急に仕事を辞めて自室にひきこもった夫
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急に仕事を辞めて自室にひきこもった夫

2019年06月27日(木)8:18 PM

相談事例

 

 

24歳の夫は急に仕事を辞めてしまい、その後は自分の部屋に閉じこもってわたしや子どもと顔を合わせないようにしているのですが、ひきこもりなのでしょうか?

 

 

 

 

 

回答      

 

 

 

 

 

家族役割に応えられない若い夫

 

 

 

 

 

最近は、男女を問わず結婚を選ばない生き方、すなわち非婚の傾向が強まり、結婚するにしても晩婚化という結婚年齢が高くなっています。

 

 

 

 

 

あなたの夫と同じ20歳代前半では、まだ、93パーセント近くの男性が結婚していません。

 

 

 

 

 

20歳代の後半でも約67パーセントが、30歳代の前半でもまだ40パーセント近くが結婚していません。40歳になるころまでにようやく77パーセント近くが結婚するという状況です。

 

 

 

 

 

24歳にしてすでに、結婚して子どものいる父親であるあなたの夫は、同年代の男性たちの自由できままな生活に比べ、家庭の役割をがっちりと背負わされたかなりの少数派に属していることになります。

 

 

 

 

 

このような若い夫婦の場合、結婚や子育てについての十分な話し合いや合意が得られていないと、子育てや家計のやりくりを家庭建設のために苦労を共にする夫婦ならではの喜びとは感じることができず、夫婦の間で自分ばかりが苦労していると感じてしまいがちです。

 

 

 

 

 

また、家庭への責任が十分自覚されておらず、小遣いに不満を抱きながら遊びたい気持ちを抑えているような夫の場合には、先輩、同僚の生活ぶりと比較して自分をみじめに感じたりします。

 

 

 

 

 

そして、その原因としてしだいに結婚そのものを後悔したり、いつも辞めたいと思いながら義務的に働いていることが少なくありません。

 

 

 

 

 

精神的に夫や父親になっていない未成熟な男性にとっては、些細なことがすぐ退職の動機になりやすく、家族のためにがんばることは重すぎる課題になりがちです。

 

 

 

 

 

社会的かかわりから逃避・退却する夫の心理

 

 

 

 

 

家族のための就労を続けられない未成熟な夫が退職した場合、あなたの夫のように部屋に閉じこもることはあまり考えられません。

 

 

 

 

 

早い結婚で取り上げられた青春をやり直すかのように、フリーターのような気ままな働き方をしながら、何らかの遊びに逃避することが多いのではないかと思われます。

 

 

 

 

 

離婚を選ぶ可能性も当然高いでしょう。また、この年齢でひきこもりといわれる生活へ退却してしまう多くの例は、学生時代には親にも認められるような良い子で、勉学にスポーツにと頑張っているように見えます。

 

 

 

 

 

けれども、適応の方法が狭く、柔軟性に欠け、心理的にはかなり以前から孤立感を抱いています。その孤立感を周囲から察知されないために、周囲に同調し偽りの親しみを示すことによって、表面的な適応をしていることが多いのです。

 

 

 

 

 

心を開いた深いかかわりは避け、知らない間に心理的にはひきこもって暮らしているといえます。したがって、結婚のような親密な関係にまで発展する人間関係は築きにくく、24歳で結婚していたり、子どもまでいるような例はあまり見受けられません。

 

 

 

 

 

家族とも顔を合わせないというあなたの夫は、若いながらも家族のために一生懸命働くまじめな性格だったのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

夫や父親としての責任を放棄してしまった自分を恥じるような気持ちから、文字通り家族に合わせる顔がない状態ではないかと推察されます。

 

 

 

 

 

就職もし、結婚もし、子どもも産まれて世間並みの幸せな生活が営めていたわけですから、社会生活に障害をきたすようないちじるしい性格上の偏りや対人関係がひどく苦手な非社会的性格であったようにも考えられません。

 

 

 

 

 

むしろエネルギッシュで完璧主義なやり手社員として、優れた成果を上げてきたのではないかと推察されます。

 

 

 

 

 

責任感が強く、一生懸命で完璧を好む人が、燃えつきを経験したり、目標を失ったり、思わぬ失敗がきっかけになってうつ状態になることがあります。

 

 

 

 

 

人生のいろいろな転機がきっかけになることもあります。

 

 

 

 

 

今回の直接のきっかけは職場にあったのかもしれませんが、結婚そのものが頑張りすぎの原因となってうつ状態になっていることも十分考えられます。

 

 

 

 

 

しばらく様子を見たうえで、しかしなるべく早期に、一度うつ状態についての医師の診断と治療を受けることをお勧めします。

 

 

 

 

 

家族の対応の仕方

 

 

 

 

 

うつ状態であれば、医師の診断と処方が状態の改善に役立つと期待されます。

 

 

 

 

 

不眠や倦怠感などの症状をきっかけにして、家族が夫の足を医療機関へ向かわせることが肝心です。

 

 

 

 

 

同時に、状態改善には薬だけでなく、家族の接し方も重要な条件となります。夫婦関係の見直しの機会を得たとポジティブに考えるとよいでしょう。

 

 

 

 

 

夫に対して: 仕事をするべき人間が辞めてしまったと、一番気にして申し訳なく思っているのは夫自身です。辞めたこと、閉じこもっていることで夫を非難しない、指図しないことです。

 

 

 

 

 

夫からの返事がなくても、あいさつだけはきちんとしてください。回復のための必要な休息であることを理解し、休息を否定するような励まし、気の使いすぎ、過敏を慎み、自然に振る舞ってください。

 

 

 

 

 

一緒に散歩する、料理をするなど、コミュニケーションを強要しなくてもできるような行動をともにすることから始めて、夫と共に過ごす時間をつくってください。

 

 

 

 

 

また、友人からの電話、インターネットなど外の情報が届くように協力してください。

 

 

 

 

 

妻自身について:  世間体を気にしないことです。家族が世間体を気にしていることを夫が感じると、夫は罪障感を深めてしまいます。

 

 

 

 

 

夫の状態にのみ関心を集中せず、規則正しい生活をし、自分の楽しみや関心、収入を得る道を広げることを考えましょう。

 

 

 

 

 

育児などを一人で背負い込まず、人の助けを受け入れることも大切です。

 



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