ひきこもり・不登校の昼夜逆転生活と外出
ホーム > ひきこもり・不登校の昼夜逆転生活と外出

ひきこもり・不登校の昼夜逆転生活と外出

2019年05月16日(木)10:27 AM

「昼夜逆転生活」という言葉は、子供がひきこもりや不登校になるとよく聞きます。

 

 

 

 

 

お昼頃起きたり午後になってから起きたりする場合もありますが、正常(?)な昼夜逆転は朝六時から八時の間に寝て夕方頃に起きてきて、家族の夕食と一緒にその日初めの食事をしたりします。

 

 

 

 

 

ひきこもりや不登校の状態になっても、昼夜逆転しない人もいます。なぜ、昼夜逆転の生活をするのかと聞いたら、「夜中のほうが静かだし、誰にも煩わされずに、安心して生活できる」と言った子供がいました。

 

 

 

 

 

「どのくらいの期間、昼夜逆転生活が続くのか」「どのような状態になったとき、外に出るようになるのか」ということは個人差が大きいため、一概には言えません。

 

 

 

 

 

ここで言えることは家族等の周りの人たちが、「いつになったらこの子は・・・・・・・」と過度に気にしているうちは、いつまでも昼夜逆転生活が続く傾向があるということです。

 

 

 

 

 

家族からすると理解しにくいことですが、本人が外に出るときは、ある日突然出て行く例が多いようです。本人は「今日、行かないと出られなくなる」と感じて出て行くようです。

 

 

 

 

 

しっかりと行き先を言っていく人もいますし、実際に外に出てから「今、ここにいる」と電話する人もいます。また、帰るまで何の連絡もしない人もいます。

 

 

 

 

 

子供が外に出るときは、たいてい前兆があって「明日出かけるから起こしてほしい」というので親が喜んで起こすと、起きないということがあります。

 

 

 

 

 

それだけではなく自分が遅く起きたのに「どうして起こしてくれなかったんだ」と怒ったりします。そんなことを何回も繰り返しながら出て行く人が多いようです。

 

 

 

 

 

本当に行きたいところがあるときは、親に起こしてなどと言わないで勝手に出かけていく例がほとんどです。

 

 

 

 

 

多くの人は、最初は夜暗くなってから出かけたり、人が少ない早朝に出かける傾向があります。

 

 

 

 

 

人目の少ない時間のほうが気が楽なので、このような傾向になるのでしょう。

 

 

 

 

 

コンビニや本屋などは、自分が何か必要なことを言えば返ってくる返事はだいたい予想がつくので気楽に店員と話せますので、こんなところから人と接する練習をしていく人が多いです。

 

 

 

 

 

徐々に慣らしていけばいいのですが、一つうまくいくとなんでもできると過信してしまい、頑張りすぎてまたダウンしてしまう例がよくみられます。

 

 

 

 

 

他人と会わずに家にいて、家族とだけ話したり、家族とも話さない生活をしていると徐々に対人関係の不安が薄らいできて、もう大丈夫だろうと判断して外に出ようという気持ちになるのです。

 

 

 

 

 

しかし、自分だけの世界から社会に出て行くので、うまくいかないほうが当たり前です。同じ年齢の人より精神面では深く考えているのですが、対人関係はあまり得意ではありません。

 

 

 

 

 

それでいて他人に気を遣うところがあるので、気疲れしてしまいます。また、他人から言われた言葉に敏感に反応したり、自分の言った言葉が人を傷つけたのではないかと過度に心配したりします。

 

 

 

 

 

このような体験を繰り返しているうちに精神的に疲れてしまい、対人関係を避けるようになります。

 

 

 

 

 

次に、昼夜逆転生活から回復した人の手記を載せてみます。

 

 

 

 

 

「中学二年から学校に行けなくなり、通信制高校に通ったA子さんの手記」

 

 

 

 

 

学校生活にもかなり慣れた通信制高校の二年の夏、時間の余裕があったのでアルバイトでもして働いてみることにしました。

 

 

 

 

 

インターネットの求人広告で見つけたお菓子の工場で働きました。

 

 

 

 

 

お菓子の箱詰めをしたり包装したり、検品したりすることが主なお仕事でした。でも、バイト一日目にして「あ~もう帰りたい。やめたい。一ヶ月もたないかもしれない」と思ってしまいました。

