不登校の次に起こる事
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不登校の次に起こる事

2019年05月20日(月)3:30 PM

子どもが何らかの理由で登校しなくなると、さまざまな非日常的な振る舞いを示すようになります。そればかりか、心理的にもさまざまな反応的な傾向が出てきます。

 

 

 

 

 

しかし、それらは、決して反社会的な行動ではありません。たとえば、不登校になっている子どもに共通している感情としては、回避感情とか、過敏な感情とか、不安感情などがあげられます。

 

 

 

 

 

そのような感情にもとづく行為行動においても、必ずといっていいほど、背景には強すぎるほどの正義感が存在しています。

 

 

 

 

 

家庭内暴力を引きおこす子どもにさえ、強い正義感があります。といっても、一時的な善悪感の混乱を抑制できるほどのものではないのですが、正義感には違いありません。

 

 

 

 

 

また、共通した生活様式としては、テレビやゲーム、インターネットに明け暮れ、FM放送や深夜放送に没頭し、CDの音楽に夢中になります。

 

 

 

 

 

したがって、社会生活を営んでいる子どもや親たちとはズレた生活をするようになります。不登校によるこれらの現象は、風邪をひいた人が「咳をした」り「鼻水を流した」り「高熱を出した」りするのと同様の現象です。

 

 

 

 

 

つまり、風邪をひいている子供に「その咳を止めなさい」といっても、咳を止めることができるのはわずかな期間にすぎないのと同様に、不登校の子供に「せめて朝は早く起きなさい」と言ったとしても、せいぜい、一日か二日は起きることができるかもしれませんが、継続的に起きることは不可能なのです。

 

 

 

 

 

このような、不登校に続いておこる現象や振る舞い、いわゆる二次的な反応には意味があります。その意味を抜きにして、直接的な問題解決を試みることは先にも述べたように、風邪をひいている人に「その熱を下げなさい」と命令するようなものだと心得てください。

 

 

 

 

 

そんなことは、そもそも、回答(結果)を要求する設問自体に間違いがあることにも誰もが気づきます。

 

 

 

 

 

それではこれから不登校に伴う二次的な反応についての意味を、体験した事例をもとに私なりの解釈を述べています。

 

 

 

 

 

ライフスタイルを変えて心身を守る

 

 

 

 

 

まだ親の保護や温かい介入が必要な子供の場合、自分の心身の安全確保のために周囲の人が協力してくれるという信頼感がなければ、自分自身で心身の安全を守るために自分のライフスタイルを変えてしまうことはしばしばあります。

 

 

 

 

 

具体的には、「朝、起きる時刻をずらして気になる家族とは会わないようにする」

 

 

 

 

 

「家族が寝る時刻には寝ないで、深夜に行動する」

 

 

 

 

 

「よほどのことがない限り、顔見知りがいるような地域への外出はしない」

 

 

 

 

 

「気になる家族とは食事をしない」

 

 

 

 

 

「誰かがたずねて来ると自分の部屋に引きこもってしまう」などがこの反応です。

 

 

 

 

 

できることでもしなくなる

 

 

 

 

 

日常生活の出来事で、自分の思い通りにならないことが多すぎた場合には、子供はそれまではできていたことさえぐずぐずしてやらなくなってしまう場合もあります。

 

 

 

 

 

今までに身についた日常生活習慣が、なかなかできなくなってしまうという現象です。

 

 

 

 

 

具体的には「顔を洗わないし、歯を磨かない」「入浴しない」「着替えない」といった現象です。

 

 

 

 

 

親たちが言う「だらしない生活」がこれに相当します。実際には好き勝手をしているわけではなく、自分の気持のとおりの生活が実現しないことで、生活そのものの運営に停滞感を感じてしまっているのです。

 

 

 

 

 

このようになった子供の場合、学習にも手がつけられなくなります。これは「学習性無気力状態」ともいいます。

 

 

 

 

 

学校の勉強は暗記や思考を要求されます。そのような長時間集中する学習はできなくなります。長時間の間に、心の中にある不安がしばしば心のなかに出現して、連続思考が寸断されてしまうからです。

