心理療法・カウンセリングに何が期待できるか
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心理療法・カウンセリングに何が期待できるか

2019年06月23日(日)12:02 AM

相談事例

 

 

 

 

思春期の課題に悩む25歳のA子さん

 

 

 

 

 

わたしはもう25歳になります。学校時代は休まず登校していました。

 

 

 

 

 

一度社会人となって看護師として寮生活をしましたが、1年足らずでそこの職場を辞めさせられて家に戻りました。

 

 

 

 

 

その後は家の中のことで流されて、自分の殻の中に引きこもり、愚痴ばかりの生活になってしまいました。

 

 

 

 

 

家は自営業をしていて、1日中電話番をしていなければならないのです。

 

 

 

 

 

何度か自立しようと仕事に出ましたが、ほんの些細なことで無断欠席してしまい、それからとめどもなく次から次へと職場を変わる結果となっています。

 

 

 

 

 

この年齢になっても化粧もできません。おしゃれの努力もできません。

 

 

 

 

 

希望も持てません。これからわたしはどうしたらいいのでしょうか。

 

 

 

 

 

自分を見つめることは、現状を抜け出すきっかけになる

 

 

 

 

 

わたしの知り合いの医師に聞いた話ですが、精神科医が診察をする際、まず考えることは、その人が抱えている心の問題の質は何かということだそうです。

 

 

 

 

 

A子さんは精神病ではなく、軽い神経症(ノイローゼ)の可能性があります。

 

 

 

 

 

子どもから大人への自立の過程で悩んでいるのです。それはまさに思春期の課題です。

 

 

 

 

 

また、家庭の問題やいろいろな状況も関係しているように推察されますし、A子さんの性格的な問題もあるようです。

 

 

 

 

 

性格的な問題の場合には、すぐに効く薬はなく、言葉による治療、すなわちカウンセリングが主になります。

 

 

 

 

 

そして、自分を見つめ始めているA子さんは、カウンセリングを受ける適齢期になっています。

 

 

 

 

 

カウンセリングの目的は?

 

 

 

 

 

カウンセリングを受ける場合、「性格を変えてもらえる」と期待される方がときどきいらっしゃいます。

 

 

 

 

 

しかし、わたしは「性格を変えてやろう」という目的ではカウンセリングはしていません。

 

 

 

 

 

他の多くのカウンセラーもそのようには考えていないと思います。

 

 

 

 

 

思春期になれば、性格の骨格はすでにできあがっています。

 

 

 

 

 

カウンセリングの目的は、「自分が自分自身のことをよく知ること」です。

 

 

 

 

 

自分のことをよく理解して、自分のいいところをできるだけ引き出し、自信をつけることです。

 

 

 

 

 

そして、周囲に対する不適切な反応をいかに少なくするか、を身につけてもらうことです。

 

 

 

 

 

不登校の公的相談機関について

 

 

 

 

 

相談機関の分類・・・・医療機関かどうか、公的か民間か

 

 

 

 

 

不登校の相談機関はかなり増えたことは確かです。しかし、社会的ニーズを満たすにはまだほど遠いのが現状です。

 

 

 

 

 

相談できるところは、その相談が医療行為としてされているのかどうかで大きく二つに分けて考えるとわかりやすいと思います。

 

 

 

 

 

薬や医学的検査、診断は医療行為ですので、医療機関でしかできません。

 

 

 

 

 

しかし、心理療法やカウンセリングは現在の日本の制度のもとでは、医療行為としてもできますし、また、医療とは関係なくすることもできます。

 

 

 

 

 

医療機関以外の治療・相談機関で、公的なものは教育委員会関係のものと保健・福祉関係のもの、警察関係のものがあります。

 

 

 

 

 

教育委員会関係・・・・教育研究所やスクールカウンセラーなど

 

 

 

 

 

不登校は学齢期の問題ですので、教育委員会関係の相談機関がもっとも多いです。

 

 

 

 

 

特に、1998年度からスクールカウンセラーが学校に配置され始め、現在では相当数のスクールカウンセラーが相談に当たっています。

 

 

 

 

 

各市町村には教育研究所(呼び名はさまざまです)があり、ほとんどで不登校の個別相談をしています。

 

 

 

 

 

また、不登校の子どもが通うことができる適応指導教室を開き、治療相談にあたっています。

 

 

 

 

 

病気を疑うときは、保健所や精神保健福祉センターへ

 

 

 

 

 

子ども自身に精神病を疑う場合や親が精神障害で子どもが困っているような場合には、保健所が力になれます。

 

 

 

 

 

精神保健福祉センターは、都道府県や政令指定都市にあります。機能はいろいろですが、不登校の相談はほとんどのところで実施しています。

 

 

 

 

 

誰でも相談できる公的相談機関の充実を!

 

 

 

 

 

公的相談機関の特徴はまず、相談が無料だということです。

 

 

 

 

 

そして、病院と違って十分時間をかけて相談やカウンセリングが受けられることです。

 

 

 

 

 

まず最初にどこに相談に行ったらいいのかわからない場合には、これらの公的相談機関に相談に行かれるといいと思います。

 

 

 

 

 

しかし、現実問題としては、親が期待するほど公的相談機関は充実していません。

 

 

 

 

 

今後の充実に期待したいと思います。

 

 

 

 



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