家庭内暴力の時、警察を呼んでもいいのか
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家庭内暴力の時、警察を呼んでもいいのか

2019年05月13日(月)5:28 PM

「相談事例」






子供が家庭内暴力でよく暴れます。ときどき警察に助けを求めようかと思ってしまうことがありますが、本当に呼んでもいいのでしょうか。身長も体重もかなり大きい子です。





「回答」





子供の家庭内暴力の状況にもよりますが、親に対して暴力をふるい、それが大怪我、または命の危険にかかわるほどになるときには、警察に協力してもらうことも必要である場合があります。





しかし、その前に、子供の暴力はどうしても押しとどめなければならないというものでもない、ということを知っておいてください。





子供の暴力がひどい場合には、親は子供から逃げるという方法もあります。





子供が暴れているのに、親が徹底的にかかわっていこうとすると、かえって子供の暴力を誘発するだけではなく、さらに、関係が複雑なものになっていってしまう可能性があります。





新聞紙上をにぎわすような事件も、親が頑張りすぎたところにその悲劇の根本がある場合もあることを忘れてはいけません。





子供がある程度の年齢になり、身体的に大きくなってくると、父親といえどもそれに対処することは難しくなってきます。





そのときには親として力でかかわることに限界があることを知るべきでしょう。





ただ、最終手段として警察を呼んだとしても、警察が来たときに、一時的に行動化が沈滞していることが多く、また警察としても家庭内で起っていることに対してはよほどのことがないかぎり対処しないのが現状で、注意を受けるだけで終わることが多いといえます。





そのため、警察が帰った後にさらに激しく暴れる可能性もあるのです。ですので、警察は最後の手段ということになります。





家庭内暴力の根本は、親に対する未熟な依存欲求のあらわれです。暴れることによって、親に対する甘えの感情を満足させていこうとしているのです。






そのため、外から他の力が入り込むことで子供の依存欲求に迫害がかけられると、子供の攻撃欲求は倍増することになります。





家庭内暴力を起こす子どもを生み出す家庭には、往々にして古典的なあるパターンが見受けられます。





それは暴力によって子供を統制する父親であったり、子供のメッセージに対して温かく受け入れてやれる母親ではなかったり、また、子供を親の予定に服従させている親であったりといった特性を持っている場合が多いようです。





それらは、子供の不安定感と抑圧された攻撃性を助長することになり、また、満たされない愛情欲求は、成長するにしたがって何としてもそれを満足させるための手段を模索し始めます。





さらに、それを満足させるため、日常的に自らが受けてきた相手を自分の言いなりにさせるための方法、つまり暴力という手段が使われることになります。





しかしまた同時に、子供の依存欲求は、攻撃的な行動をしてしまったあとに、親から引き離されるかもしれないという不安がつくりだされるために、母親に対して攻撃的行動からは想像もつかないような退行を起こして依存的に擦り寄るということを繰り返します。





「相談事例」  子供の暴力から逃げていいのか





息子は一度家庭内暴力で暴れだすと誰にも止められません。父親も「自分が何とかする」と言ってがんばっているし、実際に何とか息子とかかわっていこうと努力しているのですが、もう限界です。





家庭内暴力の最中に子供が一度「おまえら出て行け!」と言ったときに本当に逃げ出してしまったことがあります。





あとで、あれでよかったのかどうか気になっています。





「回答」





家庭内暴力の場合は、親が頑張りすぎないということが大切です。頑張りすぎて一人で抱え込んでしまうと、危険な状態になってしまうことが多々あります。





また、その行為は、暴力をふるっている子供が望んでいることではないのです。家庭内暴力の場合、子供は暴力をふるうことで自己を守っていることが考えられます。





暴力的になる子供の多くは、外の人間に対しては極端に礼儀正しく、まわりから見るとその子が暴力をふるうなんてとても思えないというのが一般的な印象です。





ではなぜ、身近な人に対して暴力をふるうのでしょうか。





よく見られるパターンに、親が暴力を中心にして、子供のしつけをしてきたということがあります。





また、親のかかわりが非常に少なく、そのくせ、日常のことでは何かと口やかましかったり、親が子供の自主性に目を向けず、自分の思うとおりに子供を動かそうとしてきた等の特徴があげられます。





家庭内暴力は、まわりの大人が子供を身体的、精神的に力によって抑えこむことで、子供の内的世界に侵入し、大人がその世界を自分のものにしようとする姿に対する子供の抵抗であると考えるとわかりやすいかもしれません。





つまり、周囲の人がかかわろうとすればするほど、子供にとっては侵入の恐怖がふくらみ、その分それに対する抵抗の行動も激しくなるといった悪循環に陥ることになります。





したがって、いったん少し距離をおいて接することが必要になります。





そういう意味で、今回の相談のように危険を感じていったん逃げ出すというのは、適当な行動であったといえます。



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