ひきこもり・ニートの中学生段階の不適応
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ひきこもり・ニートの中学生段階の不適応

2019年06月30日(日)8:29 PM

平成28年度の東京都の調査で、ひきこもりの人の多くが人間関係に苦手意識を持つことが明らかになり、成長期の親や友人との関わり、学校での経験、学校外での経験(塾、スポーツクラブなど)等について検証する必要性が指摘されました。

 

 

 

 

ひきこもりとは一線を画しますが、同様に社会不適応の一形態としてニートがあります。ニートとは「非労働力人口のうち、年齢15~34歳、通学・家事もしていない者」の呼称(「労働経済白書」厚生労働省)。

 

 

 

 

「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書」(財団法人社会経済生産性本部)によりますと、ニートも対人関係に苦手意識を持っています。このことから、今回、ひきこもり等の社会不適応を未然に防止する対策の検討にあたって、人間関係の苦手意識とその対策という視点においては、ニートに対する既存調査結果も一部は参考にできると考えられます。

 

 

 

 

ニートに関するこれまでの調査研究から推測されるひきこもりの就労前教育の課題としては、以下の点があげられます。

 

 

 

 

 

第一に、早い段階での学校不適応の問題があります。これまでの調査によって、就労前の学校段階における不適応(たとえば不登校など)が学校卒業後のひきこもりに、直接結びつくとは必ずしも言えない可能性も示されました。

 

 

 

 

 

しかしながら、ニートに関する調査研究からは、学校段階における不適応は、学校卒業後の職場不適応の先行要因である可能性が依然示されており、両者の関連性を軽視することは適切ではないと思います。

 

 

 

 

 

たとえば、雇用開発センターの調査(雇用の多様化と非正社員のキャリア形成)では、調査時点で20~34歳の正社員506名、フリーター435名、ニート33名の中学生時代について質問しています。

 

 

 

 

その結果、「学校を休みがちだった」(正社員5.9%、フリーター11.3%、ニート42.4%)、「友人が少なかった」(正社員17.4%、フリーター28.0%、ニート42.4%)、「学校生活は楽しくなかった」(学校生活は楽しくなかった」(正社員19.2%、フリーター26.9%、ニート48.5%)など、ニートは中学校時代に学校を休みがちで友人が少なく、学校生活は楽しくなかったと回答する割合が高かったです。

 

 

 

 

こうした中学校段階での学校不適応は、その後の人間関係の苦手意識に与える影響は大きいと推測されます。特に、中学校段階の不適応はその後の高校、大学、就職後の不適応へと波及していく可能性は大いにあります。

 

 

 

 

中学生段階の不登校が直接、ニート等の就労後の不適応に結びつくという因果関係は言えないものの、さまざまな要因を媒介しつつも遠く影響与える発達段階上の重要な先行要因であるという見方は、ひき続き維持しておくべきであろうと思われます。

 



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