汚い言葉を使う子どもに関する相談
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汚い言葉を使う子どもに関する相談

2019年06月06日(木)1:11 PM

相談事例





子どもが最近汚い言葉使いをするようになって戸惑っています。父親のことを「オヤジ」と呼んだり、母親を「ババア」と呼んだりします。





また、子どもが電話で友達と話しているのを聞くと、先生のことを「センコー」と言ってみたり、中には聞くに耐えないような言葉を使っています。





友達の影響だとしたら、そんな汚い言葉使いをするような友達とは付き合ってほしくないのですが・・・・・。





回答





言葉使いというのは、コミュニケーションを取る上で非常に大切な要素です。





同じような表現や同じような単語を使うことによって、仲間であるという確認ができます。





大人の世界だって同じです。どの業界で働いているかによって、その表現方法は違ってきます。





銀行員には銀行員の物言いというものがありますし、新聞記者には記者らしい言葉使いがあります。





そして銀行に勤める人が新聞記者と話をすればちょっと崩れたしゃべり方だなという印象を持つでしょうし、逆に新聞記者は銀行員に対し、妙に丁寧すぎてかた苦しいなと思うかもしれません。





このように人は、日ごろ接する人たちや、身を置く環境によってその言葉使いは左右されるものなのです。





いわゆる業界用語です。子どもたちの世界でも同じです。





子どもたちはマンガの中のかっこいい言い方や、流行している言葉をいち早く友達との会話の中に取り入れます。





そして同じ言葉を共有することで、仲間としての人間関係を深めていくのです。





他人の輪の中にいたい、他人と群れていたい、これは人間の基本的な欲求ですからこれは別に悪いことではないでしょう。





子どもには子どもの世代にあった業界用語があるのです。また、特に男の子であれば友達への見栄もあるでしょう。





小さい頃はパパ、ママと呼んでいたとしても、中学にもなってパパでは笑われてしまいます。





そこでついカッコをつけて「うちのババアがさあ」などと言ってしまいます。これは特に気をとめることはありません。





みなさんも経験があるでしょうが、両親のことを何と呼べばいいのかわからない、そういう中途半端な時期があるものです。





今までみたいにママとは恥ずかしくて呼べない、かといって「うちの母はさあ」と呼ぶのも何となく様になりません。





そこで仕方なくババアとかカカアなんていう言葉が出てくるのでしょう。





「オヤジ」はむしろ、自分の成長を意識している喜ばしい言葉とさえ思います。みんなTPOで使い分けしているのです。





したがって、友人と電話しているときに「うちのババアがさあ」と言ったとしても、黙って聞き流してあげてください。





呼ばれたほうは頭にくるでしょうが、本人もちょっぴり罪悪感はもっているのですから、放っておけば後で「おかあさん」と言い寄ってくるものです。





だから面と向かってババアなどと呼ぶのは「それはないね」と悲しむように注意してください。





父親が「俺の妻をそんな呼び方をするな」と言うのも大切なことです。





自分の両親や年長者に対して尊敬の念を持って接することを教えたいものです。





家族が家族を汚い言葉で呼びあうのはつらいものです。そのことを伝えたいですね。





子どもの言葉使いに関しては、あまり神経質になり過ぎないほうが良いでしょう。





しかしわたしは最近、少し気になることがあります。それは、子どもたちの言葉があまりにもストレートになり過ぎていることです。





自分たちの感情をあまりにもストレートに表現しすぎている気がするのです。たとえば「キレる」や「ムカツク」などの表現もそうです。





わたしたちが子どもの頃にも、当然同じような感情を抱くことがありました。





しかしわたしたちの時代はこのような直接的な表現ではなく、「頭にくる」とか「腹が立つ」という言い方をしていました。





もちろん根底にある気持ちは同じかもしれませんが、言葉の印象はずいぶんと違う気がします。





まだ、やわらかいのです。言霊(ことだま)という言葉があります。一つ一つの言葉の中には魂が宿っているということです。





たとえ元の感情は同じだとしても、「ムカツク」という言葉と「腹が立つ」という言葉の間には別の魂が宿ることになります。





どうもわたしには「ムカツク」という言葉の中には、矛盾を抱えきれないために、攻撃性や汚れていく心が宿っているように感じるのです。





そして人間はまた、自分の発した言葉によって気持ちを楽にし、その身の軽さに酔ってしまうという性格も備えているのです。





つまり、「ムカツク」と口に出すことによって、そのわずらわしい感情に対する忍耐力(やわらかさ)が衰え、かえって攻撃性が増幅されていく、そうではなくて、「腹が立つよね」という言い方をマスターすることで、何となく感情が収まってくる、そういうものではないでしょうか。





「ムカツク」という言葉を嫌悪する前に、批判する前に、もっと別な感情表現のあることを見せてあげることが大切だと思います。





子どもを叱る時でも、「そんなことをしたらだめじゃないか!バカヤロー!」と大声で叱れば、子どもの怒りも増していきます。





気持ちをグッと抑えて「おまえがそんなことをするんだから、よほど何かがあったんだろう」と優しい表現をすれば自分の気持ちも穏やかになって客観的に見ることができます。





人の心は、言葉の中に育っていくと思います。心の穏やかなときには、やはり穏やかな言葉使いを心がけるものです。





心の中が荒れているときは、自然と言葉も荒れてきます。荒れている心を鎮ませる表現に努めたいものです。





ただ荒れた言葉でも流行として使っているだけかもしれませんが、それを使い続けることによって、心まで引っ張られてしまうことがあります。





「ムカツク」と言うことで、どんどん腹立たしさが増してしまいます。これは親として注意しなければなりません。





あまりにひどい言葉を使っているようでしたら、「その言葉、お父さんはあまり好きじゃないな」と、やんわりクギを刺しておくことです。





「対応」





友達との間でどのような言葉使いで話をしているのか、それは親にはなかなか分かりません。





またそこまで首を突っ込む必要もないでしょう。ただし家庭の中では、その家庭が習慣としてきた言葉使いをさせたいものです。





家庭の中で落ち着いた言葉を使うことで、子どもたちの気持ちもずいぶんと和らぐものです。





何も丁寧な敬語を使うということではありません。





優しさが伝わるような表現方法が、必ずどの家庭にもあるものです。




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