不登校・ひきこもりの相談事例~大学生のケース~
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不登校・ひきこもりの相談事例~大学生のケース~

2019年05月14日(火)4:50 PM

「相談事例」  ひきこもりから精神病に移行しているのでは?

 

 

 

 

 

大学一年生の子供は、高校一年の二学期から家に閉じこもり、スマホの電源を切って私(母親)からの連絡に出ようとしません。

 

 

 

 

 

お風呂にも入っていないようです。もしかして、ひきこもりから精神病に移行しているのではないかと考えるとさらに不安になってしまいます。

 

 

 

 

 

「回答」

 

 

 

 

 

自分の世界に閉じこもってしまい、お風呂に入らない等の問題が出てきているのは、病的ともとれます。

 

 

 

 

 

これらの行動は、一面では病気の指標でもあるわけですから、早急に病院に行くことが必要になります。

 

 

 

 

 

また一面、思春期に起こる精神的な不安定状態によって一過的にこれらの症状が出ていると考えることもできます。

 

 

 

 

 

いずれにしろ、専門的な心理治療が必要と思われます。

 

 

 

 

 

「相談事例」   閉じこもって、父親とも口をきかない

 

 

 

 

 

高校二年生の男子です。高校一年の十月のはじめから学校に行っていません。学校に行ったふりをして、家にいます。

 

 

 

 

 

部屋に閉じこもって、父親とも口をききませんが、好きなものは自分で買いに行きます。子供にどう対応したらよいかよくわかりません。

 

 

 

 

 

「回答」

 

 

 

 

 

学校に行ったふりをして家にいるということ、またそれに気づかないということは、何らかの原因によって家族間のコミュニケーションが十分に取れていない状況にあるように思われます。

 

 

 

 

 

子供自身は父親とは話をしない、母親は子供が学校に行ったかどうかがわからないといった状況にあって、子供と直接的にかかわってくれる大人がいない家庭内の状況が見えてきます。

 

 

 

 

 

一人取り残された家の中で、唯一好きなものを買いに出かけることだけがこの子供にとって自分のできる楽しみであるといえます。

 

 

 

 

 

好きなものを買いに行くことで動けるのなら、精神的な病におかされている可能性は薄いでしょう。この環境の中で、子供は孤独な世界を自分で作り上げ、その中に埋没しているといった状況にあるといえるでしょう。

 

 

 

 

 

そして、この孤独な像が、不登校という自己表現としてあらわれているのだと理解する必要があります。

 

 

 

 

 

子供のおこしている行動の意味がどこにあり、その訴えは何であるかを十分に意識して注目しておかなければなりません。

 

 

 

 

 

ただ休んでいるという事実のみにとらわれて、子供が投げかけているメッセージに目を向けなければ、子供にとっては不登校という行動化の意味がなくなってしまい、それは、むなしさを生み出すことになるでしょう。

 

 

 

 

 

子供のメッセージに応えてやれるように、両親が配慮することが必要です。

 

 

 

 

 

「相談事例」  不登校、ひきこもりから非行へ

 

 

 

 

 

高校一年生の男子です。現在、学校に全く行っていません。二週間自分の部屋に閉じこもり、その後、ガラスを割ったり、悪い友達と遊んだりしています。

 

 

 

 

 

茶髪でバイクに乗り、タバコを吸ったり、万引きしたりしています。今後どうなるのか心配です。

 

 

 

 

 

「回答」

 

 

 

 

 

部屋に閉じこもっている間、何があったのでしょうか。また、閉じこもっている時に周囲がその子にどのようなかかわりをしてきたのかが、子供のその後の行動化と関係がありそうです。

 

 

 

 

 

子供が部屋の中に閉じこもってしまうと、周りの大人はなすすべを失ってしまいがちです。

 

 

 

 

 

子供は閉じこもることによって、親に対する何らかのアプローチをしていたにもかかわらず、大人は子供に納得のいくかかわりをしていなかったのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

あるいは、子供が閉じこもっているときに、そのまま放任してしまっていたということも考えられます。

 

 

 

 

 

子供が自室に閉じこもるということは、外とのコミュニケーションを絶ってしまっていると考えられがちですが、実は閉じこもることによって外にいる親に対して何らかのメッセージを送っているのです。

 

 

 

 

 

子供はいろいろな方法で、親に対してメッセージを送っています。しかし、そのメッセージをしっかりと読み取ることができないでいると、子供はさらに際立った方法をとることになります。

 

 

 

 

 

この事例では、子供は自室に閉じこもることによって親に対して何らかのメッセージを送っていたのです。

 

 

 

 

 

しかし、親の方は大して困った問題ではないととらえていた可能性があり、そのため、閉じこもりに対する子供が望んだようなアプローチがなされなかったと考えることができます。

 

 

 

 

 

メッセージが十分に理解してもらえなかったことが、その後の激しい子供の行動化を作り出してしまった可能性が考えられます。

 

 

 

 

 

現在の状況は 二段階目に来たと言えるでしょう。それゆえ対応は難しくなっているといえますが、子供のこういった行動に隠されているメッセージは何なのかを、じっくりと話し合う中で見つけ出していくことが重要でしょう。

 

 

 

 

 

「相談事例」  「ひきこもれない状態」をつくってみたが・・・・・

 

 

 

 

 

子供が不登校になってかなり長く、今は二十歳を過ぎてしまいました。

 

 

 

 

 

一時部屋に閉じこもって出てこないことがあったのですが、どこかの指導であまり閉じこもることのできる場を作らないようにと言われ、子供の部屋の戸を外してしまいました。

 

 

 

 

 

そうしたらとたんに攻撃的になって、暴力をふるうようになってしまいました。

 

 

 

 

 

「回答」

 

 

 

 

 

閉じこもる行動が、子供の心の世界のどういったことと関連してるのかを理解したうえでの対応が必要です。

 

 

 

 

 

不登校が長期化して、外との交渉がなくなってしまうと、本人にとっては外の世界がなんとも恐ろしい世界として映ることになります。

 

 

 

 

 

特に、うつ的な状態に陥っている場合には、うつうつとした気分に加え、外界に対する不信感情がわき、自分を守るためのエリアが必要になってきます。

 

 

 

 

 

実は部屋にこもるという行為は、こういった自己防衛の重要な行動としてなされているのです。

 

 

 

 

 

とすると、そういった人にとって、自己を防衛するための空間を取り除いてしまうということは、恐ろしい世界に投げ出された体験として映り、周りにいる敵、つまり周りにいる人々に対する他の防衛的手段が必要になります。

 

 

 

 

 

暴力は、新たな自己防衛の手段だったのです。

 

 

 

 

 

ひきこもりが長期間にわたって継続される場合、心理療法などの治療も必要になりますし、また、外から時折メッセージを送ることも必要となります。

 

 

 

 

 

ノックするなり、様子をうかがうなり、声かけをするなりといった行動が必要になることもあります。

 

 

 

 

 

その際に中からの反応が何らかの形で認められる場合は、徐々にコミュニケーションを発展させていくこともできます。

 

 

 

 

 

また、反応がない場合、食事だけは食べているとか、洗濯物はちゃんと出してあるといった形でコミュニケーションがなされていることもあります。

 

 

 

 

 

ただ、こちらが期待するほどの応答がない場合が多いため、焦って侵入的にならないように気をつけることも必要です。

 

 

 

 

 

ともかく、ひきこもっているからということで、家族の一員から除外してしまわないように配慮することが必要であり、また子供が逃げ込める場所を完全になくしてしまわないようにすることも必要でしょう。

 

 

 



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