多額の小遣いを要求する子供
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多額の小遣いを要求する子供

2019年06月04日(火)9:59 AM

相談事例

 

 

 

 

 

子どもが小遣いを頻繁にせびるようになりました。その額も最初は1000円、2000円程度のものでしたが、最近では当然のように10000円単位で要求してきます。

 

 

 

 

 

どうやら洋服を買ったり、友達との飲食費に使っているようです。

 

 

 

 

 

別に悪いことに使っているわけではなさそうなので、ついつい要求通りの額を渡してしまいます。

 

 

 

 

 

しかし明らかに中学生の小遣いとしては多額だと思います。きっぱりとやめるべきでしょうか。

 

 

 

 

 

回答

 

 

 

 

 

現在の日本はとても豊かになりました。経済的にもゆとりができ、そのぶん子どもにお金をかける余裕もできています。

 

 

 

 

 

また子どもの数が少ないこともこれに拍車をかけています。特に一人っ子の場合などはかわいくてしかたがないとつい甘やかしてしまう親御さんも少なくありません。

 

 

 

 

 

大切に育てて、何でも要求を叶えてあげようとする親が増えているように感じます。

 

 

 

 

 

このケースもそれに当てはまるかもしれません。しかしそこには大きな落とし穴があります。

 

 

 

 

 

子どもをかわいいと思うのは親として自然なことです。大切にすることももちろん悪いことではありません。

 

 

 

 

 

ただ「かわいい」という気持ちが度を越してしまうと、子どもの心に逆に影を落とすことになります。

 

 

 

 

 

あまりにも親の「かわいい」という気持ちがつのり、子を想う気持ちを押し出しすぎると、子どもは徐々に親のことがうっとうしくなってきます。

 

 

 

 

 

小さい頃は、その「愛情」を全面的に受け入れるしか生きる術がありませんが、大きくなるにしたがってそれが「押しつけ」に思えてくるのです。

 

 

 

 

 

親に対してなんとも言えない不快感を抱くようになってしまいます。

 

 

 

 

 

それが積もり積もって「ムカツク」「キレル」状態へと変化していくのです。

 

 

 

 

 

「愛情」をかけ過ぎ(過干渉)て育てると、必ず子どもは「いい子」に育ちます。

 

 

 

 

 

親に反発することなく、自分の不満を抑圧し、一見素直な子どもに育ちます。

 

 

 

 

 

しかし、この「いい子」とはいったい何なのでしょうか。

 

 

 

 

 

それはあくまでも大人の視点から見た「いい子」です。つまり親にとって都合のいい子にすぎないのです。

 

 

 

 

 

子どものほうにしてみれば、単に言いたいことが言えないから黙っているだけなのです。

 

 

 

 

 

子どもほど、親に気を使う気持ちは強いものです。何か言いたいことがあっても、反発したいことがあっても、親の支えがなくては生きていけないという思いがありますからなかなか言い出せないものです。

 

 

 

 

 

「おまえはとてもいい子だね」と言われれば言われるほど、何も言えなくなってしまいます。

 

 

 

 

 

大人の世界で言う「褒め殺し」に近い状態かもしれません。たとえ親子関係といえども、それは一つの人間関係です。

 

 

 

 

 

人間関係には必ず不満がついてまわります。まったく不満のない人間関係などあり得ません。

 

 

 

 

 

その不満を互いに吐き出し、折り合いをつけながら関係は深まっていくものです。

 

 

 

 

 

この吐き出す機会がなければ、いずれ感情は爆発してしまうことになります。

 

 

 

 

 

切ってもいい人間関係なら楽ですが、親子関係は切るわけにはいきません。それだけに爆発したときが大変なのです。

 

 

 

 

 

ある日突然、子どもの口から「ウルセー」という言葉が飛び出します。とても素直でいい子だったのになぜ、と親は戸惑うでしょう。

 

 

 

 

 

しかし子どもにしてみれば、いつこの言葉を言ってやろうかと考え続けていたわけです。

 

 

 

 

 

鉛のような愛情から解放されるための伝家の宝刀みたいなものです。

 

 

 

 

 

小さい頃から親の「身勝手」な愛情を押しつけられ続けたある高校生がこう言いました。

 

 

 

 

 

「今までの素直なおまえはどこへいったんだと言うけれど、言いたくても黙っていただけなんだ。

 

 

 

 

 

かわいいだの、いい子だのと言って、俺の気持ちを一度でもちゃんと聞いてくれたことがあったかよ!」と。

 

 

 

 

 

子どもが必要以上の小遣いを求めてきたときは、その行動や使い道をそれとなく観察し、たまにはたずねてみてください。

 

 

 

 

 

たとえば何かを収集する趣味があるというのなら、確かにその欲望はどんどんふくらんでいくでしょう。

 

 

 

 

 

今使っているものよりももっと高価なものが欲しいというのなら、それは一過性のものかもしれません。

 

 

 

 

 

こういう場合はたいして心配はいりません。時に我慢させたり、時に欲求を満たしてやることで、やがては落ち着いていくものです。

 

 

 

 

 

ところがたいして欲しくもない服を買っている、やたらと友人におごったりして消費をしている、これはただ消費することが目的であったり、親に小遣いをせびることが目的であったりするのです。

 

 

 

 

 

いずれの場合も、心が少し疲れている可能性があるでしょう。特に小遣いをせびるのが目的だとすれば、これは親と取引をしようとしている可能性があります。

 

 

 

 

 

本当の親の愛情を探しているのかもしれません。だから取引にはとにかく「戸惑う」ことです。

 

 

 

 

 

できる限り取引を引き伸ばしてみましょう。親の愛情を感じ取れないとき、自分に目を向けて欲しいとき、あるいは親の一方的な愛に逆らおうとするとき、子どもは親と取引をしようとします。

 

 

 

 

 

つまり、高価なものを買ってくれと要求したり、無理難題を押しつけてきます。

 

 

 

 

 

心の愛情確認などという術を知らないわけですから、目に見える形で親の愛情を確認しようとします。

 

 

 

 

 

したがって、いくらその要求に親が応えたところで、けっして子どもの心は癒されることはないのです。

 

 

 

 

 

また、素直に買い与えることが愛情表現ではありません。子どもにしてみれば「そんなにたくさんお金をあげられない」と言ってくれることを望んでいる場合もあります。

 

 

 

 

 

叱ってくれる愛情を待っている場合も往々にしてあるのです。

 

 

 

 

 

子どもは本心で品物をねだっているわけではありません。ねだる気持ちを親にわかってほしいのです。

 

 

 

 

 

親の考える愛情と子どもが欲する愛情、そこにすれ違いが生じたときに、子どもは取引を始めるようになるのです。

 

 

 

 

 

「対応」

 

 

 

 

 

まずは中学3年生で10000円というお金は多いと思います。いくら家が裕福であったとしても、世間の常識からはズレています。

 

 

 

 

 

そして子ども自身もそれは気づいているはずです。

 

 

 

 

 

多いと思いながらも親に要求する、それは親の愛情を試していると考えるのが自然でしょう。

 

 

 

 

 

お金を渡すことでしか愛情を表現できないとすれば、それは親として悲しすぎます。

 

 

 

 

 

真の愛情とは何かを今一度考えてみてください。第一、心が満たされていれば物欲は減っていくのが人間です。

 

 

 



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