子育て相談~高校進学を拒否する子どもに悩む親~
ホーム > 子育て相談~高校進学を拒否する子どもに悩む親~

子育て相談~高校進学を拒否する子どもに悩む親~

2019年06月12日(水)2:12 PM

相談事例      高校への進学を拒否する子ども

 

 

 

 

 

わたしたち夫婦は大学に行くのが当たり前という環境のもとで育ちました。だからというわけではないのですが、やはり子どもにも大学に行ってほしいと思っています。

 

 

 

 

 

ところが子どものほうはそういう親の考え方に反抗的です。「何のために高校や大学に行くんだ」と口答えをします。

 

 

 

 

 

別にやりたいことがあるわけではなさそうなのですが、このままでは高校受験さえ拒否しそうで困っています。

 

 

 

 

 

回答

 

 

 

 

 

「この俺には、へたな高校卒業の資格を取るよりも、マイナーな中卒で生きたほうが似合うことがわかったんです。

 

 

 

 

 

学歴は中卒以下の高校中退だからね」こうつぶやいた少年は、中学生になると勉強してもなかなか理解ができず、どんどん成績が下がっていきました。

 

 

 

 

 

両親の期待に応えられない焦り、その焦りを紛らわすためにインターネットばかりしている毎日です。

 

 

 

 

 

「いいご身分だな」と父親には皮肉を言われます。まるで針の筵に座っているような毎日です。

 

 

 

 

 

塾にも行かず、勉強もせず、ただ学歴主義批判をすることでしか自己弁護ができませんでした。

 

 

 

 

 

そしてついに、自らの意思で高校を去りました。高校を中退する子どもたちは、毎年のように増え続けています。

 

 

 

 

 

その多くは、いわゆる「教育困難校」と呼ばれる高校の子どもたちです。

 

 

 

 

 

その高校の生徒であることで、周りの人からは人格さえも否定されてしまうこともあるのです。

 

 

 

 

 

「将来のない三流の高校生」という烙印を押されてしまいます。彼らはまさに学歴偏重主義社会の犠牲者です。

 

 

 

 

 

現在の姿だけでなく、将来をも否定されてしまった人間はどうすればいいのでしょうか。

 

 

 

 

 

また一人の人間の将来を否定するなど、どうしてそんな理不尽なことがいえるのでしょうか。

 

 

 

 

 

高校なんか行きたくない、本心からそう思っている子どもはいません。みんな高校生になりたいのです。

 

 

 

 

 

でも親が納得するような高校へはとても入れない、周りから軽視されるような高校しか入れない、その高校の名前を言うよりも、まだコンビ二で働いているほうがましだ、そんなつらい選択をしている子どもたちがたくさんいるのです。

 

 

 

 

 

一流高校に入ったから、三流高校にしか入れなかったから・・・・・。そんなことで人生の何が決まるのでしょう。

 

 

 

 

 

たかが15、6歳の3年間で何が決まるのでしょう。そんなもので人生は何も決まるものではありません。

 

 

 

 

 

高校を中退したからといって、60歳までずっと不幸な人生を送るのでしょうか。

 

 

 

 

 

そんなことは何の関係もありません。勉強ができるできないでいい思いをするのは10代だけです。

 

 

 

 

 

20歳を過ぎたらみんないっしょです。20歳を過ぎたらその人の生き様です。そのことを体験的に子どもに教えてあげるのが、親や教師の役目なのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

勉強ができなかったり、高校受験に失敗したり、そのことでもっとも傷つき悩んでいるのは子ども自身なのです。

 

 

 

 

 

でも、それがいかに小さいことなのか、そして長い人生の中でそんな失敗はいつでも取り戻せることを教えてあげる・・・・。

 

 

 

 

 

それこそが親を含めたわたしたち大人の役目ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

「もっとがんばってみろ!おまえなら必ずできるから!」「そんな小さなことでクヨクヨするな!」思わずこんな励ましの言葉をかけてしまいがちですが、より本人の無力感を増大させるだけです。

 

 

 

 

 

それよりも弱音や愚痴をはく本人を認めてあげることが大切だと思います。

 

 

 

 

 

「『頭の悪い奴は一生頭が悪い』それは親だから励ますつもりで俺に言ったんだって。

 

 

 

 

 

それじゃ言うけど『よくその程度で親になろうとしたな』実の子だから言うんだよ。

 

 

 

 

 

親を励ますつもりで」

 

 

 

 

 

これはある高校生男子の面接でのつぶやきです。

 

 

 

 

 

この子がどんな気持ちでつぶやいているのか、それを思うとわたしは胸が熱くなります。

 

 

 

 

 

そこには信頼感も愛情も何も感じられません。いったい「頭の悪い奴」を生んで育てたのはどこの誰なのでしょう。

 

 

 

 

 

中学生、高校生にとって、勉強はとても大切なことです。しかし勉強することは大切だけど、成績は大したことではない、それは人生においては小さなことです。

 

 

 

 

 

わたしは先ほども紹介しましたが、あるおばあさんが言った言葉をいつも思い出します。

 

 

 

 

 

「勉強ができて得をするのは10代だけだ。20歳を過ぎればそんなものは関係ない。

 

 

 

 

 

顔やスタイルが良くて得をするのは35歳までだ。その後はみんなシワが寄ってくる。

 

 

 

 

 

お金や地位があって得をするのは60歳までだ。後は誰でもお迎えを待つだけだ。

 

 

 

 

 

そのとき、そのとき、自分はどう生きたかが重要だ、それがこの歳になって分かったことだ」

 

 

 

 

 

これが人生の真理ではないでしょうか。このおばあさんのひと言に、わたし自身もどれだけ励まされてきたかわかりません。

 

 

 

 

 

対応

 

 

 

 

 

親が自分たちが高校生だった頃の話をぜひ子どもに聞かせてあげてください。

 

 

 

 

 

学園祭での楽しい思い出、失恋したときのつらかった気持ち、そして友達とちょっぴり悪さをしたこと、そんな話を聞かせてあげてください。

 

 

 

 

 

高校生活は勉強だけではありません。この3年間に青春がいっぱいつまっているものです。

 

 

 

 

 

その思い出が、今のあなたを支えているのではありませんか。高校へ行きたいという子どもの正直な気持ちを引き出してあげましょう。

 

 



メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援