不登校・ひきこもりの経験者の声(20歳の男性)
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不登校・ひきこもりの経験者の声(20歳の男性)

2019年05月27日(月)4:08 PM

関東自立就労支援センターで支援を受けている人たちに、今自分が思っていることや過去の自分のことを振り返ってもらいました。

 

 

 

 

 

彼らの生の声を載せていきます。

 

 

 

 

 

大学中退について(20歳・男性)

 

 

 

 

 

現在の僕に至るまでの経過について書くにあたって、どこまでさかのぼっていいものか迷いましたが、記憶の残っている小学生までさかのぼってみることにします。

 

 

 

 

 

小学2年の終わりに引っ越しがありました。それまでは団地に住んでいてドアを開ければ、そこにはすぐ友達がいるという生活環境でした。

 

 

 

 

 

ところが引っ越し後は一戸建ての家になり、環境が激変しました。自分から友達のもとに行かなくてはいけなくなりました。

 

 

 

 

 

それからの僕は学校では先頭にたって遊んでいましたが、家ではほとんど閉じこもって一人遊びをするという相反する二面性を持つようになりました。

 

 

 

 

 

しかしその二面性を持ち続けるには限界がありました。中学2年生のとき、そのバランスが一気に崩れてしまいました。

 

 

 

 

 

閉じこもるという性格が学校生活にも出てくるようになりました。

 

 

 

 

 

どうしてそうなってしまったのかは今でも正直わかりませんが、今までは押さえ込むことができたものが、押さえ込めずにあふれ出てくるような感じでした。

 

 

 

 

 

友達からも暗いだとか変わったとかいろいろ言われました。

 

 

 

 

 

自分もそれに気がついていたので必死に明るく振る舞おうとしましたが、そうすればするほど、さらに深みに入ってしまう気がしました。

 

 

 

 

 

結局その状態は、高校生活でも変わりませんでした。友達がいるにはいましたが、付き合うのは一部の人だけでした。

 

 

 

 

 

具体的に言うと、部活の人とだけしか付き合いませんでした。

 

 

 

 

 

クラスのはほとんど友達がいなかったといっていいでしょう。ある意味で言えば、一部の友達の中にとじこもったような状態でした。

 

 

 

 

 

高校で部活をやらなかったら、おそらく途中で高校を辞めていただろうと思います。

 

 

 

 

 

僕にとっては、部活が高校時代の青春の舞台のすべてでした。

 

 

 

 

 

高校はなんとか卒業しましたが、今になってみればそのまま卒業してしまって、自分にとってはいいことなのかどうか疑問です。

 

 

 

 

 

高校のときには、人間関係の悩みから、勉強にはほとんど手をつけることができませんでした。

 

 

 

 

 

一人になると悩みが次々と出てきて苦しくなりました。そんなときはテレビやパソコンを友達にして気をまぎらわすしかありませんでした。

 

 

 

 

 

そんな状態だったので、当然の結果として浪人生活に入ることになりました。

 

 

 

 

 

浪人生活はとても辛い時期でもあったと同時に、楽な時期でもあったと思います。付き合うのは一部の人でいいし、後は勉強だといってとじこもればよかったからです。

 

 

 

 

 

人によっては浪人生活をきっかけにとじこもるようになる人もいるようですが、僕の場合は、それ以前から既に閉じこもっていたように思います。

 

 

 

 

 

そしてなんとか大学生活となりましたが、それは生活と呼ぶにはほど遠いものでした。

 

 

 

 

 

大学に自分の居場所はありませんでした。結果的に自分の家という小さい空間に閉じこもることになりました。

 

 

 

 

 

それはかなり辛い時期でした。ほとんどの人間関係を断ち、閉じこもっていました。

 

 

 

 

 

自分が現実に生きているのかどうかもわかりませんでした。

 

 

 

 

 

そしてその後、いろいろあって関東自立就労支援センターに行くことになりました。

 

 

 

 

 

その後大学をやめるか、続けるかの決断に迫られることになりました。その決断は僕にとってはたいへんな覚悟がいるものでした。

 

 

 

 

 

やめる勇気などまったくなかったし、大学に行くこともできそうにありませんでした。

 

 

 

 

 

そのことは僕の悩みとなり、一日中僕を苦しめました。しかしあるとき、こう思えるようになりました。

 

 

 

 

 

自分のしたいこと以外に目的をつくるのは不幸なことだと。大学に行くことは僕のしたいことではありませんでした。

 

 

 

 

 

まだはっきりわかりませんが、したいことは別にあると思えました。そして結局大学を辞めることになりましたが、それも関東自立就労支援センターの人たちのおかげだと思います。

 

 

 

 

 

そういう言い方をすると変に聞こえるかもしれませんが、大学を辞めるという一つの決断をすることで、何か一つの殻を打ち破って一つ自分が成長したような気がします。

 

 

 

 

 

そして現在の僕は、アルバイトをしています。世に言うフリーターというものです。

 

 

 

 

 

フリーターなどと言葉はかっこいいけど、その実は学校にも行かず、就職もせずフラフラしているという感じです。

 

 

 

 

 

しかし僕は満足しています。今の僕にはぴったりだからです。

 

 

 

 

 

友達の中には、よくそんなことをしていられるなと言う人もいますが、僕はもうしばらくフラフラするつもりです。

 

 

 

 

 

フラフラしながら世の中のいろんな人を見てみたい、そんな気持ちです。

 

 

 

 

 

昔の僕に比べると、今の僕は変わったという気がします。しかし、僕は今なお、閉じこもっています。

 

 

 

 

 

今僕が考えていることは、閉じこもることを否定するのではなく、閉じこもりとうまく共存できないだろうかということです。

 

 

 

 

 

閉じこもりは自分に苦痛や寂しさを与えましたが、自分の青春の一部でもあったし、自分の成長の過程で避けられなかったもののような気がします。

 

 

 

 

 

これからも、閉じこもりとの格闘は続くと思いますが、時には受け入れて生きていきたいと思います。

 

 



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TEL
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 学習 支援、生活訓練
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・教育相談の実施
・各種資格取得支援