ひきこもりのコミュニケーション能力
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ひきこもりのコミュニケーション能力

2019年06月20日(木)7:52 PM

他人との間に意思疎通を働かせ、相互理解を深めるということは、今日の社会に生きる上で、必須的な能力であると考えられています。

 

 

 

 

 

そのため、今日の教育課程においては、このコミュニケーション能力を育てるということが大きなものになっています。

 

 

 

 

 

この場合のコミュニケーション能力とは、言語を媒介とする自己表現力と、他者から言語を媒介として伝わる内容を理解していくという、言葉のキャッチボールと言われるものを獲得することであるとされています。

 

 

 

 

 

こうした言語的コミュニケーション能力を高めることが、これからの時代を生きる上で大切なことは否定しません。

 

 

 

 

 

しかし、「引きこもり」やすい傾向を有する者たちの多くは、この言語コミュニケーションというものが総じて苦手です。

 

 

 

 

 

その能力を前提として求められる、プレゼンテーション能力を発揮するということはもっと苦痛です。

 

 

 

 

 

その理由として考えられるのも、やはり表現したことが相手にどのように受け止められるかわからないということに対する不安や警戒心であり、そのために生じる緊張感が存在することであります。

 

 

 

 

 

そうした不安や緊張感を取り除いた上でないと、彼らは言語的なコミュニケーションを実践することができません。無理に実践することを強いれば強いるほど、彼らはその場から遠ざかろうとします。

 

 

 

 

 

小集団学習の場に抵抗感を感じるというのも、そこと重なります。今日のコミュニケーション能力のはぐくまれ方が、アサーション的な価値意識に偏ってしまうと、引きこもる若者たちはついて行けなくなってしまいます。

 

 

 

 

 

コミュニケーションの課題の第一歩というのは、他者との関係作りから始まります。

 

 

 

 

 

そのためには、こちらが語ることよりもまず相手のことをわかろうとする意欲がなければなりません。こちらが表現する以上に、相手の伝えようとすることに、しっかりと向き合うことです。

 

 

 

 

 

いわゆる積極的傾聴と呼ばれるものもそこでは大事です。その際、言語化されない相手の思いに心を向けるというのも、実は大事なコミュニケーション能力の一つであると考えられます。

 

 

 

 

 

昔風の言い方をするならば、「察する」力であるということになります。かつての日本社会においては、今日ほど言語的なコミュニケーションがそれほど活発ではなく、誰にも内に秘めた思いというものが存在していました。

 

 

 

 

 

それだけに、人々は言葉で伝わることだけで相手と関わるのではなく、言葉にならない相手思いに気を配らざるを得なかったのですが、それが日本人の優れた「察し」の力を磨いていったと考えられます。

 

 

 

 

 

その結果、感受性が磨かれていくことになります。「引きこもる」人たちというのは、どちらかというと、この「察する」力を求めている人が少なくありません。その分、今時の若者たちに比べて感受性が豊かな人も多いです。

 

 

 

それだけに、他者から自分に与えられるものに、きわめて敏感に反応しやすいところがあります。言葉で言われなくても、相手の自分に与える評価や軽蔑というものに反応しやすいです。

 

 

 

 

 

であるからこそ、集団的世界や、人間関係から取り残されてしまいやすいという特徴が見られます。

 

 

 

 

 

こうした点からすると、やはり時代の潮流に乗れないタイプであることがわかります。結果として、彼らは周囲から置いてけぼりをくらい、やがて無視される存在となっていきます。

 

 

 

 

 

教育の主眼が、誰でもディベートを満たす能力を開発することに力点を置かれる限り、彼らは社会からの離脱を余儀なくされていくということに、注意を向ける必要があります。

 



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