不登校・ひきこもりの子供を持つ家族の悩み
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不登校・ひきこもりの子供を持つ家族の悩み

2019年05月24日(金)3:25 PM

(1) 家族の悩み

 

 

 

 

 

子供が学校に行けなくなった時、家族、両親の悩みと焦りは大変なものだと思います。

 

 

 

 

 

おおまかにまとめると、家族の悩みの内容は次のようなものだと思われます。

 

 

 

 

 

○ 子供に、どのようにアドバイスしたらよいかわからない。

 

 

 

 

 

○ 子供に身体症状が出たとき、どのように扱ったらよいかわからない。

 

 

 

 

 

○ 学校とのかかわり方はどうしたらよいか。

 

 

 

 

 

○ 子供が親を拒絶するようになったとき、どうすればよいか。

 

 

 

 

 

○ このままで、子供の将来はどうなるのか。

 

 

 

 

 

細かい点ではもっといろいろあると思いますが、このようなことについて書いてみたいと思います。

 

 

 

 

 

① 学校に行けなくなる始まり

 

 

 

 

 

たいていの子供は、学校に行けなくなる始まりは体に何らかの症状が出ます(もちろん出ない場合もあります)。

 

 

 

 

 

熱が出たり、腹痛やトイレが近い、目がかゆい、頭痛がするなどの症状を訴えます。

 

 

 

 

 

病院に連れて行くと、「どこも悪くない。気の持ちようだ」と言われたり、起立性調節障害、自律神経失調症という病名がつくこともあります。

 

 

 

 

 

子供は自分の苦しさをなかなかわかってもらえないので、医者不信になり、ホスピタルショッピングをしている間に症状が治まり、学校に行けなくなります。

 

 

 

 

 

子供は、長い間ため込んでいた不安を忘れるために身体症状が出ます。身体症状に気持ちが向いている間は不安を忘れるということです。

 

 

 

 

 

家族はどう扱ってよいかわかりません。子供は今の自分の気持ちや状態をどうしてわかってくれないのかと感じています。

 

 

 

 

 

本人は親から理由を聞かれるたびに混乱します。それは一つや二つの原因ではないので自分でもよくわからないのです。

 

 

 

 

 

② 学校とのかかわり方

 

 

 

 

 

学校側があまり熱心だと親は困ってしまいます。毎日、子供の様子を聞かれても同じ状態なので、返事のしようがないのです。

 

 

 

 

 

家庭の中、夫婦の関係などを根掘り葉掘り聞かれたりすることもあるので、母親と学校がしっくりいかなくなることがあります。

 

 

 

 

 

一か月に一度か二度くらいこちらから放課後にでも教師の都合のよい時間に学校へ出向いて、印刷物をもらったり必要なことを聞いて、子供の様子を話したり、学校の友達の様子を聞いたり雑談ができるようになるとお互いに気持ちが楽になるのですが・・・・・・。

 

 

 

 

 

触れ合う仲間の会の親の会では、「担任の先生には表面的なことを言った方がよい」と言う方もいますが、担任の先生と親との関係によると思います。

 

 

 

 

 

なかなか難しいのですが、担任の先生のお世話にならないと、卒業や進学に影響が出ますので敵にしない方が楽なのですが・・・・。

 

 

 

 

 

③ 家庭の中では

 

 

 

 

 

一般に家にひきこもるようになると、子供は父親を嫌うようになる傾向があります。父親を嫌うのは男の子の方が多いようです。

 

 

 

 

 

父親は理解に苦しみます。原因はどこにあるのか見つけたがります。強引に引っ張りだして学校へ行かせようとしたり、「甘やかしていいのか」と母親を責めます。

 

 

 

 

 

思春期から大人になっていく過程で、どんな子でも親を嫌ったり避ける時期があります。子供は、親の嫌な部分を否定しながら大人になっていきます。

 

 

 

 

 

でも、自分が大人になれば親の嫌な部分も認めるようになります。家でひきこもるまで、親の気持ちを肯定しすぎて、親の思いを汲んで、親の意見に合わせてきた子供はこの否定が一気に出てきます。

 

 

 

 

 

昼夜逆転生活、好き勝手な生活、遊んでいて勉強しない、ほかの家族を追い出してリビングを占拠する、リビングでテレビを見て布団まで持ってくる、自分の部屋には物を取りに行くだけで使わないのに明け渡したりしない、また、自分の部屋にこもって出てこない子供もいます。

 

 

 

 

 

親からすれば、なぜ、子供がこんなことをするのかよくわかりません。

 

 

 

 

 

ここまで来ても、理由は本人にもわかりません。でもこうした状況に親もだんだん慣れてきます。親の作った食事は食べたり食べなかったりします。

 

 

 

 

 

暴言や暴力も出たりします。親はどう対応していいのかわかりません。このような状況が三カ月で終わるとわかっていれば我慢できますが、いつまで続くかわからないから苦しいのです。

 

 

 

 

 

④ 家族の悩み

 

 

 

 

 

このような家族の悩みの解決策は、「しばらくの間は、子供に任せるしか方法がない」と納得して覚悟を決めることです。

 

 

 

 

 

親はどうしたらいいのか悩みます。子供も悩んでいます。でも、親や兄弟から見るとあまり悩んでいないように見えます。

 

