不登校・ひきこもりの子供からの要求にとまどう親
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不登校・ひきこもりの子供からの要求にとまどう親

2019年05月24日(金)3:20 PM

不登校やひきこもりの子どもが親御さんに要求することについて、戸惑いを感じる親御さんはたくさんいます。

 

 

 

 

 

子どもの要求や言い分が、「わがままなのではないか」「あまりにも自分勝手な要求ではないか」という疑問と、「それともこれが自己主張なのか・・・・・」という疑問が交錯します。

 

 

 

 

 

ちょっと手を出せば届くのにわざわざ「お茶を取って」と言ったり、外出できる子どもが「マンガを買ってきて」と要求したりすることに対して、「子どもが言うことは、何でも聞いてあげたほうがよいのか、しつけをきちんとしたほうがよいのかよくわかりません」と言う親御さんがたくさんいます。

 

 

 

 

 

わがままから出ている要求なら。子どもの言うことをうかうか聞かないほうがいいでしょうし、わがままでなければ言うとおりにしてあげたほうがいいのだろうという親の気持ちはわかりますが、わがままなのかどうかは、家庭内においてそれぞれかかわりの中ではできあがっているはずです。

 

 

 

 

 

つまり、わがままであるのか違うのかは、親自身が決めなければならないことなのです。しかし、この件についてはあまりにも多く質問されますので、原則的なことを取り上げてみましょう。

 

 

 

 

 

正当な自己主張の背景

 

 

 

 

 

正当な自己主張には、背景に正義と善の根拠が存在しています。

 

 

 

 

 

子どもがことの「善・悪」「正義・不正義」を理解したうえで、善や正義を背景になにごとかを要求してきたならば、それは自己主張として理解したほうがいいと思います。

 

 

 

 

 

「自由」という背景にも、善と正義は存在しています。「私(僕)の自由でしょう」と子どもに言われてたじろいだ経験がある親御さんは多いはずです。

 

 

 

 

 

自由の背景にも善と正義はあります。善悪の基準はあいまいです。しかし、他者との関係においては、他者が不自由になることは決して善なることではありません。

 

 

 

 

 

かなり明確に自由を規定できるはずです。「勝手気まま」と「自由」は、根本的に異なります。同様に、「自己主張」と「わがまま」も明確に区別できます。

 

 

 

 

 

「自己主張」や「自由」の背景には、善と正義が存在しています。この場合の善と正義は、対人関係における善と正義であって、道徳として決められた正義ではありません。

 

 

 

 

 

親はしばしば「常識的に考えて受け入れられない」と言いますが、そのような常識による善や正義とも違うのです。

 

 

 

 

 

繰り返しますが、相手とかかわっている関係の間に生まれてくる善であり正義なのです。

 

 

 

 

 

よく、「この学校ではあらゆる自由が認められています。子どもたちは伸び伸びと自己主張しています」と言って自慢する学校がありますが、授業中にマンガを読んだり、スマホを見たりしていることは、自己主張や自由ではありません。

 

 

 

 

 

それは単なる「勝手気まま」、「わがまま」なのです。なぜなら、かかわる相手との関係の間に、善も正義もまったく存在しないからです。

 

 

 

 

 

具体的に教室にいる自分以外の子どもや教壇で教えている教師とのかかわりそのものが欠けているからです。

 

 

 

 

 

子どもからの「お茶取って」、「マンガを買ってきて」という発言にこのような正当性がなければ、単なる甘えと考えてよいのです。

 

 

 

 

 

そして、ここからが大切なのですが、「今は、この子どもには甘えが必要なのだ」という親の善意や、「子どもがそのように言う意味がわかるという親の側の理解(一種の正義)が生じてくれば、お茶は取ってあげればよいのです。

 

 

 

 

 

善や正義が対人関係の間に発見できなかったり、生じてこないような主張は「勝手気まま」だし「わがまま」なのです。

 

 

 

 

 

反対に、対人関係で善や正義が感じられる(生まれる)ような主張は、正統な「自己主張」であって、子どもが獲得していく自由の中に組み込まれる性質のものなのです。

 

 

 

 

 

本来の自由は、子どもに社会的な「恥」を教えてくれます。

 

 

 

 

 

善や正義にもとづく自由を獲得している子どもたちの多くは、電車の中で化粧をしたり、下着が見えるほどのミニスカートをはいたり、着替えたりしません。

 

 

 

 

 

もちろん恐喝や万引きもしません。不登校やひきこもりの子どもたちの多くは、自己保安操作(自分自身の心身の安全確保のための操作)をするために、しばしば、わがままと自己主張の区別がつけられない状態におかれます。

 

 

 

 

 

親や教師が不登校やひきこもりの子どもたちが行う保安操作を理解していれば、子どもの要求が自己主張であるかないかはすぐに理解できるはずです。

 

 

 



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