家の内と外では態度が違う子どもに悩む親
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家の内と外では態度が違う子どもに悩む親

2019年06月11日(火)7:43 PM

相談事例   

 

 

 

 

 

小学校の頃から手のかからない子で、勉強もよくできて先生からはいつも「良い生徒だ」と褒められてきました。

 

 

 

 

 

近所の人たちの評判もとてもいいのです。ところが家ではまるっきり逆で、何かあると親に反抗してばかりです。

 

 

 

 

 

親の言うこともまったく聞こうとしません。学校では良い子なのに家ではよくないというのは、何か家庭に不満があるのでしょうか。

 

 

 

 

 

それとも親に問題があるのでしょうか。

 

 

 

 

 

回答

 

 

 

 

 

小さい頃から親の言うことをよく聞くとても素直な子ども・・・・。学校でも先生に気に入られ、いつも学級委員などに選ばれる子。

 

 

 

 

 

そういうタイプの子どもがいます。親としてはとても安心でしょうし、先生もついついその子に期待してしまいます。

 

 

 

 

 

しかし、その子が果たして自立した安心できる子どもと言えるのでしょうか。

 

 

 

 

 

また、良い子とはいったいどんな子どもなのでしょうか。

 

 

 

 

 

良い子というのはあくまで大人の側から見た定義です。本人自身が良いとか悪いという問題ではなく、大人にとって良いか悪いかという判断になります。

 

 

 

 

 

つまり親や先生にとって都合がよい子どもに過ぎないのです。

 

 

 

 

 

学校の先生はこのような良い子をとてもかわいがります。かわいがるだけでなく、とても頼りにします。

 

 

 

 

 

クラス全員で何かをしようというときにはその子にまとめさせようとします。

 

 

 

 

 

あるいは何か問題が起きたときにも、その子を中心に解決させようとします。

 

 

 

 

 

そうした役割を期待されている子は、できるだけ先生の期待に添うように努力をします。

 

 

 

 

 

先生を裏切ってはいけないという思いがとても強いのです。ところがこれは子どもにとってはものすごくストレスのたまることなのです。

 

 

 

 

 

常に他人の目を気にしながら、時には自分を殺しながらも努力をしようとするからです。

 

 

 

 

 

でも、そんなことが長く続くはずはありません。ましてや中学3年生ですと、親や先生への反抗心も出てくるころです。

 

 

 

 

 

そう考えると、この時期にあまりにも素直な良い子というのは、逆に不自然な感じがします。

 

 

 

 

 

この相談は、学校では良い子だけど、家では反抗的ということですが、もしそうであるならば安心です。

 

 

 

 

 

反抗的というのも程度問題ですが、暴力をふるったりということでもなければ、反抗するのは当たり前のことです。

 

 

 

 

 

いや、親を信頼し、甘えているからこそ口応えなどもできるのです。

 

 

 

 

 

学校でも家庭でもおとなしくて良い子だとすれば、そのほうが心配ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

中学3年生くらいになれば、外の顔と家の顔を使い分けられるようになります。

 

 

 

 

 

家ではわがままを言っていても、友達の中では率先して自分のほうから折れたりします。

 

 

 

 

 

家では手伝いなどいっさいしないくせに、学校では先生の手伝いをよくしたりします。

 

 

 

 

 

これは生きていくための子どもなりの知恵であり、同じように外でも振る舞っていれば、友達との関係性は取れなくなってしまうでしょう。

 

 

 

 

 

この社会性を持つことはとても大切なことです。ただし、この年齢ではまだこの二つをバランスよく使い分けることは難しいのです。

 

 

 

 

 

どこかで自分を抑えながら、どこかで自分に無理をしながら社会生活を送っているものです。

 

 

 

 

 

先生に気を使い、友達に気を使い、それでも生じるトラブルの中で子どもたちは生活しています。

 

 

 

 

 

ましてや先生から良い子だと思われ、友達からも期待されている子どもほど、自分を抑える気持ちは強くなるでしょう。

 

 

 

 

 

外で気を使い、疲れ果てて家に帰ってくると、子どもは心からホッとするものです。

 

 

 

 

 

家の中では少々わがままを言ってもいいし、弱音も家だから吐けるのです。

 

 

 

 

 

母親にならば少しくらい逆らっても許してくれます。そんな安心感があるからこそ子どもはホッとできるのです。

 

 

 

 

 

先生には言えなかった文句や、友達の前では抑えていた愚痴、そういうものが家の中では一挙に噴出してきます。

 

 

 

 

 

子どもはただ聞いて欲しいのです。そしてストレスを発散し、また明日から元気に外へ出かけていくのです。

 

 

 

 

 

家族が互いにそんな役割をもてたらいいと思います。弱音をどんどん家の中で吐いていいのです。

 

 

 

 

 

はけ口があるというのは、人間にとってとても大切なことです。

 

 

 

 

 

はけ口があるからこそ心が壊れないでいられるのです。そしてはけ口というのは、自分が安心できる場だからこそ成り立つものなのです。

 

 

 

 

どうか子どものはけ口になってあげてください。子どもの弱音や愚痴や文句をしっかりと受けとめることです。

 

 

 

 

 

やたら親に食ってかかってきたり、必要以上に反抗するときがあるかもしれません。

 

 

 

 

 

そういう時は「何か外で嫌なことがあったんだな」という気持ちで見てあげましょう。

 

 

 

 

 

あえて何かを言う必要はありません。ただ黙って聞いてあげればそれでいいのです。

 

 

 

 

 

学校で良い子を演じ、家でも良い子を演じていたらどうなるでしょう。そのストレスは相当なものですし、第一そんなことは大人でさえもできるものではありません。

 

 

 

 

 

いずれどこかで糸は切れてしまいます。そしてこの糸が切れると、引きこもりになってしまったり、親への暴力という形で現れます。

 

 

 

 

 

家庭内暴力を起こす子どものほとんどが、この「良い子」たちなのです。

 

 

 

 

 

小さい頃にやんちゃだった子どもで家庭内暴力を起こす子どもは少ないものです。

 

 

 

 

 

なぜなら、やんちゃという自己表現をしているがゆえに、心の中にストレスがたまらないのです。

 

 

 

 

 

それこそが、大人になってからの心のしなやかさになるのです。せめて家の中では「悪い子」でいさせてあげてください。

 

 

 

 

 

「対応」

 

 

 

 

 

学校で大した問題を起こしていないのであれば、もうそれで十分でしょう。

 

 

 

 

 

親にわがままを言ったり、時に反抗してみたり、そういうことで心のバランスを保っているのです。

 

 

 

 

 

それを無理に押さえつけ、良い子を演じさせることほど怖いことはありません。

 

 

 

 

 

やがて無理がたたってどこかで糸は切れてしまいます。

 

 

 

 

 

学校でがんばる姿を褒め、家で弱音を吐く子どもを受け入れてあげましょう。

 

 

 

 

 

そうすることで、本当の意味での自己開示できる人間に育っていくのではないでしょうか。

 

 



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