不登校の子供の心理的問題
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不登校の子供の心理的問題

2019年06月03日(月)6:27 PM

1.子どもたちに現れる心理的問題を考えるひとつの糸口は「発達課題」であり、不登校は「発達課題」に苦戦している状況であるとも整理できます。

 

 

 

 

 

2.不登校の分類には、さまざまなものがあります。

 

 

 

 

 

3.社会的対処法という観点からみると、不登校は、過剰適応型、受動型、受動攻撃型、衝動型、そしてそれらの混合型に分類されます。

 

 

 

 

 

心理的問題を発達課題という観点からとらえる

 

 

 

 

 

不登校に陥った子どもは、しばしば、頭痛や腹痛などの心身的な身体症状や、不安や焦燥感、また無気力や悲哀感などの抑うつ症状、睡眠障害などさまざまな症状を併発します。

 

 

 

 

 

これらの症状に対応しながらも、子どもたちが不登校に陥っている心理的問題を発達課題という観点からとらえていくことが必要です。

 

 

 

 

 

小学校高学年から中学校にかけての子どもたちは、思春期を迎え、身体的にも変化してきます。

 

 

 

 

 

彼らは、大人になりつつある自分を自覚することにより、このような自分に不安を覚え、今までと同様にずっと親に愛される子どもでいたいと思う一方で、受身的で庇護されると同時に支配されかねない子どもという立場を脱したいとも思います。

 

 

 

 

 

このような状況に置かれた子どもたちは、次第に家庭や親から心理的にも離れようとし、家庭外の社会へと活動の場を広げていきながら、人々の中で自分とはどのような存在であるのかという問いに自ら答えていくという発達課題に取り組み始めます。

 

 

 

 

 

親離れをしつつ社会に活動を広げていく際の支えとなるのが同性の仲間や先輩との関係であり、仲間関係が彼らにとって非常に重要なものとなっていきます。

 

 

 

 

 

そこで安心できる居場所を確保することで、たとえば親からしつけられて身についてきたものや、今まで当然と思っていた大人との関係を見直し、さまざまな経験を通して自分のものとして再びそれらを獲得しながら自らが大人に成長していくことになります。

 

 

 

 

 

このような子どもたちの状況を、幼児期以来の社会化過程と親から独立した存在としての自己の確立に向かう個人化過程の2種類の発達課題への取り組みという観点からとらえます。

 

 

 

 

 

そして、子どもたちが学校や友人に対してとる社会的対処法にその発達課題への取り組みの結果が反映しており、不登校はその取り組みに苦戦している状況を示しています。

 

 

 

 

 

今日では、外界に向かう活動が乏しく、現実の仲間集団での多様な経験が乏しい、登校をめぐる葛藤が少ない不登校の子どもたちが増えているという印象が強くなってきています。

 

 

 

 

 

このような子どもたちの場合も、そこに彼らの社会的な対処法が示されているのであり、経験を通して成長するための土台としての他者との関係性をしっかり作り上げ直すこと自体が、大人になるための問いに取り組むことにつながります。

 

 

 

 

 

以上のような発達課題への取り組みを反映している社会的な対処法ないし適応姿勢の様式という観点からの不登校の分類を紹介しましょう。

 

 

 

 

 

過剰適応型不登校~対処法としての過剰適応~

 

 

 

 

これは学校での諸活動および対人関係に過剰に適応しようとする努力が挫折した結果として始まる不登校です。

 

 

 

 

 

過剰適応性はごく一般的な対処法ですが、何らかの理由でその水準が高まると、ささいな失敗や期待通りに成果が上がらない事態が子どもたちにとっては、取り返しがつかない挫折のように感じられます。

 

 

 

 

 

受動型不登校~対処法としての受動性~

 

 

 

 

 

学校生活や仲間関係の迫力に圧倒され、萎縮している子どもが周囲からはささいに見えるストレスの追加によって、不安が亢進した結果始まる不登校です。

 

 

 

 

 

受動攻撃型不登校~対処法としての受動攻撃的行動~

 

 

 

 

 

過干渉な大人による持続的な介入のために能動的意欲の芽がつぶされ、期待を裏切り努力しないことでしか自己主張できなくなっている不登校です。

 

 

 

 

 

怠学と誤認しないことが重要です。

 

 

 

 

 

衝動型不登校~未熟な衝動統制と孤立~

 

 

 

 

 

衝動統制機能の未熟さのために、教室の人間関係から孤立しがちだった子どもが、その状況に耐えられなくなった結果生じた不登校です。

 

 

 

 

 

混合型不登校

 

 

 

 

 

上述した型が混同している不登校です。

 

 

 

 

 

「注意」      葛藤が少ない不登校とは?

 

 

 

 

 

学校に行かないといけないと思うが行けないなどの葛藤が少なく、学校に行かないことを子ども自身が特別悩んでいるように見えない不登校です。彼らは援助を求めるニーズや意欲をあまり示しません。

 

 

 

 

 

衝動統制とは?

 

 

 

 

 

思春期には、本能欲動の活発化によって、高まる衝動を統制しなければならない課題がでてきます。衝動統制がうまくいかない要因としては、たとえば注意欠陥・多動性障害(ADHD)をはじめとした体質的因子や見捨てられる不安の高まりなどの心理社会的因子の両方を考慮する必要があります。

 

 

 

 

 

発達課題とは?

 

 

 

 

 

それぞれの発達段階で取り組み、達成されることが期待されている課題のことです。

 

 



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