 

 

 

 

 

ここでやめてしまうのは簡単だけど、そんなことではこの先やっていけないと考え直して、作業着を着てパートのおばさんたちに交じって一生懸命に働きました(現在は、専門学校でイラストの勉強をしています)。

 

 

 

 

 

「大学を一年で行けなくなり、三年間ひきこもったD君の手記」

 

 

 

 

 

僕がアルバイトをしようと思ったきっかけは、今思うと何もしていない日々に飽きたということだと思います。

 

 

 

 

 

でも、外に出て行くことができない自分もいて、一番大きなきっかけは母親が病院に行くと言った時、僕も一緒に行って先生の言うことを少しずつやっていったことです。

 

 

 

 

 

自分は病院に行くことがすごく大きなことに思えて怖かったんだと思います。でも、行き始めたら気持ちが楽になりました。

 

 

 

 

 

病院へ行ったのが十月七日、電車に乗れたのが一月七日、日記を読み返してみると三ヶ月かかって電車に乗れるようになったんだと気づきました。いま思い返してみると、その三ヶ月のことはあまり覚えていません(アルバイトを二年近くやって、情報処理の専門学校に入り、現在は専門学校の助手をしています)。

 

 

 

 

 

「中学一年から不登校、単位制高校から短大へ進学したH子さんの手記」

 

 

 

 

 

第二志望の私立中学に進学しましたが、友達とうまくやっていけずに学校に行けなくなりました。

 

 

 

 

 

それから三年間、家から外に出ないで寝たり起きたりするだけの生活を送っていました。三年たったとき、母親が塾を探してきてくれて、不登校クラスに入って半年くらい通って単位制の高校に入りました。

 

 

 

 

 

はじめは友達がいなくてお弁当を食べるときや体育の着替えのときなどが嫌でやめようと思い、一年目は半分以上休み、単位は取れませんでした。

 

 

 

 

 

担任の先生の勧めで高認で足りない単位を取得してなんとか三年で卒業し、今は短大で幼児教育の勉強をしています。

 

 

 

 

 

どのようにして外に出て行くのか~事例から~

 

 

 

 

 

①アルバイトやフリースクールなどから外の生活に慣れていく。

 

 

 

 

 

②学校(大学・専門学校・全日制、定時制、単位制、通信制の高校・高等専修学校・サポート校など)に合格して通学する。

 

 

 

 

 

③買い物等で少しずつ外出に慣れて英会話・演劇などの習い事を始める例もあります。

 

 

 

 

 

④インターネット等でできた友達と付き合う。

 

 

 

 

 

以上の事例が多いのですが、どこに行っても友達ができない人とすぐ友達ができてしまう人がいます。

 

 

 

 

 

結果はどちらもあまり良くないことが多いのです。

 

 

 

 

 

すぐに友達ができる場合は、自分が不安なので明るく何でもできるように振る舞うので友達ができたと思っていると、気がつくと利用されていたり、離れていたということもあります。

 

 

 

 

 

また、友達に気遣いをして言わなくてもよいことをつい言ってしまって、対人関係がおかしくなってしまった例も多々あります。

 

 

 

 

 

親が気がついて止めようとしても、「やっと自分がつくった友達なんだから邪魔するな」とだんだん家に帰らなくなる例もあります。

 

 

 

 

 

また、せっかく学校に入学できても、入学式に行っただけで行けなくなったり、二年生になってから行けなくなったりする例も少なくありません。

 

 

 

 

 

友達ができない場合は、学校に行ってもつまらないのでそのまま行かなくなってしまう例と、我慢して行っているうちに何かのきっかけで友達ができることもあります。

 

 

 

 

 

いずれにしても、まだ精神的なエネルギーがたまっていないということで、また逆戻りをしてしまいがちですが、その場合の回復は以前より早いのが特徴です。

 

 

 

 

 

このように、外に出たり出られなくなったりしながら対人関係のやり方を学習していきます。

 

 

 

 

 

親としては、子供が「外に出かけようかな」と言っても、「ああ、気持ちが外に向いてきたな」くらいに受けとめて、気持ちと行動は一致しないことを理解すること、そして子供が実際に外に出かけても大喜びをしないことです。

 

 



メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援