着替えない娘に苦慮する親
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着替えない娘に苦慮する親

2019年05月24日(金)3:10 PM

「相談事例」

 

 

 

 

 

私の娘は中学一年生です。小学校 六年生の二学期の体育祭から休みはじめまして、中学校に入学した後も登校していません。

 

 

 

 

 

小学校の体育祭の準備をしていたころ、教室で着替えをしていたところ仲良しだった女子から、「汚い」と言われたらしいです。

 

 

 

 

 

人から聞いたことなので正確なところはわかりませんが、下着が新品ではなかったのでそのように言われたということでした。

 

 

 

 

 

これを聞いて、私はなんて無神経な母親なんだろうと思い、つらい思いをしました。

 

 

 

 

 

多くの子供は、着替えのある日は新品の下着をはいてくるのだそうです。そのような現代の子供の様子がわかりませんでした。そんなことがあって、今、子供は入浴しても下着を着替えません。

 

 

 

 

 

「おふろに入っているから奇麗なのだ」と主張します。どうしたら着替えてくれるでしょうか。下着以外は着替えるのです。

 

 

 

 

 

部屋も清潔にしています。でもこのようになってからは勉強はせず、ぼーっとしている時間が長くなったように思います。

 

 

 

 

 

非常に心配です。このままずっと休み続けてしまうのでしょうか?

 

 

 

 

 

「回答」

 

 

 

 

 

下着は自分の体の一部分と考えているのかもしれません

 

 

 

 

 

「汚い」「臭い」「格好悪い」などの言葉が子供たちの会話のなかにたくさん出てきます。このことはテレビ漬けで育てられてきた子供たちにとっては当然の結末なのです。

 

 

 

 

 

親が、言葉かけとか絵本読みで育ててきた子供と、テレビの前に置かれて育てられてきた子どもとでは、言葉による感染の質が違います。

 

 

 

 

 

テレビの映像は、必ずしも実物そのものの現実を映し出しているとは限りません。かなり美しく見えるように操作されているはずです。

 

 

 

 

 

そんなわけで、テレビっ子は言葉に伴う現実感情を重視するよりは、見栄えや格好よさやフィーリングを大切にします。

 

 

 

 

 

一方、言葉や絵本で育てられてきた子供は、テレビっ子よりは情報量は少ないものの、喜怒哀楽という人間感情が未熟ではあっても、大人の現実的感情に近い状態で育ちます。

 

 

 

 

 

また、小学校六年生のころの女子は、ほとんどの子供の性成長が急激に始まる時期です。

 

 

 

 

 

性成長が始まった時に、何に関心が向けられるかはテレビの影響をより多く受けた子供の場合は、外見や愉快さです。言葉の影響をより多く受けた子供の場合は、心の現実的感情とか道徳観です。

 

 

 

 

 

この女の子の場合は、テレビっ子の遊び心的な無神経でかなり攻撃的な言葉によって、心に傷を負ってしまった可能性があります。

 

 

 

 

 

さて、前置きはこれくらいにして、実際のかかわりについてふれましょう。

 

 

 

 

 

下着を着替えるように母親から言われたときに「おふろに入っているからきれいだ」と主張することは、一部分、認めていかなければなりません。

 

 

 

 

 

「おふろに入った後はきれいだよね。それで、おふろに入る前はどうなのかな」という部分が抜けています。

 

 

 

 

 

「体が汚れているかもしれないから、おふろに入るのよね」というように、母親は言葉で話していきます。

 

 

 

 

 

「あなたがおふろに入るときに着ていた下着も汚れているかもしれないから、下着も洗ってあげると、きっと下着もきれいになるわ」という理屈ならわかるはずです。

 

 

 

 

 

子供は仲良しだった友達から下着のことで「汚い」と言われたのです。ある子どもにとっては、下着は自分の皮膚と似たような感覚を持っています。

 

 

 

 

 

その場合、下着は自分の体の一部分でもあり得ます。簡単に取り替えることには抵抗があります。この女の子の場合は、下着を自分の体の一部であると考えていた可能性があります。

 

 

 

 

 

そこで、先にのべたように下着を擬人化して、「下着も体と一緒に洗ってあげる」という言い方をするのです。洗えば、着替えることは自然の成り行きで実現します。

 

 

 

 

 

直接、「汚れていてきたないから着替えなさい」と言うよりは、はるかに効果的だと思います。

 

 

 

 

 

直線的な解決よりは間接的な曲線的、円環的解決の方がうまくいく場合もあります。さて、次の質問に進みます。

 

 

 

 

 

学校へ行くことができないのではないかというお母さんの不安ですが、そのような不安や疑問をいだくことは不適切です。

 

 

 

 

 

私たちは、子供たちが「友達がいる学校へ行きたい」と話していることを何度も聞いています。

 

 

 

 

 

ます、友達がいるかどうかを見渡してください。少なくとも、小学校の時の仲良しとは下着の一件で感情のすれ違いを起こし、これからもうまくいくかどうかはわかりません。

 

 

 

 

 

感情の行き違いの修正ができれば、あるいは本人が、「あの子たちは外見を大切にしていて、私は心を大切にしている」という違いを理解できてくれば、問題の大部分は解決したことになります。

 

 

 

 

 

家の中で一日中ぼーっとしているということは、本人の力だけでは心の混乱が整備できていない状態に陥っているということです。

 

 

 

 

 

そのような時こそ、母親は優しさと慈しむ心をもって子どもにかかわってください。

 

 

 

 

 

子供と気持ちが合いそうな子供を探すことも必要です。そして、学校の教師の中で話がわかりそうな教師を見つけ、協力してもらうことも大切です。

 

 

 

 

 

この場合、大切なことは、母親は「悩んでなんかいられない」し「不安なんか、今感じてもどうにもならない」から「とにかく、今、目の前にいる子供が生き生きと生活できるようにかかわる」心構えが必要です。

 

 

 

 

 

そのためには、母親の心の安定に協力してくれる人と協力することが大切です。本来なら、配偶者が最適です。

 

 

 

 

 

配偶者がいなかったり、逃げ腰だったりしたら、配偶者ではなくても心から信頼できる人に協力してもらうことです。

 

 

 

 

 

その場合、逃げ腰の配偶者を子供にわかってしまうように責めることは、後々決して良い結果を生みません。

 

 

 

 

 

また、協力してくれる人と配偶者との比較もしてはいけません。配偶者とはユーモアをもって楽しく過ごしてください。

 

 

 

 

 

また、母親が「うちの子は学校へは行けないのではないか」というような不安を持たないことは大切です。

 

 

 

 

 

そんなふうに思っていることを、子供は敏感に感じ取ってよい気分にはなりません。

 

 

 

 

 

子供がよい気分になれるように生活を共有していくことは大切です。そして、生産性がある共同作業ができると良いです。

 

 



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