家庭は学校で言えない弱音を吐ける場所
ホーム > 家庭は学校で言えない弱音を吐ける場所

家庭は学校で言えない弱音を吐ける場所

2019年05月25日(土)11:09 AM

家庭というところは、学校では言えない弱音を吐ける、学校や他人には見せられない弱い部分を見せられる場所だとわたしは考えています。

 

 

 

 

 

子どもたちは、家庭で「がんばれない」「しっかりできない」「我慢したくない部分を安心して出せる」から、外での緊張状態にもどうにか耐えることができるのです。

 

 

 

 

 

子どもたちは、学校での授業でへとへとになって、部活動でぐったりして、やっとの思いで家にたどりつきます。

 

 

 

 

 

部活動で遅く帰宅した娘に向かって、「もっと早く帰れないのか。弟の面倒を少しは見たらどうだ。それでも女の子か」などと、親からの要求を一方的に怒鳴っているお父さんはいないでしょうか。

 

 

 

 

 

学校でのさまざまなストレスに耐えてきた子どもたちが、家に帰ってきてからも、「もっとがんばれ」「もっとできる」と”励まされ”、”尻を叩かれたら”どうなるでしょうか。

 

 

 

 

 

人の心はそんなに強くありません。どこかに心の歪みが生じてしまいます。

 

 

 

 

 

ですから、学校生活で疲れている子どもには、”励まし”ではなく、”弱音”、”愚痴”を吐き出せる場所が必要です。

 

 

 

 

 

もし、子どもが家に帰ってきて、返事もせずに自分の部屋に入っていくようでしたら、「返事くらいしろ」と叱るのではなく、「この『返事をしない』という行動で、どんな気持ちをわたしに伝えようとしているのか」と、立ち止まって考えてみてください。

 

 

 

 

 

それは、「言おう」とするのではなく、子どもを「見守る」とする姿勢です。

 

 

 

 

 

ひと呼吸おきながら、子どもの気持ちを推し量ってみましょう。このひと呼吸(間をとって)が、子どもの心に親の”努力”を感じさせていきます。

 

 

 

 

 

そして、心象風景を描くことが、子どもに関心を向けていくことになるのです。

 

 

 

 

 

もともと子どもは、親に自分の言っている内容や事柄を「納得」してほしいと思っているわけではなく、ただ「理解」しようとする姿勢と関心を向けてほしいと願っているのです。

 

 

 

 

 

人は相手から理解と関心を寄せられたとき、心を開いていくものであり、理解しようとしてくれない相手とは「話しても無駄だ」と思い、口を閉ざしていくものです。

 

 

 

 

 

最近は、中学生になると8割近くが塾に通いますから、学校が終わってせっせと塾に通っていても当たり前で、親はこのことを評価しません。

 

 

 

 

 

子どもをほめようとは思いません。ものすごい体力が必要なのに、ほめるどころか、「高い月謝を払って塾に行かせているのに、この成績なの」と不満を子どもにぶつけているケースがあります。

 

 

 

 

 

でも、学校でさんざん勉強してきて、部活をやって、ご飯もろくに食べずに塾へ行くなんて、それだけでほめてやってもいいことではないでしょうか。

 

 

 

 

 

こうした子どもの日々に思いを寄せたら、そのストレスの大きさに気づくのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

そうすれば自然と、「そんなことさせられたら、お母さんも嫌になっちゃうわ」「疲れてもしかたがないわよね」といった、分かち合う、かみしめる言葉が出てきます。

 

 

 

 

 

つまり断定的ではない、子どもの心に寄り添える言葉が出てくると思います。

 

 

 

 

 

こうした言葉を聞くと、子どもは自分の気持ちが受け入れられたことに安心して、吐き出したい弱音を堂々と吐けるようになります。

 

 

 

 

 

そして、そこから自然な会話が少しずつ始まります。

 

 

 

 

 

そういう状況がつくられると、初めて子どもたちは、”大人から一方的に決めつけられることはない”という安心感を得て、心が軽くなり、さまざまなストレスを乗り越える力が生まれてくるのです。

 

 

 

 

 

本音を「聴く」ことが大切

 

 

 

 

 

子どもの思いや気持ちに寄り添うことによって、些細なサインからはすぐに知ることができなかった子どもの本音や弱音に出会うことができます。

 

 

 

 

 

そこから子どもたちのストレスの原因を探る手がかりが見えてきます。

 

 

 

 

 

そのためには、なにより子どもの話に積極的に関心を示し、その話を親の価値観で一方的に判断したりしないで、しっかり耳を傾けて全面的に「まず聴く」態度が大切です。

 

 

 

 

 

カウンセリングの言葉では、これを「受容」といいます。子どもの発信するストレスサインを受け取って、声かけをした後は、受容的な態度で子どもの弱音を聴くことが大切です。

 

 

 

 

 

それは単にストレスの原因を突きとめる目的の”事情聴取”のために聞くことではありません。また事柄を聞く(ヒアリング)ことでもありません。

 

 

 

 

 

子どもに対して常に温かい表情とまなざしで優しくうなずきながら耳を傾け「聴き入る」(リスニング)ことなのです。

 

 

 

 

 

「きく」とひと口に言っても、このように違いがあります。訊問として「訊く」、報告や説明を「聞く」、思いを「聴く」の3つがあるのです。

 

 

 

 

 

ストレスを抱えて戸惑っている子どもやストレスが原因で問題行動を起こした子どもは、心の中が絡みに絡み合ってしまっていて、自分の気持ちやストレスを解説して説明するほどの余裕はありません。

 

 

 

 

 

ですから、「きく」ための正しい順番は、思いを「聴く」に時間の大半をかけ、それから事情を「聞く」、そして必要に応じて最後に「訊く(質問)」のがベストです。

 

 

 

 

 

子どもの話に耳を傾ける姿勢で自分の胸(心)に語りかけるように、子どものつぶやきを受けとめ、「うん、そうね」と相づちを打ちながら聴くようにしましょう。

 

 

 

 

 

そしてタイミングよく、つぶやきと同じ言葉、「つらいよね」「くやしいよね」と再度同じ言葉の確認をして、ゆっくり感情を込めて繰り返していくことも子どもの心に寄り添うために必要なことです。

 

 

 

 

 

受容は無条件の肯定的人間尊重とも言えます。子どもたちが語る弱音や愚痴の内容事実を許容するのではありません。

 

 

 

 

 

そういう感情をもつ存在そのものを、そのまま許容していく態度のことです。

 

 

 

 

 

子どもの話を途中で「わかったわ」などと遮らないで、ひと通り、いやふた通りにも聴き続けることです。

 

 

 

 

 

子どもが自分の思いを言い尽くすまで、ひとまず黙って聴き続けてください。

 

 

 

 

 

子どもの言葉の内容、事柄にとらわれずに感情や思いの部分をしっかり聴いてあげるのです。そして肯定的に受けとめていきます。

 

 

 

 

 

「弱虫でも、泣き虫でも、根性なしでも、勉強ができなくても、いじめられっ子でも、お母さんはそういうお前が大好きなんだよ」と子どもの存在そのものを受け入れてあげるのです。

 

 

 

 

 

こうしていくと、ストレスに耐えながらつらくなっている、あるいは傷つき荒んでいる子どもの心に自分自身を受容(認める)する気持ちが生まれてきます。

 

 

 

 

 

つまり、子どもの中にストレスに耐える力、乗り越える自信、自己肯定感が生まれてくるのです。

 

 

 

 

 

子どもの表現してくる内容にとらわれることなく、その伝えようとする思いに応えていくことが重要な子どもとの関わりの心得です。

 

 

 



メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援