 

 

 

 

 

現実検討能力の低下

 

 

 

 

 

現実思考が寸断されてしまうために、現実検討ができにくくなります。ビジュアルな感覚機能は優れているために、バーチャルリアリティーの世界が肥大化しています。

 

 

 

 

そのために現実と仮想・空想の世界との区別が思考の中で混乱しています。

 

 

 

 

 

感覚的な機能は優れているために思考能力をあまり使わず、直感的な感覚のみの生活に没頭します。このことは文字にかかわる学習の停滞とも関係していきます。

 

 

 

 

 

もともと テレビっ子世代にはこのような傾向があります。テレビっ子は、言葉や文字の文化の中で育てられた子供よりは早熟です。

 

 

 

 

 

観てすぐにわかり、イメージをふくらませることは得意です。早熟であれば、周囲の大人たちから「よくできる子ども」と言われます。

 

 

 

 

 

そのことは子供の気分を良くします。しかし、不登校になりテレビを見ていると「テレビばかり見ている」と批判されて、自分の文化観が否定されてしまいます。

 

 

 

 

 

このことで、無気力にもなっていきます。文章を読んでまとめるような作業は特に苦手になります。例えば自分が将来何をしたいのかというような思考も「まとまらない」ことになります。

 

 

 

 

 

論理的な組み立てが苦手なのです。感覚的な作業は得意でも、論理的な作業ができにくくなっているという反応がひきおこされます。

 

 

 

 

 

不登校の子供たちの多くが理想論や幻想的な発言を繰り返すのは、このような反応によるものです。

 

 

 

 

 

インターネット、テレビ、ゲームに没頭する

 

 

 

 

多くの不登校の子供の生活は、昼ごろ起きてきてしばらくボーっとして、朝昼兼用の食事をほんの少しとり、その後はインターネット、テレビ、ゲーム、マンガ、音楽で 一日過ごします。

 

 

 

 

女子なら、料理、パッチワーク、折り紙、人形遊び等々、男子なら、プラモデル作り、モデルガンいじり、カードゲーム等々があります。

 

 

 

 

 

自宅で飼っているペットとともに 一日中過ごす子供もいます。このような生活をしている子供の多くは、不登校になる直前に対人関係で嫌な思いやつらい思いや苦々しい思いを経験して対人関係を避けています。

 

 

 

 

 

対人関係を避けて、機械的、器具的、道具的な人間性とは無関係な遊びに没頭します。好き好んでこのような生活をしているわけではありません。

 

 

 

 

 

「仕方なくこんな遊びをしている」のです。しかし、人とのつらい体験や嫌な体験で心が疲れてるために、自分の心に侵入してくるような対人関係は回避します。

 

 

 

 

 

対人関係とは無縁の遊びに没頭するのです。そのことで心が癒されることはあまりありませんが、葛藤を薄めることは可能です。あるいは、葛藤を回避することは可能です。

 

 

 

 

 

孤立する

 

 

 

 

 

不登校の子供たちの多くはたいがい孤立します。これは外出しないから孤立するという意味ではありません。自分の気持ちが周囲の人々に受け入れられずに、その反応として孤立していくのです。

 

 

 

 

 

自分の気持ちが周囲の子供に受け入れられない理由の大部分は、同世代の子供が行っている社会性のある妥協がなかなかできないという事情によります。

 

 

 

 

 

周囲の子供たちが、かなり大胆な妥協的な行為行動を、学校や子ども同士の社会でとるのに対して、不登校の子供たちの多くは大胆な妥協ができないのです。

 

 

 

 

 

そのような状況で、不登校の子供たちの多くは、自分の考えが受け入れられないと思い込みます。どうしても孤立せざるを得ない状況が生まれてきます。

 

 

 

 

 

しかし、多くの不登校の子供たちは、周囲の子供たちよりはいくぶん遅れはするものの、社会正義に基づいた社会性がある妥協を身につけていきます。

 

 



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