不登校・ひきこもりの子供の低い自己評価
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不登校・ひきこもりの子供の低い自己評価

2019年05月21日(火)4:12 PM

不登校やひきこもりの子どもたちの多くは、往々にして自己評価が低い傾向があります。

 

 

 

 

 

一見、とても謙虚な子どものように見えますが、実際には、本気で「自分はダメな子ども」で「何も満足にできない」という気持ちを持っています。

 

 

 

 

 

「何をしても自分は人よりは下手だ」と思い込み、「どんなに頑張ってやってもうまくいったためしがない」し「人からは褒められたことなど一度もない」と思い込んでいるのです。

 

 

 

 

 

そして、「自分は、他の子どもよりもすべての点で劣っている」と確信しているのです。

 

 

 

 

 

子供がこのように、低い自己 評価を獲得してしまう背景には、今日の日本の教育や家庭でのしつけの仕方の問題があります。

 

 

 

 

 

例えばよくあることですが、「できないことをできるようにさせよう」とか「間違いは癖にならないうちに、すぐに正しくやり直させよう」「失敗をさせないようにしよう」という親や教師の方針が、子供の自己評価の低さと関係してきます。

 

 

 

 

 

低い自己評価も不登校やひきこもりの二次的な反応として見ようと思えば見ることもできますが、これは二次的な反応というよりは、むしろ子供が獲得してしまった性質気質の類いではないかと思われます。

 

 

 

 

 

子供にしてみれば、「あるところまではできていた」のに、結果的にはうまくいかなかったとき、「そこを直さなければだめだ」と親や教師に言われてしまったのです。

 

 

 

 

 

「うまくできたと思っていたことについてはほめてもらいたかったのに、結果だけで評価されてしまった」ということです。

 

 

 

 

 

こんな経験を重ねると、「何をやってもうまくいかない」と思い込むようになってしまいます。

 

 

 

 

 

その結果、同年齢の子供たちが集団でいる、例えば教室などでは自分の欠点を誰かに発見されるのではないかという思いに支配され、消極的になり、孤立しがちにもなります。

 

 

 

 

 

場合によっては、同世代の集団に不適応を引き起こすことも十分考えられます。

 

 

 

 

 

また、自分の欠点ばかりが気になりだすと、子供の価値観の中に欠点に視点を向けるという指向性や価値観が生まれてきます。

 

 

 

 

 

自分が指摘されてきたのと同じような欠点を、敏感すぎるほどに自分の相手となる人にも見つけるようになります。

 

 

 

 

 

その結果、二次的な反応としては、相手に対して「軽蔑すべきところ」や「いやなところ」や「間違っている部分」ばかりを発見し、違和感を感じてしまいます。

 

 

 

 

 

統合的な視点で相手の全人格を適正に見つめることができなくなってしまうのです。気になっている偏見を持って人を評価したり、見たり、その人の一部分にこだわって相手を眺めることになります。

 

 

 

 

 

そうなると当然、対人関係が持ちにくくなります。誰でもそうですが、相手の良いところが見えなければ、あまり近づきたいとは思わなくなってしまいます。

 

 

 

 

 

不登校・ひきこもりの子供が対人関係に関して消極的になるのは、相手の欠点ばかりに目がいってしまうからではないでしょうか。

 

 

 

 

 

それは、彼らが獲得している自己評価が不当に低すぎることから起こっているのです。

 

 

 

 

 

「失敗はより良い成功のもと」「間違いは、やり直すことでより良い方向へむけられる」というような基本的な思考が親や教師には必要です。

 

 

 

 

 

子供が失敗や間違いをしたら「罰をあたえる」ようでは、子供は挫折していきやすくなります。いつでもやり直すことができ、より良い結果が得られると確信できれば、子供はもっと積極的に物事に取り組むことができるようになります。

 

 

 

 

 

そして同時に、できた部分をほめていくことで、子供は失敗や間違いのやり直しに取り組むことができるようになることも付け加えておきます。

 

 

 

 

 

できなかったことばかりに関心を集めるよりは、子供ができたことのほうにもっと多くの興味を持っていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

具体的に言えば、少年野球で難しい打球をうまく取ったのだけれども、一塁へ投げるときに足がもつれてセーフにしてしまったようなときに、コーチや監督から子供に向けて罵声が浴びせられるような場面をしばしば見ます。

 

 

 

 

 

そんなやり方では、どんな子供でも低い自己評価を獲得してしまうのです。監督やコーチが「よし、よく捕球した。ナイスキャッチだ!」で済ませておけば、その子供は自分の起してしまった失敗については、「今度はうまく一塁に投げるぞ」という自己決断をするはずです。

 

 

 

 

 

そして、そのことに関しては子どもはかなり努力するはずです。他人から「そこを直せ」と言われるよりははるかに良い結果が獲得できるはずです。

 

 

 

 

 

不登校やひきこもりの子供たちのこまごまとした問題点についても、直接「それを直すように努力しなさい」といくら丁寧に話して聞かせても、めったなことでは直りません 。

 

 

 

 

 

むしろ本人が「そこを直したい」という決断を下した場合の方が、より良い修正結果が得られます。

 

 

 

 

 

子供が自己決断できるような気持ちを、親子関係を継続していく中で築いていくことができれば、問題行動は必ず修正されます。

 

 

 

 

 

一度獲得してしまった低い自己評価も修正できるはずです。

 

 

 



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