ひきこもり当事者の声~人の噂が気になる~
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ひきこもり当事者の声~人の噂が気になる~

2019年06月13日(木)4:32 PM

相談事例     人の噂が気になるひきこもりの男性

 

 

 

 

 

僕はひきこもってからもう5年になります。コミュニケーションなんてまったくありません。ほとんど家でゲーム三昧です。

 

 

 

 

 

何か自分で洗脳しているみたいで、だんだん人に会わなくてもよい生活になってきました。

 

 

 

 

 

インターネット・テレビ・ビデオだけで十分です。人間関係なんて考えるから苦しくなるんで、ドラマは見ているだけでいいから楽でいいです。

 

 

 

 

 

でも最近画面を消して夜中になると、「僕はほんとうに一人ぼっちなんだ」っていうことを実感します。

 

 

 

 

 

時間だけが過ぎてしまったことに、急に絶望的になってしまうんです。不安です、死にたくなります。

 

 

 

 

 

いまさら社会復帰なんて無理です。きっと僕の言い分なんて誰も聞いてくれないです。

 

 

 

 

 

近所の人とかに変な噂を流されているような気がして落ち着きません。

 

 

 

 

 

回答

 

 

 

 

 

噂にはいくつかの種類があると思います。事情もわからず起こりがちな「近所の噂」、これは腹の立つものです。

 

 

 

 

 

口に戸は立てられないものですが、ひきこもりにまつわる噂の原因は「家にいるのはわかっているのに」とか「様子がわからない」ことが多いようです。

 

 

 

 

 

ここには矛盾があります。つまり「みじめな姿はさらしたくない」のに、隠れれば隠れるほど、明るみに出ておいでという気持ちが迫ります。

 

 

 

 

 

また、実際には噂の事実はないのにあなたの中で起こる噂です。これはあなた自身の中にあるひきこもる不安や怒り、罪悪感が姿を変えてあなた自身を突き上げてくるという状態です。

 

 

 

 

 

特にひきこもる罪悪感が、このままでは「すまない、すまされない」という感覚を強めると、「決めろ!」、「片付けろ!」、「責任を取れ!」という懲罰的なイメージがわきあがってきます。

 

 

 

 

 

「決められない!」、「片付けられない」、「責任など取れない!」というあなた自身の現状と、このイメージが拮抗するとあなた自身の中でせめぎ合いが始まります。

 

 

 

 

 

折り合えればあなた自身はあなた自身を許せることでしょう。しかし許せなければ、あなたの中に二人のあなたが登場するわけです。

 

 

 

 

 

この二人の自分を認識できているうちは、まだ大丈夫でしょう。

 

 

 

 

 

しかしこれが「誰かに死ねと言われる」とか「罰するのは誰だ!」ということになると、苦しくなってきます。

 

 

 

 

 

これらは「妄想」・「幻聴」と呼ばれるものです。あなたに呼びかける声や言葉があれば要注意です。

 

 

 

 

 

泥沼化する「すまない・すまされない」罪悪感は、すっきりしないまま、すまない世界を展開します。

 

 

 

 

 

ひきこもるあなたの胸の内が不安、怒り、罪悪感に満たされているとすれば、そのきっかけ(因果関係)を整理していくことが大切です。

 

 

 

 

 

「責めるあなた」と「責められるあなた」が折り合うためには、やはり第三者の手助けが必要かもしれません。

 

 

 

 

 

専門家が折り合えない二人のあなたに出会うとき、許せる感情がわいてくるかもしれません。

 

 

 

 

 

ひきこもる罪悪感にさいなまれるあなたの胸の内を「決めない」、「片付けない」、「責めない」言葉が登場することで、バランスのよいあなた自身の言葉の世界が生まれることでしょう。

 

 

 

 

 

相談事例   ひきこもるようになってから眠れなくて困っています

 

 

 

 

 

ひきこもる生活を送るようになってから、眠れなくて困っています。布団の中に入っても緊張していてなかなか寝付けません。

 

 

 

 

 

「不眠症治療」の本も読んでいます。リラックスできないとよく眠れないそうで、音楽を聴いてみたり半身浴したり工夫しています。

 

 

 

 

 

眠れるときもありますが、最近寝付くのは朝方です。このまま今の状態が続くようでしたらおかしくなりそうです。どうしたらいいのでしょうか?

 

 

 

 

 

回答

 

 

 

 

 

ひきこもると昼夜逆転が起きたり、朝までインターネットをやるという方も珍しくありません。

 

 

 

 

 

むしろ夜型生活がひきこもりを支えているとも言えるでしょう。ところで、あなたは一日をどのようにお過ごしですか?

 

 

 

 

 

ひきこもるとまず問題になるのは、昼間がつらいということです。近所の人の目が気になりますと、まず外出は困難になります。

 

 

 

 

 

そうすると必然的に運動不足になります。体が疲れていなければ当然眠りにはつきにくく、ストレスフルになってきます。

 

 

 

 

 

時に眠れないのでアルコールに頼るという方もいます。確かに寝付きやすいのだと思います。

 

 

 

 

 

アルコールはひきこもる葛藤や不安をやわらげてくれるのかもしれません。

 

 

 

 

 

しかし、いくらお酒に甘えても、置き去り感・見捨てられ感の根本的解決にはつながりません。

 

 

 

 

 

こうした誰かに見られたくない不安や、見通しのつかないいら立ち、家にいる罪悪感に迫られているとすれば、見たくない現実が真夜中にだけ、心を覚醒させてしまうのかもしれません。

 

 

 

 

 

そこでまず、目をおおいたくなる不安や恐怖の正体を整理してみましょう。

 

 

 

 

 

次のポイントからチェックしてみてください。

 

 

 

 

 

外出は不可能ですか?

 

 

 

 

 

人目は気になりますか?

 

 

 

 

 

日中は過ごしやすいですか?

 

 

 

 

 

夜のほうが安心できますか?

 

 

 

 

 

見捨てられ感はわいてきますか?

 

 

 

 

 

置き去り感が襲ってきますか?

 

 

 

 

 

独りぼっちだと思いますか?

 

 

 

 

 

明日は来ないと思いますか?

 

 

 

 

 

眠るのが怖くないですか?

 

 

 

 

 

夢を見たのはいつですか?

 

 

 

 

 

ひきこもると二次的困難として一番深刻なのが「不眠」です。不眠は誰にでもあることですから、深刻になりすぎる必要はありません。

 

 

 

 

 

そして、その原因は個人によってさまざまです。

 

 

 

 

 

安易な生兵法は危険ですからけっして一人で解決しようとせず、専門家との間に信頼関係を築きながら心理的側面、医学的側面から解決していきましょう。

 

 

 

 

 

眠れないからといって、夜中にインターネットで薬を探したりすることはやめましょう。

 

 

 

 

 

あなたをとりまく現実は、そんなに悪いことばかりではないのです。陽の当たる現実の中にこそ、あなたの支援者はいるのです。

 

 



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団体名
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活動内容
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 学習 支援、生活訓練
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・教育相談の実施
・各種資格取得支援