発達障害の特徴
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発達障害の特徴

2019年05月22日(水)8:13 PM

引きこもりや不登校・ニートの子ども達の中には発達障害の人が少なくありません。

 

 

 

 

ここでは、発達障害について少し述べてみたいと思います。

 

 

 

 

 

発達障害の症状を悪化させる大きな原因の1つに、自尊心の低下があります。

 

 

 

 

 

自尊心の低下を防ぐためにはなるべく早い段階で、発達障害によって引き起こされる症状を改善してあげることが大切です。

 

 

 

 

 

小学生、中学生やそれよりもっと上の年齢のお子さんも、関東自立就労支援センターにはやって来ます。

 

 

 

 

 

不登校や非行などの問題行動のあるお子さんも来ますが、周りからちょっと変わった子だと思われてはいても、頭もよく特に大きなトラブルを起こすこともなく、一見なんの問題もないようなお子さんも訪れます。

 

 

 

 

 

不登校気味のA君もそんなお子さんの1人でした。中学2年生のA君はドアをノックして、わたしが「どうぞ」と言うと、一礼して入ってきました。

 

 

 

 

 

「A君だね、こんにちは」

 

 

 

 

 

「こんにちは」とお辞儀して挨拶を返してきます。よくしつけられている、きちんとしたお子さんだと感じました。

 

 

 

 

 

もしみなさんがその場に居合わせたら、こんないいお子さんがなぜ相談しに来たのか不思議に思うかもしれません。

 

 

 

 

 

わたしはすでに電話で母親からA君の成育歴や学校や家での言動を聞いていました。

 

 

 

 

 

そのため、少し話してみて、「あっ、高機能自閉症のタイプだ」ということがわかりました。

 

 

 

 

 

A君は年齢不相応に丁寧に挨拶し、言葉遣いも丁寧で、ほとんどの会話で、「ですます調」でしゃべってきたのが引っかかったのです。

 

 

 

 

 

こう言うと、「では丁寧に話す人はみな自閉症なのですか?」と質問する人がいますが、あくまでも彼の興味の偏りやコミュニケーションの取り方から読み取った上での判断です。

 

 

 

 

 

「何年生ですか?」と尋ねると、「2年生です」と少し声がひっくり返った感じですが、ですます調で丁寧に話します。

 

 

 

 

 

「何中学かな?」

 

 

 

 

 

「〇〇中学です」

 

 

 

 

 

たいていのお子さんは「〇〇」と言うだけで中学の名前だけしか答えませんが、A君はきちんと中学までつけて答えます。

 

 

 

 

 

「A君はとても丁寧にしゃべるね。いい子だね。担任の先生は優しいかな、怖いかな?」

 

 

 

 

 

「あー〇〇子先生ですか、怒ると怖いです」

 

 

 

 

 

担任の名前をフルネームで答えます。正確に言わなくてもいいことまでしっかり述べるのも自閉症スペクトラムの症状の1つです。

 

 

 

 

 

「お父さんとお母さんは?」ここで、言葉をわざと省略してみました。「なんですか?」

 

 

 

 

 

どちらが怖いのかを聞いたのですが、やはり行間が、空気が読めていません。

 

 

 

 

 

発達障害のお子さんが苦手なことが多い分野です。

 

 

 

 

 

「お父さんとお母さんは、どっちが怖いですか?」必然とこちらまで聞き方が丁寧になってしまいます。

 

 

 

 

 

叩かれてはいないようですが、宿題をやらなかった時などに父親に怒られるようです。

 

 

 

 

 

話を進めていくと、どうやら自閉症スペクトラムに加え、不注意型のADHDもあるのではないかということがわかってきました。

 

 

 

 

 

多動性は明らかな行動として見えるのですが、不注意型はなかなか見えないので気づかれにくく、小学校ではかなりの頻度で見過ごされてしまいます。

 

 

 

 

 

中学校くらいになると、同じADHDでも多動・衝動型で落ち着きのないお子さんより、不注意型で忘れ物の多いお子さんのほうが目立ってきます。

 

 

 

 

 

気が散り、集中できず、切り替えが下手で、指示に従えないという特徴のあるお子さんです。

 

