ひきこもり当事者からの相談~暗い未来を考えると死にたくなる~
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ひきこもり当事者からの相談~暗い未来を考えると死にたくなる~

2019年06月11日(火)5:44 PM

相談事例    「暗い未来を考えると死にたくなります」

 

 

 

 

 

高校を中退しています。アルバイトの経験はありません。ずっと働けと親から言われてきました。

 

 

 

 

 

でも、最近はあまり言われなくなりました。このまま生きていてもチャンスはなさそうだし、僕なんか雇ってくれる人もいなそうだし、絶望して死にたくなってしまいます。

 

 

 

 

 

極端かもしれないけれど、自分の人生じゃないって感じもします。一度踏み外した僕の社会性なんて、とうの昔に死んでいる気がします。

 

 

 

 

 

学歴社会はいまだに存在しているし、このまま中卒でいっても社会的に生きていくことなんて無理だと思います。

 

 

 

 

 

 

親は「わたしが先に死んだら・・・・・」と口癖のように言います。だから先に死のうかと思うんです。

 

 

 

 

 

何か働けない自分さえいなければ・・・・と考えてしまいます。

 

 

 

 

 

罪な子どもと思うでしょうが、このまま生きていても親子心中みたいなものですから、きれいに自分で悲劇の人生を終わらせたいと思います。

 

 

 

 

 

回答

 

 

 

 

 

引きこもりには、自分の力ではどうしようもなく「社会的な死」をいつか迎えてしまう「不安」や「葛藤」がともないます。

 

 

 

 

 

「社会的引きこもり」と呼ばれるのはそのためです。あなたもすでにこの不安を抱えているのかもしれません。

 

 

 

 

 

特に男性に引きこもりが多いのも、「働かないのか?」「働けないよ!」というやりとりが、男の悲劇のスタートになりやすいからです。

 

 

 

 

 

自分の力で食えない、食わせられない屈辱は「自分はどうしようもない奴だ!」という罪悪感に変わりやすく、自責の念にかられます。

 

 

 

 

 

しかし、引きこもりにはいくつかのきっかけがあって、最近ではただ単に人間関係の問題だけではなく、解雇・失業にともなう職場そのものの喪失が、からんできています。

 

 

 

 

 

つまり、あなた自身の生育歴やコミュニケーションのあり方だけが問題なのではなく、引きこもりやすい社会条件が整ってきていることです。

 

 

 

 

 

これをわたしは「状況的な引きこもり」と呼んでいます。しかし世間の風に一番あおられるのは、あなたのように一度も働いたことのない方なのだと思います。

 

 

 

 

 

今のあなたには、あなたに死を誘発する罪悪感が最大のくせものです。カウンセリングや心理療法のみでは、癒せても治療にはなりません。

 

 

 

 

 

ここにこそ、状況的引きこもりの「状況」を調整する「社会治療」という概念が必要なのです。

 

 

 

 

 

「百回の面接よりも、一回のアルバイト料」というのは、一つの真実でしょう。

 

 

 

 

 

罪悪感はいつも、働けないという現実に向き合わせ、あなた自身を世間の風とともに内側からあおります。

 

 

 

 

 

あなたを責める内なる罪悪感と、外からあおる世間の風に吹き飛ばされないためにも、状況的引きこもりを支えるネットワークやコミュ二ティが必要になってきました。

 

 

 

 

 

まずはご家族と「このままでは旅立てない」条件・状況整理をすることから始めましょう。

 

 

 

 

 

相談事例   「アルバイトをしたいが、自信がありません」

 

 

 

 

 

父親に「アルバイトくらいしろ!」とよく言われます。入学はしましたが、確かに学費を納めるだけで大学にも行けません。

 

 

 

 

 

こんな日々が続いていて息苦しくなります。「いつまでも子ども時代をぶり返す・・・・・」なんて言われると所在がありません。

 

 

 

 

 

いっそ住所不定のホームレスにでもなろうかと思います。お金がなくなる不安はいつもあって、経済面はすべて親任せです。

 

 

 

 

 

でもただの「すねかじり」になろうと思っているわけではありません。

 

 

 

 

 

アルバイトをしたいとは思うのですが、自信がなくて一歩が踏み出せません。

 

 

 

 

 

回答

 

 

 

 

 

少し無理をするのなら、良い経験になるでしょう。しかし、アルバイトをすることでお父さんに怒られることを回避するのであれば、いずれ消耗してしまうでしょう。

 

 

 

 

 

あなたは「旅立ち」という言葉に何を連想するでしょう?「自立」、「独立」、「仕事」・・・・・・おそらくこうしたイメージが頭をよぎるでしょう。

 

 

 

 

 

しかしどうでしょうか、その一方でこのイメージに押しつぶされそうなのでは・・・・。

 

 

 

 

 

当たり前ですが、お金がなければ誰も生きてはいけません。お父さんもそういう思いで必死に働いて家族を養ってきたのでしょう。

 

 

 

 

 

「家族を食わせていかなければならない!」という強い思いの中で働いてきたお父さんにとって、あなたの行き方は甘いものに感じるのかもしれません。

 

 

 

 

 

しかし、あなたは「永遠のすねかじり」になることを望んでいるわけではないのですから、あせりは禁物です。

 

 

 

 

 

現在のあなたの年齢を考えても、一日も早く仕事につきたいと思うのは自然なことだと思います。

 

 

 

 

 

あなた自身もチャンスを失いそうで急ぐのでしょう。しかしその一方で、アルバイトがきっかけで今は立派な社会人になっている方もいます。

 

 

 

 

 

そこには引きこもる状況を察して週一日二時間だけという特別な態勢をしいてくれて、「少しずつやらせてもらえますか?」という当事者の気持ちに向き合ってくれた雇用主がいました。

 

 

 

 

 

「目をかけてくれる他人」です。本来アルバイトは、子ども時代・学生時代にけりをつけていくという意味もあります。

 

 

 

 

 

お金を稼ぐという意味だけではなく、店長や同僚と交わしていくやりとりに、社会の目を開いていくのです。

 

 

 

 

 

しかし、多くの状況的引きこもりを悩ますのが、こうしたチャンスの喪失です。大学に戻ればいいというのではありません。

 

 

 

 

 

おそらくまた息苦しくなることでしょう。一番大切なのはあなたの息苦しさを汲んでくれる人との出会いです。

 

 

 

 

 

つまり、「働くしんどさ」・「アルバイトへの不安」そしてできれば、あなたの引きこもる不安やいら立ちさえ理解してくれる職場の発見です。

 

 



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