ゲームに没頭する子供
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ゲームに没頭する子供

2019年05月21日(火)4:06 PM

相談事例・40代母親

 

 

 

 

 

「現在高校1年生の息子のことで相談があります。思春期と反抗期がいっしょにきているのか、3ヶ月ほど前から家族とはまったく話さなくなり、無表情でゲームの世界にはまり込んでいるように見えます。

 

 

 

 

 

学校には遅刻しながらもなんとか行っていますが、現実的には進級できるかどうかわからない状態で、今、がんばらないと留年になってしまい、高校を中退することになるかもしれません。

 

 

 

 

 

というのも、学年末テストはほとんど赤点状態で学校からも成績不振の勧告を受けて三者面談を受けました。

 

 

 

 

 

本人も「このままではいけないと思っている」と、そのときは言っていましたが、そのあと春休み、ゴールデンウィークと相変わらずゲームばかりしていました。

 

 

 

 

 

家庭教師や予備校などいろいろ勧めてみましたが、「絶対にそんなところには行かない」と本人がぜんぜん動こうとしません。

 

 

 

 

 

心療内科などに相談して病人扱いするのもまだ躊躇していますが、このままの状態では本当に心配だし良くないと思い、心を痛めています。

 

 

 

 

 

どうかよいアドバイスをよろしくお願いします」

 

 

 

 

 

私から

 

 

 

 

 

今の状態は非常に危険なレベルに達していることを理解してほしいと思います。まだ大丈夫だろうと楽観的に思っているとたいへんなことになりかねません。

 

 

 

 

 

大概の方は「まだ大丈夫だろうからもう少し様子を見よう」とほったらかしにして、気がついたら・・・・・というケースをよく見受けます。

 

 

 

 

 

当センターでは子供が学校に行かなくなる、または兆しが見えたら無視をせず、全力で取り掛かるようにいつも指導しています。

 

 

 

 

 

なぜならここからがすべてのスタートだからです。この相談者はすでに進級できるか、できないかの瀬戸際に立たされ、厳しいといっても過言ではないでしょう。

 

 

 

 

 

しかもゲームの世界にどっぷりはまり込んでいるようで、このゲームはとても離脱させることが困難でもあります。

 

 

 

 

 

最近はゲーム社会でもあり、かつゲームからの犯罪が多発しています。「ゲームで簡単に運転できたから、実際に車を運転できると思った、」その結果が交通事故を起こしてしまい人を殺めてしまうといった悲惨な事件も起きています。

 

 

 

 

 

ゲームで殺人を起こしてもまた立ち上がり、事件を起こした子どもはリセットすれば大丈夫だと意味不明な言葉すら発し、反省の言葉さえ出てこない状態です。

 

 

 

 

それだけに、ゲームをただの子供の娯楽だと見過ごせないのです。

 

 

 

 

 

まず、質問に対して述べますが、この子は思春期でも反抗期でもないでしょう。

 

 

 

 

 

思春期や反抗期とはいったい何でしょうと私が聞きたいくらいで、今までに家族思いの子であったり、いつも手伝いをしてくれたりしていた子供が急にやらなくなり、手伝いより友人と遊ぶケース、異性と遊ぶケースもあります。

 

 

 

 

 

または、親子のコミュニケーションが今までは取れていたのにも関わらず、このごろは口数が減ってきた、具体的には恥ずかしさ、子供が言葉を選んで親に話したりするようになることでしょう。

 

 

 

 

 

これが本来の反抗期や思春期ではないでしょうか。親に暴力を振るう、一人で閉じこもり、ひたすらゲームばかりするのは反抗期や思春期とは呼べないのではないかと思います。

 

 

 

 

 

ゲームに関してですが、好きでやるゲームとゲームしかやることがなくなるという二通りがあります。

 

 

 

 

 

前者は子供の遊びで誰もが楽しくやるでしょう。強いて言うならば、今の子供でゲームを持っていない子、やったことがない子はいないぐらいだと思います。

 

 

 

 

 

