、学校の時間が無駄だというのは少し違うような気がします。確かに勉強だけのことを考えれば、公立中学では標準の子どもをターゲットに教えざるを得ません。

 

 

 

 

 

それより進んでいる子どもにとっては物足りないでしょうし、遅れている子どもにとっては難しくてついていけないということになります。

 

 

 

 

 

これは先生方にとってもどうしようもないことです。すべての生徒にぴったりくる授業などは不可能でしょう。

 

 

 

 

 

 

だからといって、それを無駄だといってしまえば学校そのものが成り立たなくなってしまいます。学校などなくして、塾と予備校だけでいいという話になってしまいます。

 

 

 

 

 

学校、特に中学校というのは言うまでもなく勉強だけの場ではありません。10代の生活空間でもあるのです。

 

 

 

 

 

もし、子どもが本心から学校が無駄だと思っているのであれば、それは歪んだ偏差値教育の産物でしょう。

 

 

 

 

 

無駄なものはいっさい排除する、自分の目的のために役に立たないことはしない、そんな考え方は社会では通用しません。

 

 

 

 

 

いくら世の中のシステムが合理的になったとしても、人間関係だけは合理的にならないのです。

 

 

 

 

 

勉強ができる友だちにわからないところを教えてもらう、先生が教えるより分かりやすいこともあるでしょう。逆に苦手な子に教えてあげる、人に教えることでより自分の理解度も深まっていくものです。

 

 

 

 

 

そうして助けたり、助けられたりしながら関係を作っていきます。それが大切なのです。わたしには人間関係を築き合う”手段”の一つとして勉強があるのでは、とさえ思うのです。

 

 

 

 

 

この子は本心から学校が無駄だと思っているのでしょうか。わたしは違うのではないかと思います。

 

 

 

 

 

親に向かって学校は無駄だと言う、行っても仕方がないから行かない、やはりそこには別の理由があるのではないか・・・・。

 

 

 

 

 

おそらく友人関係がうまくいっていないのではないでしょうか。友人関係がうまくいっていれば、それだけでも学校に行く価値はあります。

 

 

 

 

 

友だちとの楽しいひと時よりも塾のほうが楽しい、そうとはどうしても考えにくいのです。学校でうまくいっていないために、単に塾に逃げ込んでいる、そんな気がします。

 

 

 

 

 

おそらく優秀な子どもでしょうから、親にも弱音を見せたくないのでしょう。あまり直接的に聞くのではなく、さりげなく学校生活の様子を聞くことです。

 

 

 

 

 

そしてできるだけ学校に行けるように工夫してあげましょう。あまり子どもの言うことを言葉だけでうのみにしていると、予期せぬ方向に行ってしまうこともあります。

 

 

 

 

 

「対応」

 

 

 

 

 

学校と塾のバランスをとることは意外と難しいことです。それは集団と個のバランスにも似ているからです。

 

 

 

 

 

まずは親御さんがそのバランス感覚を身につけることです。確かに受験も大切なことでしょうが、それだけに傾いてしまうと必ずツケが回ってきます。

 

 

 

 

 

いくら優秀な個を作り出したところで、集団の中で個が十分に発揮されなければつらいものです。

 

 

 

 

 

学力だけに偏らず、人間関係をも身につけてもらいたいものです。

 

 



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