子供の自立について
ホーム > 子供の自立について

子供の自立について

2019年05月21日(火)11:32 AM

子供が学校を休み始め、不登校状態に陥ると「自立ができなくなるのではないか」と不安になる親や教師が多くいます。

 

 

 

 

 

そして、親や教師たちが子供に要求していて、現在しばしば語られている自立の条件が、子供の成長とは無関係で不自然な 要求だという気がしたこともありました。

 

 

 

 

 

そこで、ここでは、子供たちの自立の要件について述べることにします。まず前提条件です。

 

 

 

 

 

(1)子供の自立は、親がさせるものではなく、子供が自分に備えられている環境の中で、それにふさわしい自立をしていくものです。

 

 

 

 

 

(2)完全な自立はあり得ません。

 

 

 

 

 

(3)自立はその年齢や精神的な発達にふさわしい程度のものとしてあります。

 

 

 

 

 

(4)自立は孤立とは異なります。

 

 

 

 

 

(5)自立していく過程では、当然、保護者の適切な支援と保護と介入、指導者の適切な指導と教育が必要です。

 

 

 

 

 

このような前提条件は、子供の自立には欠かすことはできません。それでは自立の内容について述べます。自立を満たす条件とは、次のような要件を満たすことです。

 

 

 

 

 

(1)親や教師から与えられた対人関係から進展して、自分自身で選択した対人関係に進んできます。対人関係がその年齢にふさわしい程度に進展しています。

 

 

 

 

 

(2)その世代にふさわしい社会性のある価値観を持ち、なおかつ、自分固有の価値観が獲得できています。

 

 

 

 

 

(3)その年齢にふさわしい社会性のある妥協ができています。

 

 

 

 

 

(4)自分自身の心身の安全確保のための行為行動がとれます。

 

 

 

 

 

(5)正義・不正義、善・悪、自己主張・勝手気まま(わがまま)等の区別ができるようになっていきます(その方向に向かっています)。

 

 

 

 

 

(6)観念的な思考から現実的で理論的な思考ができるようになっていきます。幻想や理想や空想(非現実)と、現実の区別ができるようになっていきます。

 

 

 

 

 

(7)不安を克服して、それまでできなかったことに挑戦し、できるようになっていきます。つまり、社会性がある冒険ができます。

 

 

 

 

 

(8)自分の言動に関して、その年齢にふさわしい自己責任を負うことができるようになっていきます。

 

 

 

 

 

(9)自分の性に関して責任を持つことができるようになります。異性の人間としての尊厳を大切にできます。

 

 

 

 

 

(10)親から離れて独立していく方向に向かいます。それまで依存していた状態から親との関係が相互依存関係に移行していきます。

 

 

 

 

 

子供がこのような自立の要件をすべて満たすことは考えられませんが、このような要件を満たしていく方向性が大切なのです。

 

 

 

 

 

また、「子供は勝手に自立していくから黙って見ていなさい」という人がいますが、それは一部誤りです。

 

 

 

 

 

子供が向かう自立の方向は、安全感と満足感と正義感が獲得できる方向と同じです。社会的に弱い立場にある子供の安全確保は親の役割です。

 

 

 

 

 

ただし、子供の安全感が純粋で理想的であることを理解したうえで支援しなければなりません。

 

 

 

 

 

子供が獲得する満足感は、子供が目標を自己決定することから始められます。その自己決定が、親の感覚でみると十分に満足できるものではなくても(物足りなくても)、親は口をはさんではいけません。

 

 

 

 

 

正義感についても、子供の観念で獲得している正義感は、まだ社会性が十分ではありません。しかし、それはそれとして、親として受け止める勇気をもってください。

 

 

 

 

 

親は子供の自立にかかわるとき、子供とかかわるための「十分な時間」と、親の固定的な価値観を覆すほどの「自由な発想」を、子供から要求されるはずです。

 

 

 

 

 

これらの子供からの期待や要求を親が実践できるとしたら、親には子供とのかかわりに「やさしさ」が必要であることに気がつくはずです。

 

 

 

 

 

子供の成長過程では「間違いはない。今の間違いはこれからのより正しい成功への糸口である」という希望が親には必要になります。

 

 

 

 

 

自立を孤立と混同してしまうと、子供はつらい思いを抱きます。自立は楽しくできるものです。修行しなければ得られないような性質のものではありません。

 

 

 

 

 

難行苦行は修行僧に任せて、子どもにかかわる親は楽しい自立の方向性を見つけてください。

 

 

 

 

 

自分固有の価値観から、自分が何をしたい人なのかが子供にはわかってきます。やりたいことが見つかれば、子供の自立の半分以上は達成しているようなものです。

 

 

 

 

 

たとえそのやりたいことが非現実的であれ何であれ、子供が意欲を示した善なることに親は協力してあげてください。

 

 

 

 

 

子供が望んでいるその善なることが社会正義を伴うことであれば、子供はとてもすてきな自立を遂げていくはずです。

 



メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援