もちろん最近のゲームはより楽しく、より便利になっているので、大人も楽しめるはずです。

 

 

 

 

 

夢中になっている大人もたくさんいます。しかし、子供のゲームはやはり子供のゲームで、時が来ればゲームではなく年齢相応に合わせて何か他のことをしているはずです。

 

 

 

 

 

次に後者のゲームしかやることがなくなるということですが、人とのコミュニケーションが上手くとれない、他人と話すのがわずらわしい、協調性がなく、また協調する気もない子供が後者を選択してしまいます。

 

 

 

 

 

その結果はゲーム依存で、一度深みにはまりだすとなかなか抜け出せず、ゲームなしの生活が送れない、ましてやゲーム漬けで人との会話すらできなくなってしまいます。

 

 

 

 

 

要するに現実の普通の生活が嫌だと思って逃げるのがゲームで、逃げ続ける結果がひきこもりや対人恐怖症になっていく人が多いのです。

 

 

 

 

 

そして両親にも言いたいのですが、春休み、ゴールデンウィークという子供を立て直すのに絶好の機会があったのに、何もしない親が珍しくありません。

 

 

 

 

 

もっと真剣に子供と向き合って取り組んでほしいと思います。子供の言葉を信じてあげることも大切ですが、休みに入ってすぐ様子を見ていればわかることだと思います。

 

 

 

 

 

それを学校が休みだからと責任を転嫁しないことです。休みの間こそ、今の状況を変えてあげる絶好の機会だと思ってほしいのです。

 

 

 

 

 

学校が始まってしまえば待ったなしで、休んでいればどんどん進級が難しくなるのは当然のことです。

 

 

 

 

 

結果的に病院に見てもらうことはいいでしょう。何が必要かというと、家族以外の人間とコミュニケーションを取ること、子どもは「どうせ親だから」と甘く考えてますし、家族と話をしても緊張することもなければ刺激もない、規制もないのでなんら先に進まないのです。

 

 

 

 

 

今の段階で私も病気とは断定できませんが、とても危険な状態であることは間違いないでしょう。

 

 

 

 

 

子供をよくするためには「世間体」など構っていられない、これこそ「なりふり構わず」ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

ですが、病院に連れて行くのにも無理やり連れて行く、騙して連れて行くことは避けてほしいと思います。

 

 

 

 

 

すこも慎重になり、よく会話や状態を説明してあげて理解したうえで行くべきです。

 

 

 

 

 

無理をすれば後々がたいへんになるでしょう。子供の苦痛を理解してあげれば、子供も理解してくれるはずです。

 

 

 

 

 

それと学校のことですが、退学になっていなければ何が何でも学校にしがみつく、連れて行く方向に持っていくことです。

 

 

 

 

 

本人は退学になってしまい、一日中気にせずにゲームをしたいのでしょうから、それを阻止する、可能性が残っているなら、通わせることに全力を尽くすことです。

 

 

 

 

 

学校に通わす前提で心療内科に通院したり、診察を受けに行くなら理由がたってもっといいでしょう。

 

 

 

 

 

今、学校を辞めてしまったらますます本人の思うつぼで、学校という唯一の規制がなくなり、さらに深みにはまってしまうでしょう。

 

 

 

 

 

関東自立就労支援センターの一つの方針でもありますが、退学と言われていなければ、学校に通うようにすることです。

 

 

 

 

 

本人がまじめに学校に通い、それで空いた時間にゲームをするのはいいでしょう。

 

 

 

 

 

社会人でも同じことで会社で仕事をこなし、休みの日にゲームや自分の好きなことをやるぶんにはなんら問題ないはずです。

 

 

 

 

 

それがこういうことをしないで、朝から寝ている、会社にも行かずにゲームばかりしています。

 

 

 

 

 

ここまでくると息子さんも急には止められない状態なはずです。ただ止めろと言って取り上げてゲームをさせなくすることは簡単なことですが、やるべきことをやってからゲームをさせるようにするのが理想です。

 

 

 



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