「共感力」を高めれば、子供は親の話を聞くようになる
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「共感力」を高めれば、子供は親の話を聞くようになる

2019年05月28日(火)11:57 PM

「息子と話ができないんです。わたしの言うことを一切聞かないんです」

 

 

 

 

 

「息子さんと話ができていますか?」というわたしの質問に対してわたしのところに相談に来る母親が答える一言です。

 

 

 

 

 

そして決まって母親がわたしに聞いてくるのは、「どうしたら息子が話を聞いてくれるようになりますか?」という質問です。

 

 

 

 

 

わたしは思います。「世の親たちは自分の話を子供に伝えることが話し合いだと思っているのでしょうか?」

 

 

 

 

 

「子どもたちの話をどうやって聞けばいいのですか?」と相談してきた人は、わたしが知る限りほとんどいません。

 

 

 

 

 

よく考えてみてほしいのです。自分の話を聞いてくれない人と話し合いたいと思うでしょうか?

 

 

 

 

 

そうではないはずです。きっと話をよく聞いてくれる人と話し合いたいと思うのがごく自然な人間心理のはずです。

 

 

 

 

 

それとまったく同じことが親子関係にも生じています。親は子どもの言うことをよく聞かず、親が話したいことばかり子どもに伝えようとします。

 

 

 

 

 

親だから子どもに何かを言うことが当然で、それが義務であるかのようにです。

 

 

 

 

 

しかし、親子であってもまず初めにくるのは人間同士ということがあります。

 

 

 

 

 

当然親子であっても子ども側にしてみたら、話を聞いてくれない親と話をしたいわけがありません。

 

 

 

 

 

そういう親の義務と子どもの感情のずれが積み重なっていった結果が、「息子と話ができない、言うことを一切聞かない」という言葉に表れているのです。

 

 

 

 

 

もちろん、親であるから子どもに物事の善し悪しを教えてあげるのは当然ですし、それは義務であるということは正しいと思います。

 

 

 

 

 

子どもに注意することだって当然出てくるはずです。それをしないことは親の義務を怠っていることですし、そんなことをしていればまともに子どもは育ちません。

 

 

 

 

 

しかしだからといってそれが子どもの話は聞かないということにつながってはいけません。

 

 

 

 

 

そこには親は子どもに話をするもの、子どもはそれを聞くものという考え方が見え隠れしています。

 

 

 

 

 

子どもから何か教えてもらったりすることは、恥だとでも思っているようにさえ感じます。

 

 

 

 

 

わたしはたくさんの子どもたちを支援してきていますが、子どもと話ができないことなど今まで一度もありません。

 

 

 

 

 

罰に難しいことをしているわけでもありませんし、わたしにとってはきわめて自然なことをしているだけです。

 

 

 

 

 

秘訣というか、わたしが普段子どもたちとどうやって接しているかを書いておきますので参考にしてみてください。

 

 

 

 

 

聞く耳を失ってしまった子どもとの接し方です。

 

 

 

 

 

第一に子どもの話をしっかり聞くということです。なんだと思うかもしれませんが、これがなかなか忍耐のいることなのです。

 

 

 

 

 

まず、子どもの言うことに対して正しい、正しくないということを度外視してよく聞くということです。

 

 

 

 

 

要するに、注意等は一切しないで最後まで話を聞くのです。

 

 

 

 

 

実際、これができない親がほとんどです。話の途中で間違ったことがあるとすぐに子どもに注意をしてしまいます。

 

 

 

 

 

注意して聞く子どもならいいのですが、ここで困っているのは注意しても聞かない子ども、聞く耳を持っていない子どもに対してですから、注意することははっきりいっていいやり方ではありません。

 

 

 

 

 

そういう子どもに注意をすれば、「俺の話は聞かないで、注意ばかりする嫌な親」というレッテルを子どもから貼られてしまうだけです。

 

 

 

 

 

せっかく子どものためを思って注意してあげたことが逆の結果を生んでしまうのです。

 

 

 

 

 

次に子どもから学ぶということです。先ほども書いたように、親は子どもに物事を教える存在です。

 

 

 

 

 

だからといって、子どもから教えてもらっていけないということは何もありません。

 

 

 

 

 

わたしはいつも何か分からないことがあれば、大人子どもの区別なく教えてもらいますし、当たり前のことですが、教えてもらったらありがとうと感謝をするということを忘れません。

 

 

 

 

結果的に子どもにしてみれば、大人に教えたということが自信になりますし、わたしはわたしで知識が増えたことを素直に喜んでいます。

 

 

 

 

 

子どもたちから何か学んで「大人は何も知らない」などと言われたことは今まで一度もありませんし、もし言われたとしてもそんなことは気にもなりませんし、それよりも子どもが自信をつけてくれればいいと真剣に思っています。

 

 

 

 

 

なぜ、子どもが親を乗り越えることを素直に喜ばないのでしょうか。

 

 

 

 

 

わたしなど、自分を踏み台にして乗り越えてほしくてこの仕事をしています。それが結果として、社会で立派にやっていくことにつながるからです。

 

 

 

 

 

「話をよく聞いてくれる人」の言う話はみんな自然に聞くようになりますし、そうしていることで自然とわたしの言うことも聞いてくれるようになります。

 

 

 

 

 

聞く耳ができていくわけです。自分の話したいことはそこから話をしていけばいいわけで、そこまでくるには時間がかかることは覚悟して我慢するということも大事なことなのです。

 

 

 

 

 

そこで初めて注意が生きてくるのです。よく子どもに共感すると言いますが、子どもの言うことがすべて正しいわけではありませんし、親が言うこともすべて正しいとは限りません。

 

 

 

 

 

お互いに共感するといっても共感できる部分もあれば、できない部分もあると誰でも思うはずです。

 

 

 

 

 

しかし、わたしの言っている共感するということは、「子どもは親を頼りにしていて、親は子どもを愛している」という感情のことです。

 

 

 

 

 

共感という字は共に感じると書きますが、けっして同感とは書かれていないはずです。

 

 

 

 

 

共感イコール同感ではありませんから、子どもの言っていることをすべて認めることが共感することにはなりませんし、間違っていることに共感してしまってはそれこそ親の義務など果たせません。

 

 

 

 

 

もう一度書きますが、共感するというのは「子どもは親を頼りにしていて、親は子どもを愛している」という感情が根底に流れていることです。

 

 

 

 

 

その感情がある限り、子どもは必ず親の元に戻ってくるのです。

 

 

 

 

 

聞く耳をつくって話ができるまで我慢することは簡単ではないかもしれませんが、一度おかしくなってしまった親子の共感を取り戻すためにはそれぐらいの努力は必要です。

 

 

 

 

 

そのためには、多少遠回りしてもいいと考えなければいけないのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

「子どもの話を聞き、子どもから学ぶ」ことによって聞く耳を育て、親子の共感を取り戻しましょう。

 

 

 

 

 

「話を聞いてもらえる」と子どもが思い始めたらしめたもので、子どもはどんどん変わっていきます。

 

 



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