相談事例~学校の行事に参加しない子ども~
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相談事例~学校の行事に参加しない子ども~

2019年06月14日(金)10:46 AM

相談事例

 

 

 

 

 

子どもが学校の行事に参加しなくなりました。それまでは体育祭など嬉々として参加していたのですが、今は当日になると必ず身体の調子が悪くなります。

 

 

 

 

 

親から見れば仮病のように思えるのですが、本当のところはわかりません。修学旅行も行きたくないと今から言っています。

 

 

 

 

 

別に学校の授業はさぼるわけではないのでその点は安心しているのですが、放っておいてよいのでしょうか?

 

 

 

 

 

通常の授業以外の行事、たとえば体育祭や校外学習、文化祭といったものは、本来子どもたちにとっては楽しい行事のはずです。

 

 

 

 

 

日ごろの勉強から離れ、偏差値の競争から解放され、唯一友達と心を通わせる場だからです。

 

 

 

 

 

勉強は基本的には個人プレーですが、こうした行事はみんなで力を合わせて何かを作り上げていきます。

 

 

 

 

 

その喜びはとても大きなものであり、将来の人間関係の基礎ともなるものです。

 

 

 

 

 

もしこうした学校の行事を避けているのであれば、やはり友達との人間関係に問題が生じているからではないでしょうか。

 

 

 

 

 

友達との人間関係がうまくいっていれば、たとえ運動が苦手でも体育祭は楽しめるものです。

 

 

 

 

 

みんなでおしゃべりをしながらお弁当を食べたり、声を合わせて応援したり、そういうことに喜びがあるのです。

 

 

 

 

 

逆に言うと、いくら運動が上手であっても、いくら校外学習の目的地が行ってみたいところであっても、友達がいなければそんなつまらないことはないでしょう。

 

 

 

 

 

また、こうした行事になってくると、友人関係が全面的に浮き彫りになってきます。

 

 

 

 

 

それはとても厳しくて残酷なものです。

 

 

 

 

 

人気のある子や、人間関係がうまい子の周りには友達がたくさん集まってきます。

 

 

 

 

 

お弁当はみんなでワイワイと食べるでしょうし、自由時間もいつも周りには友達がいます。

 

 

 

 

 

しかし、この輪の中に入っていけない子は、一人ポツンととり残されることになります。

 

 

 

 

 

これはとてもみじめなことであり、当人にとっては死ぬほどつらいことなのです。

 

 

 

 

 

要するに、仲間はずれにされるということです。通常の授業であれば仲間はずれにされることはありません。

 

 

 

 

 

それぞれの席に座って授業を受けてさえいれば、表面上はみんなと同じように見えます。

 

 

 

 

 

しかし教室を一歩離れれば、自分が仲間はずれになっていることが一目瞭然になってしまうのです。

 

 

 

 

 

もちろん単にいじめにあっているということだけでなく、その子が性格的にみんなの輪の中に入れない、それが原因であることも十分に考えられます。

 

 

 

 

 

中学3年生は、人間関係においてまだまだ未熟な部分がたくさん残っています。

 

 

 

 

 

ポツンと一人でいる子に気をつかって、積極的に誘うなどということも難しいです。

 

 

 

 

 

かと言って先生が「仲間に入れてあげてね」などと言う年齢ではありません。

 

 

 

 

 

この中途半端な状況が「浮いた子」を作り出すのです。

 

 

 

 

 

この相談にあるような子どもは、親が注意深く見守ってあげなければなりません。

 

 

 

 

 

学校には嫌がらずに行っているというのですから、おそらく勉強はよくできる子なのだと思います。

 

 

 

 

 

その子にとっては授業を受けているときが、唯一ホッとする時間なのかもしれません。

 

 

 

 

 

それを親や先生は勘違いして「とても一生懸命勉強している」と言います。これはとても大きな勘違いです。

 

 

 

 

 

勉強が好きなのではなく、勉強の世界に逃げ込んでいる場合が考えられるからです。

 

 

 

 

 

周りから浮いた子、うまく人間関係がとれない子どもたちはよくこう言います。「休み時間が一番つらい」と。

 

 

 

 

 

自由に友達と話ができる、好きに過ごしてもいい休み時間が恐怖の時間なのです。

 

 

 

 

 

一人ポツンと過ごす10分の休み時間がとても長く感じられます。その気持ちをわかってあげることです。

 

 

 

 

 

「自分から積極的に話しかけなければ、友達はできないわよ」、親は気軽にそんなことを言います。

 

 

 

 

 

しかし、それができればとっくに友達はできています。それができないからこそ子どもは苦しんでいるのです。

 

 

 

 

 

行事があるたびに身体の調子が悪くなる、これは仮病でも何でもありません。心理的な拒否反応が強くなると、身体全体がある種の緊張状態になります。

 

 

 

 

 

これを「すくみ反応」と呼びます。このすくみ反応が強くなると、実際に頭痛がしたり腹痛がしたりするようになります。

 

 

 

 

 

もちろん心理的な原因で起こるわけですが、実際に身体にも変調を来たすのです。

 

 

 

 

 

不登校で言えば、「7時半の頭痛」というものがあります。毎朝7時半になればハンで押したように頭が痛くなります。

 

 

 

 

 

しかし8時半になって、学校へ行かなくてもよい状態になるとピタリと痛みは止みます。

 

 

 

 

 

そういった症例はいくらでもあります。あれほど頭が痛いと言っていたのに、学校へ行かなければ治ってしまいます。

 

 

 

 

 

その様子を見ている親のほうにしてみれば、つい仮病だと思ってしまいます。

 

 

 

 

 

サボっていると決め付けようとしてしまいます。この心理的な原因からくる変調をけっして軽く見ないでください。

 

 

 

 

 

これは心が壊れてしまわないように、身体が発している危険信号なのです。

 

 

 

 

 

ここで無理をさせれば、今度は心が壊れてしまいます。身体の変調は薬で治すことができるでしょうが、心の変調は薬だけで癒すことはできません。

 

 

 

 

 

そうなる前に緊張感への対応を考えてほしいのです。

 

 

 

 

 

こうした「すくみ反応」が起きたなら、とにかく無理をさせないことです。

 

 

 

 

 

けっして責めたり追いつめたりせず、しばらくはそっとしておきましょう。そして子どものほうから話し始めれば、いずれ出口は見えてきます。

 

 

 

 

 

「対応」

 

 

 

 

 

学校や友達についてマイナスの話題が多くなってくる、仲の良い友達よりも嫌いな友達の名前が多く出てくる、これが第一の危険な信号と言えるでしょう。

 

 

 

 

 

そうなったら、否定したり元気づけたりするのではなく、とりあえず黙って話を聞いてあげてください。

 

 

 

 

 

そして行事に出たくないと言うのであれば、しばらく休ませてあげましょう。そして気になる勉強のこともおおらかに受けとめてください。

 

 

 

 

 

考えてみれば勉強できる、できないでいい思いをするのは10代だけで、働くようになればみんな一緒です。

 

 

 

 

 

人生を安易に勉強のみで決めつけないことです。

 

 

 



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