子育て相談~父親をバカにする子ども~
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子育て相談~父親をバカにする子ども~

2019年06月06日(木)1:04 AM

相談事例  

 

 

 

 

 

父親のことを小バカにしたり、否定するような発言が目立ってきました。

 

 

 

 

 

父親のことを「あの人」と呼んだり「父親のようにはなりたくない」と言います。

 

 

 

 

 

小学生の頃は全面的に父親を信頼していた様子なのに、何がどう変わったのでしょうか。

 

 

 

 

 

それとも、もう父親をあまり必要としない年齢になったのでしょうか。このままいけば完全な母子家庭になってしまいそうです。

 

 

 

 

 

回答

 

 

 

 

 

父親を軽視したり、拒否したりするようになるには、大きく分けて2つの要因が考えられます。

 

 

 

 

 

その1つは母親が父親を軽視している場合です。たまたま父親の学歴が思うところではなかったり、会社での出世が遅かったりしたとして、そのことを母親がチクリチクリと子どもの前で言います。

 

 

 

 

 

「お父さんみたいにならないでね」「いい学校へ行かないとお父さんみたいになるわよ」。

 

 

 

 

 

こんな言葉をしょっちゅう聞かされている子どもが父親を尊敬できるでしょうか。

 

 

 

 

 

「小学生の頃はお母さんに似て勉強がよくできたのに、中学生になったらお父さんそっくりになってしまったわ」

 

 

 

 

 

こんなことを言った母親がいました。何という悲しい夫婦関係でしょう。何という醜い言葉でしょう。

 

 

 

 

 

こんな言葉を聞かされた子どもはどう思うでしょう。まして男の子であれば、自分自身を否定された気持ちになってしまいます。

 

 

 

 

 

父親のことを尊敬したくないなどと思う子どもは一人もいません。たとえ社会的な地位が高くなくても、経済的にゆとりがなくても、ただ自分だけは、家族だけは父親を信じて尊敬していたい。

 

 

 

 

 

それが子どもたちの願いです。なぜなら、父親が男の子にとっての人生モデルになりがちだからです。

 

 

 

 

 

その父親を否定することは、すなわち人生モデルを失ってしまうことを意味するからです。

 

 

 

 

 

モデルになるもの、目標になる人は尊敬できる人であってほしい・・・・。これは大人ならずとも誰もが願うことです。

 

 

 

 

 

反面教師という言葉がありますが、これとて尊敬できるからこそ言えるのです。

 

 

 

 

 

「オヤジは飲んだくれで母に迷惑ばかりかけていた。だから俺は絶対にオヤジのようにはならないんだ」、こう言った若者がいました。

 

 

 

 

 

しかし彼の表情の中には父親への憎しみも何もなく、むしろ父親への深い愛情が感じられました。

 

 

 

 

 

飲んだくれだけど、オヤジにはいいところもいっぱいあるんだという言葉が裏には隠されているのです。

 

 

 

 

 

心のどこかに愛情や尊敬があるからこそ、反面教師にもなれるわけです。

 

 

 

 

 

「お父さんみたいにならないで」という母親のひと言は、反面教師にすることさえ許してくれません。

 

 

 

 

 

これほどつらく寂しいことが子どもにとってあるでしょうか。そしてこのような母親の姿勢が、いずれは子どもから否定されていく可能性を高めていくのです。

 

 

 

 

 

そして夫へのストレスを、子どもにすり替えていることにも気づいてほしのです。

 

 

 

 

 

もう一つはこれとまったく逆で、父親がいわゆる優秀な人の場合です。一流大学を出て一流企業に入社し、出世街道を突き進んでいます。

 

 

 

 

 

確かに尊敬に値するかもしれませんが、一歩間違えば、子どもを傷つけてしまうことがあります。

 

 

 

 

 

自分に自信があり、完璧だと思っていますから子どもにも同じことを要求します。

 

 

 

 

 

自分の子なのだからできないはずはないと思っています。もし子どもにも同じような能力があれば、人生のモデルとしては最高でしょう。

 

 

 

 

 

しかし人生はすべてめぐり合わせです。父親はたまたま巡り合わせがよかったとも言えます。

 

 

 

 

 

田舎の学校では他に勉強のできる子がいなくて、それが自信になった、会社ではたまたま評価してくれる上司がいて、それで出世することができた・・・・。

 

 

 

 

 

もし父親が都会の出身で、今の上司にめぐり合わなければ人生はまったく違うものになっていたでしょう。

 

 

 

 

 

人生は、自分の能力や努力だけで決まるものではありません。大きな巡り合わせの中で決まっていくのです。

 

 

 

 

 

今まで成功し続けていた人が急に沈んでいく、逆に今まで鳴かず飛ばずの人生を送っていた人が、一つのめぐり合わせによって大成功を収める、悲しくも嬉しくもそれが人生なのです。

 

 

 

 

 

そのことを知らないで、子どもに人生を押しつけてはいけません。

 

 

 

 

 

会社で活躍する父親は、子どもにとって自慢です。一流大学出の父親は努力家として尊敬できるでしょう。

 

 

 

 

 

しかし、それがすべてではありません。それはほんの一部にしか過ぎないのです。

 

 

 

 

 

心から人間を尊敬するというのは、けっしてそういう表面的なものではないのです。

 

 

 

 

 

会社の部長である前に、まず家庭の中での父親であってほしいと思います。信頼し、尊敬できる父親であってほしいのです。

 

 

 

 

 

それが子どもたちの願いなのです。

 

 

 

 

 

ここで、中学生と高校生の男の子のつぶやきを2つ紹介します。

 

 

 

 

 

「お父さんは会社ではエリートでも、父親としては落ちこぼれだよ。」

 

 

 

 

 

「父親の声も忘れてしまった俺が、唯一知っていることといえば、父親の出身大学だけだ」

 

 

 

 

 

面接室でのこの少年たちが何を訴えているかわかるでしょうか。どちらも単純に父親であることを望んでいるのです。

 

 

 

 

 

エリートでも社会の落ちこぼれでも、そんなことはどうでもいいのです。

 

 

 

 

 

自分に人生を教えてくれる、やさしさも厳しさも教えてくれる、そんな一人の人間としての父親であってほしいのです。

 

 

 

 

 

強いだけの人間なんていない、弱いだけの人間なんていない、強さと弱さの間でいつも葛藤しているからこそ、人間なのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

対応

 

 

 

 

 

父親のいいところ、頭がいいとか出世しているとかそういうことではなく、人間としてすばらしいところ、母親はそれを子どもに言ってきかせてあげてください。

 

 

 

 

 

「お母さんはお父さんのこういうところが好きで結婚したのよ。それは今も変わらないわよ」と話してあげてください。

 

 

 

 

 

その言葉を聞くだけで、子どもはほんのりとした温かい気持ちになります。

 

 

 

 

 

人を愛するとはどういうことか、尊敬する心とは何か。それを伝えることが、勉強の何十倍も大切なことなのです。

 

 

 



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