相談事例~夜中に叫びたくなるひきこもりの男性~
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相談事例~夜中に叫びたくなるひきこもりの男性~

2019年06月14日(金)11:05 AM

相談事例   「夜中に叫びたくなります」

 

 

 

 

 

引きこもりの生活も長引いてしまい、夜はネットでチャットに参加していました。仲間がたくさんいるみたいで夜は安心します。

 

 

 

 

 

でも自分が「働いていない」、「引きこもり」だとは誰にも明かしてきませんでした。母親からも、「あまり遅い時間にパソコンをカタカタやられると、隣がうるさいのよ」と言われ、日ごとに本音のやり場に困り、風呂場で叫びたくなります。

 

 

 

 

 

どこか安心して本音を吐ける場所はあるのでしょうか?

 

 

 

 

 

回答

 

 

 

 

 

昼間は家にいることに気づかれたくないため、息をひそめている人は多いようです。

 

 

 

 

 

「一人で何をしているのだろう?」とか「男がいい年して・・・・」という、心ない言葉が存在するのも確かです。

 

 

 

 

 

しかし歳を重ねるごとに、働きたくても「働かざるもの」になってしまう可能性は、時代的な無力感、閉塞感ともいえ、履歴書の空白欄も「ひきこもりの長期化」に拍車をかけています。

 

 

 

 

 

叫びたくなるのは不安でしょうか?それとも怒りでしょうか?罪悪感でしょうか?いずれにしてもそれらの感情を吐き出すことで、きっとすっきりするでしょう。

 

 

 

 

 

そんな心の洗面器があれば、毎晩やってみたいものです。しかし、現在の状況は、どうもあなたにはやさしくないようです。

 

 

 

 

 

まず日を追うごとにつのるあなたの胸の内のやりきれない声を、手書きにしてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

メールやチャットのような、整理された世界でなくてもいいのです。

 

 

 

 

 

「恨みがましい」、「おかしい」と言われそうな内容もあることでしょう。しかし、誰しも人には打ち明けきれない秘密があるものです。

 

 

 

 

 

となりのお宅にも何か叫びたいのかもしれませんね。しかし「おかしい」と誤解を受けるような打ち明け方をする必要はないと思います。

 

 

 

 

 

大切なのは打ち明けきれないたまりかねた感情が、どんなTPO(条件)に結びついているかを理解し、ひきこもる悲劇のストーリーを探し出し、静かに整理し、解放していくことです。

 

 

 

 

 

それはあなたの内なる世界です。あえてチャットで誰かに打ち明ける必要も、誰かに見られてネットバイオレンスを受ける必要もないのです。

 

 

 

 

 

ひきこもる不安はたまりかねると、その世界を無造作に開かせてしまいます。

 

 

 

 

 

夜中に声を出し、赤ん坊のように泣き叫びたくなるのは、このような反応のひとつです。

 

 

 

 

 

あなたはそれさえも抑えているのでしょうから、叫びたい「恨みがましさ」や「おかしさ」を、安全に解放し語れる場が必要なのでしょう。

 

 

 

 

 

相談事例   「親戚がいろいろ言ってきてうるさい」

 

 

 

 

 

先日、ひきこもりのドキュメンタリーをテレビで見ました。お父さんもお母さんもいっしょに見ました。

 

 

 

 

 

僕的には、世の中にはたくさんひきこもりがいることを知って少し安心しました。僕の両親はテレビで描かれていたような、「子育てが下手な親」でも「悪い親」でもありません。

 

 

 

 

 

むしろ僕の状況には寛容で、不登校やひきこもりになってからもそれが唯一の救いでした。

 

 

 

 

 

でもその晩、同じ番組を見て、おじさん夫婦から電話がかかってきたんです。親に「かわいそうだ」、「気の毒だ」、「かわいくないのか」と急き立てていたようです。

 

 

 

 

 

気持ちはわかりますけど、僕にとってはうるさくて素直に聞けそうにありません。

 

 

 

 

 

おじさんたちはテレビや本に敏感で、怒られそうだけどひきこもりの情報については「マニア」です。

 

 

 

 

 

理解が深まりそうで、こういう本はいいんだけれど身内の不安はあおってほしくないのです。熱くなりすぎない付き合い方を教えてください。

 

 

 

 

 

回答

 

 

 

 

 

おじさんもおばさんも「おまえがかわいいから」、「おまえのことを思って」とよく前置きをしますが、これも事実でしょう。

 

 

 

 

 

電話がかかってきてあなたが感じた気持ちは、おそらく「わかってくれそうもない」という不安だと思います。

 

 

 

 

 

最近、「ひきこもり」はマスコミ等の力や影響によって、さまざまな意味合いで是か?非か?善か?悪か?白か?黒か?というようにわたしたちの生活に話題を提供し続けています。

 

 

 

 

 

おそらくおじさんもおばさんも実情が見えてくればくるほど、あなたを放っておけない、面倒をみたい「おじごころ」「おばごころ」が湧き上がっているのでしょう。

 

 

 

 

 

問題はいくつかに分けられそうです。ご両親を放っておけないタイプで、親代わりを積極的にする親戚縁者は、悪気はなく世話を焼き、時に旅立ちの支援をしてくれます。

 

 

 

 

 

ただここに「本当の親は誰なんだ?」という葛藤まであなたに起きてくると、これは大きなお世話になってしまいます。

 

 

 

 

 

「おまえのお母さんは・・・・」とか「おまえのお父さんでは・・・・」と親への評価が見えてきたら赤信号です。

 

 

 

 

 

家族の境界が侵食されてしまうと、ひきこもる罪悪感は泥沼化してしまいます。

 

 

 

 

 

この問題があなたとご家族の問題であるかぎり、旅立ちへのTPOはあなたとご家族で相談するべきでしょう。

 

 

 

 

 

そして「ひきこもり」が不必要な周囲の不安をあおらないように、ひきこもった事実経過を正直に見せてあげることも大切です。

 

 

 

 

 

血のつながった家族の一員というよりも、あくまで客観的な支援者であることを望みたいところです。

 

 

 

 

 

「遠くの親戚」が「近くの他人」になれるとき、支援はゆるやかなゆとりに包まれ、不安や罪悪感も軽減することでしょう。

 

 

 

 

 

あなたとご両親がほどよい距離感を保つためにも、やさしい第三者の存在は必要です。

 

 

 

 

 

マスコミに一喜一憂する世間の目ではなく、世間につなぐ風通しのよい視線をおじさん、おばさんが持ち続けてくれることを期待したいですね。

 

 



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