不登校~中学3年生のケース
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不登校~中学3年生のケース

2019年05月17日(金)4:22 PM

現在中学三年生の子供は、中学一年のときから不登校をしており、家の中にひきこもりがちでよく独り言を言っています。学校の話をしても、「自分は何もしなくてもできるから、勉強しなくてもいい」と言い、勉強にまったく手をつけようとしないばかりか、まったくといっていいほど学校や勉強に興味を持っていないように見えます。

 

 

 

 

 

今後、親としてどのように対応していったらいいのでしょうか。

 

 

 

 

 

「回答」

 

 

 

 

 

数年ひきこもりの生活を続けているうちに、当初は自己を防衛するための言い訳として用いていた方法が、徐々に本人にとっては真実となっていくことがあります。

 

 

 

 

 

さらに、現実社会との交渉がない状態が続いてしまうと、現実とのすり合わせがなくなり、いわばナルシスティックな世界へと下りていくことになり、過去に十分満足できなかった幼児的な万能感の世界にとどまることになっていくようです。

 

 

 

 

 

この万能感の世界は、かつて親の護りの中で満足させられてきた状態であり、子供はそこから現実的に自己の力をいろいろと試す中で、現実とのすり合わせを行い、できることとできないことを理解していきます。

 

 

 

 

 

その際に、子供は現実とかかわって失敗し傷つき、そしてその傷を母親が癒してくれるという体験の中で、再度挑戦し、また傷つくということを繰り返します。

 

 

 

 

 

そうしていく中で、子供は自分の思っている通りにこの世の中のすべてが進むのではないこと、また、傷ついても、親が十分に自分を守ってくれることを体験していく中で、現実との関係をつくっていくことになります。

 

 

 

 

 

ところが、特に長期のひきこもりの状態にある場合には、現実とのすり合わせができないために、子供は心理的に万能感の世界に逆戻りし、幻想化していくことになります。

 

 

 

 

 

ですから、子供が現実にやろうとすることに対して、親側が積極的に援助してやることが必要になります。

 

 

 

 

 

子供は不登校であっても現実的な行動をしようとするときがありますが、親はそれに対して往々にしてブレーキをかけてしまいがちです。

 

 

 

 

 

たとえば、子供は学校にも行っていないのに、有名進学校の入試を受けようとします。それに対して、親は無理に違いないということでそれを思い止まらせようとします。

 

 

 

 

 

そのためになおさら子供は現実とのすり合わせができないまま、幻想を成長させることになります。

 

 

 

 

 

子供が積極的にやってみようと動き出したことについては、親も積極的にバックアップしてやってほしいのです。

 

 

 

 

 

もちろん、子供が失敗したときに、その心の傷を癒すようにケアしてやることを忘れてはなりませんし、できなかったことをなじるような態度は厳に慎むべきでしょう。

 

 

 

 

 

子供が失敗したことをなじることで、子供が「なにくそ」という気持ちになって頑張るんだという支配的な考え方をする親が時折いますが、そこまでのエネルギーを持てるのは、親との初期の望ましいかかわりがあってこそのことなのです。

 

 

 



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