 

 

 

 

親の常識からすると、子供が悩んでいるように見えないケースがよくあります。しかし、子供は悩みながら心の状態が少しずつ変わっていきます。

 

 

 

 

 

親も子供の状態の変化を見て、少しずつ変わっていきます。こうしてお互いが少しずつ変わっていきます。

 

 

 

 

 

親にとって一番苦しいのは、子供が変わっていく様子があまり見えないことです。

 

 

 

 

 

(2) 母親の悩み・父親の悩み

 

 

 

 

 

① 母親の悩み

 

 

 

 

 

子供の不登校になったとき、母親が一番ショックを受けると思います。父親との関係、姑との関係、親戚、近所など世間体が崩れてしまったように感じます。

 

 

 

 

 

「家の家系には、学校に行かなかった子供は今までいない」と言う姑。

 

 

 

 

 

「子供の教育はお前に任せてある」と何もしない父親。

 

 

 

 

 

「お前が甘やかしたから、子供はこうなってしまった」と母親一人の責任にする父親。

 

 

 

 

 

「あなたが甘いからよ。もっと厳しくして学校に行かせなさいよ」と言う友達。このような言葉に母親は心底傷つきます。

 

 

 

 

 

家にいる子供が怒って大声を出すので、朝、ごみを出すのも近所の人に会わないようにこそこそと行く母親の話も聞きます。

 

 

 

 

 

また、両親ともまじめな人が多いので、学校に行かないという選択肢はないのです。そのためどうしても学校に行かせたいので、あきらめるまでに時間がかかります。

 

 

 

 

 

ある程度の時間がたっても子供が動かないので、仕方なく親は不登校を認めるようになります。

 

 

 

 

 

親の会に出席しても、自分の子供はほかの家の子供とは違う、ちょっと休めば行けるようになると感じています。しかし、だんだん時間がたってくると、やっぱりほかの人と同じだとあきらめます。

 

 

 

 

 

そうなると、親も子供も気持ちが楽になってきます。「うちの子は学校に行っていないの」と近所や親戚の人にも言えるようになります。

 

 

 

 

 

不登校の子供が早く元気になるためには、母親がストレスをためないことです。母親がストレスをためて子供にあたっていると、よい結果にはならないケースが多いです。

 

 

 

 

 

「私が生んだ子供だから、きっとこの子は良くなる」と信じることです。

 

 

 

 

 

「人生八○年を生きるために、今、自分の作り直しをしている。一年や二年なんて小さいことにくよくよするのはよそう」と自分に言い聞かせて、子供と一緒に二十四時間生活できることを楽しむように心がけてください。

 

 

 

 

 

② 父親の悩み

 

 

 

 

 

一般的に父親は計画、願い、希望、期待の話の中身を話すことは上手ですが、人間の弱い部分を出せない傾向があります。

 

 

 

 

 

母親は計画的な話をするのはあまり得意ではありませんが、感情の出し方はうまいのです。

 

 

 

 

 

小学校三、四年生くらいまでは、弱い部分のあまり見えない父親は子供から見れば立派に感じます。

 

 

 

 

 

父親は子供に弱みも見せて、自分の気持ちを上手に言えるように考えてください。父親と母親からもらった現実的なイメージが、大人になる下地になります。

 

 

 

 

 

子供の中で立派な父親のイメージが崩れたとき、子供は父親に反抗します。父親は、思春期の子供に嫌われることが多いようです。特に不登校になる子供は父親を嫌う傾向があります。

 

 

 

 

 

ひどい時は「父親のものと一緒に洗濯をしないでほしい」「食器も父親のものは別にして自分のものと混じらないように区別してほしい」「食事時に父親は食卓につかないでほしい。できれば別の部屋で食べてほしい」などと言います。

 

 

 

 

 

父親のイメージを作り直すのには時間がかかりますが、だんだん父親は頼りになる存在だとわかってきます。

 

 

 

 

 

子供が言うことを聞かないときは、子供の部屋の隣で父親と母親が馬鹿馬鹿しい話をしたりして、間接的に子供に伝える方が良い時もあります。

 

 

 

 

 

③ 父親の役割

 

 

 

 

 

父親は、母親の気持ちを受け止め、次に子供の気持ちを受け止めます。いったん受け止めたうえで少し間をおいて「これでは、まずいのではないか」と言った方がいいのです。

 

 

 

 

 

父親は調整役をする必要があります。思春期になると子供は父親から離れ、母親からも離れていきます。そうすると、子供の気持ちがわかりにくくなります。

 

 

 

 

 

子供は内面の気持ちを表面に出さないで、差し障りのない話をするだけなので、どこで何をやってきたかわかりにくくなります。

 

 

 

 

 

親から離れて子どもは独立していきます。それが思春期なのです。

 

 

 

 

 

そのために、世の中も論理や具体的な適応の方法、社会的なスキルを教えておかなければなりません。不登校の子供は考え方が狭いところがあるので、社会的なスキルを折を見て両親が分担して教えてあげてください。

 

 

 

 

 

母親の受容力が何らかの形でなくなった時、子供の問題に介在していくのが、父親の役割だと思います。

 

 

 

 



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