不登校と友達関係
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不登校と友達関係

2019年06月03日(月)10:59 AM

不登校について

 

 

 

 

 

「不登校」とは「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しない、あるいはしたくてもできない状況にあるため、年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的理由による者を除いたもの」(文部科学省)をいいます。

 

 

 

 

 

この不登校の人数は平成9年度以降、年間10万人を突破し、今日に至るまで年間12万~13万人の間を推移しており、平成19年度は12万9254人で、小学校で298人に1人、中学校で34人に1人の割合となっています。

 

 

 

 

 

また、高等学校においても不登校は深刻な課題です。

 

 

 

 

 

文部科学省の資料によれば、不登校となるきっかけは「学校生活に起因」「家庭生活に起因」「本人の問題に起因」と分けられますが、特に「学校生活に起因」の内訳では「友人関係をめぐる問題」の比率が最も多く、続いて「学業の不振」「入学、転編入学」、進級時の不適応」となっています。

 

 

 

 

 

また、不登校状態が継続している理由では、「不安など情緒的混乱」「無気力」「他の児童生徒との関係」などが挙げられています。

 

 

 

 

 

不登校児童生徒数を学年別に見てみると、小学6年生から中学1年生になる年代で、3倍近くに急増していることがわかります。

 

 

 

 

 

これを「中1ギャップ」と呼び、そのため、途切れのない「小・中連携」の必要性が指摘されています。

 

 

 

 

 

また、不登校数がもっとも多いのが中学3年生であるため、近年では「中・高連携」の必要性も言われ始めています。

 

 

 

 

 

このような不登校への対応に当たって、文部科学省は5つの視点を掲げています。

 

 

 

 

 

「1.将来の社会的自立に向けた支援の視点」「2.連携ネットワークによる支援」「3.将来の社会的自立のための学校教育の意義・役割」「4.働きかけることや関わりを持つことの重要性」「5.保護者の役割と家庭への支援」です。

 

 

 

 

 

そして、この5つの視点では、不登校支援は「将来の社会的自立」としてとらえていく必要があること、学校と家庭のみの取り組みではなく、教育機関や民間施設、NPOなどとの積極的な連携・協力が重要であるということが挙げられています。

 

 

 

 

 

不登校と友達関係

 

 

 

 

1.子どもの友人・仲間関係をめぐる問題は、不登校の大きな要因となっています。

 

 

 

 

 

2.子どもの友人・仲間関係もその年代によって発達段階があり、段階によって仲間関係を構築するうえでのつまずき方も違ってきます。

 

 

 

 

 

3友人・仲間関係の特性がいじめの背景のひとつとなることも考えられます。

 

 

 

 

 

不登校のきっかけ

 

 

 

 

 

文部科学省の調査によると、全国の小・中・高校生の不登校児童・生徒のうち、不登校のきっかけとして、「いじめ」と「いじめを除く友人関係をめぐる問題」の合計は19.7%となっており、いわゆる子どもの仲間関係をめぐる問題は不登校の大きな要因となっています。

 

 

 

 

 

「勉強がやりたくて」学校に行く子どもはけっして多くはありません。

 

 

 

 

 

子どもが学校に行く動機として、友だちの存在は非常に大きなものです。

 

 

 

 

 

ですから、友人関係を構築するうえでのつまずきは、子どもが学校に行きたくなくなる大きな要因となりえるのです。

 

 

 

 

 

子どもの発達と仲間関係の発達

 

 

 

 

 

子どもは絶えず発達を続けます。それは友だちとの仲間関係においても同様です。

 

 

 

 

 

子どもたちの仲間関係の発達段階は以下のように分類できます。同じように見える子どもの仲間関係もその年代によって特徴があり、仲間関係を構築するうえでのつまずき方も違ってきます。

 

 

 

 

 

仲間関係の発達とその特徴

 

 

 

 

 

〇  ギャング・グループ         

 

 

 

 

 

児童期後期(小学校高学年ごろ)    

 

 

 

 

 

男子に特徴的な遊び仲間を中心とした同志的な集団で、同一行動による一体感を損なうような行動がある場合はグループから除外される。

 

 

 

 

 

〇 チャム・グループ

 

 

 

 

 

思春期前半(中学生ごろ)

 

 

 

 

 

女子に特徴的な特別に親密な数人の「仲良しグループ」的な集団であり、興味や関心などの内面的な共有から関係が成立しており、その相互の類似性や共通点を「わたしたち〇〇が同じ」などの言語を介して確認します。

 

 

 

 

 

〇 ピア・グループ

 

 

 

 

 

思春期後半(高校生ごろ)

 

 

 

 

 

上記ふたつのグループに共通する「同一性」を基盤としながらも、互いの価値観や理想などを語り合う関係が成立します。

 

 

 

 

 

異質な部分を互いに明らかにしながら、自分らしさを構築し確認することで、自立した個人として互いに認め合う関係が生まれます。

 

 

 

 

 

いじめ

 

 

 

 

 

いじめがきっかけで不登校に至るケースも少なくありません。

 

 

 

 

 

先述の仲間関係の発達段階に照らし合わせて見ると、ギャング・グループを形成する時期からチャム・グループを形成する時期にかけていじめが多く認知されています。

 

 

 

 

 

これらのグループは仲間内の同一性を損なう行動に対する許容度が低く、仲間から同じような行動をとるように同調圧力がかかります。

 

 

 

 

 

グループとして閉鎖的で、互いに束縛するという特徴があり、異質性は排除する傾向があります。

 

 

 

 

 

いじめの原因やいじめの形態はさまざまですが、このようなグループの特性がいじめの背景のひとつとなることも考えられます。

 

 

 

 

 

対応

 

 

 

 

 

仲間関係の構築につまずいた子どもは不安を抱えていることがあります。

 

 

 

 

 

そのため仲間関係の再構築の前にスクールカウンセラーや教師などの周囲の大人がゆっくりと話をする機会を設定することが必要になる場合があります。

 

 

 

 

 

また、特定の人と1対1の対人関係を構築する経験から始めたり、適応指導教室やフリースクールなどの小さな集団から仲間関係の構築をやり直したりすることが有効な場合があります。

 

 

 

 

 

さらに仲間と再び出会うときにいっしょに寄り添って、適切な仲間関係や対人関係を構築するスキルをアドバイスしたり、ときに周囲の子どもによる攻撃から保護したりする支援者が必要になります。

 

 

 

 

 

この支援者には、子どもたちにお兄さん・お姉さん的に関わることができ、学校の先生よりも子どもたちの本音に近い位置でかかわることができる大学生のボランティアも適任であると言えます。

 

 

 

 

 

とりわけいじめに関しては、いじめられた側の子どもへの支援はもちろんですが、いじめた側の子どもへの対応も必要となります。

 

 

 

 

 

いじめた側の子どもの言い分もしっかり聞いて、いじめという不適切な行動の背後にあるものを知ると同時に、本人にいじめという行為が不適切であることを明確に伝えることが求められます。

 

 



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