 

 

 

 

A君もこのタイプで、集中できないから宿題ができないと考えられます。言っても言うことをきかないと、ADHDのお子さんにイライラして怒鳴る教師や親御さんも多くいます。

 

 

 

 

 

しかし、この怒鳴ることで、結果、お子さんの自尊心が低下してしまい症状を悪化させています。

 

 

 

 

 

そして、自尊心が低下していくと、「自分なんかどうでもいいや、生きていてもしかたがない」と感じると、何もやる気がなくなり、学力が徐々に低下することもありますし、反抗挑戦性障害(ODD)や素行障害(CD)といった非行行為を誘引する2次的な障害へとADHDが進展してしまう危険性があるのです。

 

 

 

 

 

ODDとは、自分にとってためになることでも反発して受け付けなかったり、周りに対して、挑戦的、挑発的態度を繰り返したりするというものです。

 

 

 

 

 

「かんしゃくを起こす」「大人と口論する」「大人の要求または規則に従うことに積極的に反抗または拒否する」「故意に他人を苛立たせる」「自分の失敗・不作法を他人のせいにする」「神経過敏またはイライラしやすい」「すぐに怒りをあらわにする」「意地悪で執念深い」という8つの項目のうち4つ以上が存在するというのが1つの診断基準となります。

 

 

 

 

 

医師による治療によって比較的症状が緩和されやすいのですが、自尊心が回復できずに症状が進み、素行障害まで発展してしまうと、なかなか緩和するのに苦労するようになります。

 

 

 

 

 

学校の規則や社会のルールを無視する行動を何度も繰り返すというのがCDです。

 

 

 

 

 

「人や動物に対して脅迫・威嚇する」「取っ組み合いのケンカをする」「危害を与えるような武器(バット・包丁・銃など)を使用したことがある」「動物に対して残酷な行為をしたことがある」「強奪・ひったくり・強盗をしたことがある」「性行為を強いたことがある」「故意に放火したことがる」「他人の住居に侵入したことがある」「平気で嘘をつく」「万引きしたことがある」「夜遅くの外出・外泊がある」以上のうち3つが存在するというのが、1つの診断基準です。

 

 

 

 

 

警察沙汰になってしまったり、中には親が家に警察を呼んだりするケースもあります。

 

 

 

 

 

できるだけ早く専門医に診てもらい、ADHDを見つけて治してあげればこのように症状が進行することを防ぐことができます。

 

 

 

 

 

「もしも子どもが発達障害とわかったら傷つくのではないか」と感じ、診断を躊躇している方もいらっしゃいますが、思春期に入り自我に目覚めている彼らは、自分と他人の違いを敏感に察しており、その違いの原因がわからず悩んでいる事が多く見受けられるのです。

 

 

 

 

 

放っておくと、思い悩んで自分で自分の自尊心を傷つけてしまい、「死にたい」と涙ながらに親御さんに訴えるなど、うつ的な状態に陥ってしまう危険性もあります。

 

 

 

 

 

自尊心を低下させないために必要なことは、よく褒めることです。他のお子さんがやっていることを少しでもできたら、例えば、椅子に長い時間座っていられたら、それだけでも褒めてあげてください。

 

 

 

 

 

褒められることで、「自分にもできることはたくさんある」「もっとがんばってやってみよう」などの前向きな感情が生まれ、自尊心は自然と高まっていきます。

 

 

 

 

 

もちろん中学生までに周りがADHDに気づき、早めに手を差し伸べてあげることが望ましいのですが、なかなか気がつきにくいものです。

 

 

 

 

 

中学校時代は、目に留まりやすい多動・衝動型のADHDよりも、忘れ物が多い、予定通りに物事を遂行できないといった今まで目立たなかった不注意型ADHDの症状が見え始める時期として認識し、注意して見るようにしてください。

 

 

 

 

 

見つけられなくても手遅れということはありませんが、中学校の時点でADHDを見つけてあげれば、さまざまな治療を施し、高校までに自尊心を高めることができ、自信を持って、進学や就職へ臨むことができるでしょう。

 

 

 



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TEL
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