子育て相談~担任の先生と合わない~
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子育て相談~担任の先生と合わない~

2019年05月16日(木)3:49 PM

「相談事例」

 

 

 

 

 

私の子供は小学校三年生ですが、新学期が始まって間もなく「学校へ行きたくない」と言い出しました。理由は、担任が忘れ物に関して「いつも厳しく調べるから」だと言います。

 

 

 

 

 

子供が小学校二年生の三学期に、私の実家の父親が入院し、私が毎週三日間、病院に付き添いに行くことになり、今も続けています。

 

 

 

 

 

三年生になったときは、「嫌な先生のクラスになってしまった」と言って暗い顔をして帰ってきました。子供の話によると、その先生は、毎朝行われるホームルームで忘れ物検査をして、個人ごとに「忘れ物グラフ」をつけているそうです。

 

 

 

 

 

そして、忘れ物の数があるポイントまで行ってしまうと、額に鬼のマークの印をつけるのだそうです。子供たちはその鬼のマークを付けたまま、一日授業を受けさせられるようです。

 

 

 

 

 

「それがたまらなく嫌なんだ」と言います。「それなら忘れ物をしないようにしたらいいでしょ」と私も説教をするのですが、子供は「そんなことができるくらいだったら悩まないよ」と言います。

 

 

 

 

 

「どうしても忘れ物をしてしまうんだ。先生に言われれば言われるほど忘れ物が多くなってしまうんだ」と言って泣き出しました。

 

 

 

 

 

担任にもそのことを伝えましたが、「鉄は熱いうちに打てと言うでしょう。親が子供を過保護にしないで頑張りましょう」と言われてしまいました。

 

 

 

 

 

親としては、今どんなことができるでしょうか。

 

 

 

 

 

「回答」 

 

 

 

 

 

「鉄は熱いうちに・・・・・・」というたとえは感心できません。鉄は打っても痛いとは感じない物体ですが、子供は打てば痛みを感じ、何らかの感情の反応を示します。

 

 

 

 

 

また、熱いか冷たいかは子供本人でなければわからないはずです。子供は、どの子もいつでも熱い時期にいるなんて考えている人がいたら、ぜひ訂正してもらいたいものです。

 

 

 

 

 

現代の子供は、むしろ疲れている場合が多いと考えていた方がよいでしょう。親や教師が思う通りの感情反応を起こす子供ばかりではないはずです。

 

 

 

 

 

大切なことは、子供が訴えている言葉の中に含まれています。

 

 

 

 

 

「厳しく調べる」「嫌な先生」「どうしても忘れ物をしてしまう」「言われれば言われるほど忘れ物をしてしまう」という子供の訴えから、この教師の子供への要求が多すぎることが想像できます。

 

 

 

 

 

子供はまだ、できることとできないこととが混在している存在です。そんな子供に、自立を押しつけて多すぎる要求をした場合、本来ならできることでもできにくくなってしまいかねません。

 

 

 

 

 

それは、人間の機能に備わっている自己保安操作としての「選択的排除」が働いているということです。

 

 

 

 

 

言い換えれば、一日に五つの情報処理能力を持っている子供に、七つの情報処理能力を要求した場合、五つができて二つができないという単純な引き算にはならないのです。

 

 

 

 

 

焦りや混乱や過去の嫌な体験の負の感情の連鎖反応を引き起こせば、今まで難なくできていたことまで台なしになってしまうのです。

 

 

 

 

 

持ち物などに関して、私はある面白いデータをもっています。それは、小言が多くチェックが厳しい教師のクラスの子供に忘れ物が多く、要求はしても寛大な教師のクラスの子供には忘れ物が少ないというデータです。

 

 

 

 

 

親としては、子供を育て教育するにあたって、わが家はこうするという基本姿勢が必要です。

 

 

 

 

 

いつもいつも学校の教師だけが正しいと考えて、すべて学校の教師の言いなりにしていたのでは親子間の信頼が育ちにくいということもあります。

 

 

 

 

 

「あなたが努力していることはわかっているから、お母さんは怒っていないよ」とか「鬼のハンコは嫌ねえ。つけられた子供の気持ちはつらいだろうねえ。あなたはお母さんの大切な子だから、先生にハンコはやめてもらうように言うわ」とか「忘れ物をしたくないならどうしたらいいか、一緒に考えようよ」などと言って子供と話をしてみてください。

 

 

 

 

 

教師の側からは、学校の方針に従うように要求されるかもしれませんが、子供の心が傷ついたり混乱したりしてしまうほどの教師のやり方は問題です。

 

 

 

 

 

選択的排除が子供に起こっているということは、子供の能力や機能以上の要求が教師の方にあるという証拠でもあります。

 

 

 

 

 

本来は、教師は、忘れ物をした子供に罰のハンコを押す作業よりは、子供が忘れ物をしてきたいきさつや背景について、丁寧に子供と話をする作業の方を優先させるべきなのです。

 

 

 

 

 

子供の心の課題や混乱の解決に取り組む方が忘れ物をなくす早道なのです。それは親にも同様のことが言えます。

 

 

 

 

 

「忘れ物はしたくない」という子供に対して、道徳的に「良い・悪い」の判断を下すよりも、忘れ物をしてしまう子供の気持ちを、決して責めずに丁寧に聞いてあげてください。

 

 

 

 

 

その子は家のことで親も知らないうちに何か思い悩んでいるのではないか、友達関係で何かあったのか、学校には楽しく通うことができているか・・・・・・等々、忘れ物が多くなっている背景はいくつも考えられます。

 

 

 

 

 

たいがいの場合は、子供と密にかかわってる人とのやりとりが、直接のきっかけとなって問題がひきおこされています。

 

 

 

 

 

鬼のハンコを押す教師は、子供にとってはまさに鬼そのものに見えたのでしょう。

 

 

 

 

 

親はえてして、子供の成績をつける教師のことや、その後のえこひいきや進学に際しての内申書の事が頭をかすめて、教師にはものを言いにくいものです。

 

 

 

 

 

しかし、子供の気持ちや親の気持ちを理解できる教師だって多くいるはずですから、勇気をもって教師と話してみてください。

 



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